作曲家の需要、現状と将来性

作曲家の現状

近年ではCDの売上が減少していて、音楽業界は苦境に立たされているという見方もあります。

当然、曲が売れなければ作曲の需要も減っていき、作曲家に入る印税も減少するように思われます。

しかしレコード会社や芸能事務所などはCDの売り上げではなく、サブスクリプションや動画配信など新しい媒体でのビジネスに転換し始めています。

CDの売り上げが減っているからと言って、作曲家の需要が減っているというわけではありません。

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作曲家の需要

アイドルグループへの楽曲提供

近年、テレビでアイドルグループを見ない日はないくらいに、日本でのアイドル人気は加熱しています。

メジャーなアイドルだけではなく、ご当地アイドルや地下アイドル、バーチャルアイドルなどを売り出すために作曲家への楽曲依頼は絶えません。

さらに楽曲の良さも重視される傾向にあるので、高いレベルでの発注が来ることが多く、作曲家の実力を発揮することができます。

アニメ業界での需要

また、アニメ人気の高まりとともに、アニメのキャラクターやそれを演じる声優が歌を歌う機会も増えています。

アニメ音楽はまだ発展途上の分野にあり、アニメ独特のキャッチーでポップな楽曲を手掛ける作曲家がまだまだ足りていない状況です。

劇半・BGMの音楽

CMや舞台にドラマ、映画などの媒体でも多くの需要があります。

とくにCMでは、その曲のイメージが企業の業績や商品の売り上げを左右しかねないため、作曲家への期待も要求も非常に高くなっています。

テレビドラマや映画などでもBGMや主題歌が良いと話題となりますし、そのドラマ自体の視聴率や興行成績も上がるため、優秀な作曲家は引っ張りだこです。

また「タイアップ」といってアーティストの楽曲がドラマの主題曲に使われることでヒットにつながることもあります。

そのため曲を自作しないアーティストからの依頼は途切れることはなく、さまざまな場面で作曲家のニーズも非常に高いのです。

作曲家の将来性

近年はスマートフォンのアプリなどで使われる音楽の作曲も需要が増えてきています。

BGM(バックグラウンドミュージック)の作曲、SE(効果音)の作曲、テーマ音楽の作曲など、そのニーズは多岐に渡ります。

アプリ開発会社やゲーム会社など音楽を多用する企業においては、内部に作曲部門を設けて、自ら音楽を手掛けることも増えはじめています。

作曲家といえば、これまでは事務所に所属したりフリーランスとして働いたりしていましたが、このように会社員として作曲家の働き方をする人も増えています。

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作曲家の今後の活躍の場

インターネットでの作品発表

これまで作曲家は、楽曲を提供したアーティストのCD発売やドラマなどの作品内で発表されることが多く、露出が少なく縁の下の力持ち的な存在でした。

しかし近年はSNSや動画投稿サイトなどを利用し、自分の作曲した作品を広く多くの人に聞いてもらう機会が増えてきています。

今後インターネットで作品を発表する機会が増えるにつれて、作曲家にとっても新しい活躍の場が広がっていくことでしょう。

BGMが見直されている

かつてはドラマや映画などのBGMを作曲しても、作品が終了すれば二度と使用されることはありませんでした。

しかし近年では人気が出たドラマや映画などでは、使われた音楽をサウンドトラックやBGM集としてCDが発売したり、音楽配信サービスで配信したりしています。

作曲家というとアイドルやアーティストなどに楽曲を提供している人をイメージする人も多いですが、このようにBGMや劇半の良さが見直されていくことで、これらを専門に作曲する人も増えていくことでしょう。