料理研究家に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

料理研究家に向いている性格・適性

優れた味覚や嗅覚をもつ人

料理の仕事をする上で大切なことは、おいしいものを食べたときに「なぜおいしいのか」を分析することができる能力です。

たとえば、有名レストランでとてもカレーを食べたとき。どんなスパイスを使っているのか、食材は何を使っているのか、どんな作り方をしているのかなどを考えられる人です。

レシピを知りたいと思ったところで、企業秘密であるレシピを簡単に教えてくれる料理人はいません。

そのため、一つひとつ自分の舌や鼻で確かめながら想像力を膨らませて、「スパイスは何を使っているか?」「どのくらい煮込んでいるか?」などを考えながら学んでいくしかないのです。

これには、優れた味覚や嗅覚を持っている人ほど有利で、味の違いがわかる舌を持っていること、匂いを細かくかぎ分けられる鼻を持っていることは、料理を生業にする人にとって大きな武器となるでしょう。

食べることが大好きな人

料理研究家の仕事は「おいしい料理を作り出すこと」です。

おいしい料理を作るために欠かせないのは、やはり自分自身もおいしい料理が好きであることです。

試行錯誤しながら新たなレシピを作り出すということは、何度も何度も試食を繰り返すことになります。

一日のうちに、朝から晩まで同じメニューを何回も食べることもありますが、そのこと自体を楽しめることが何よりも大事です。

また「このレシピのここがいい」「もっとおいしくするにはどうすればいいか」と的確に判断することも求められます。

食べることへの情熱や執念がなければ、とても続けていくことはできないでしょう。

おいしい料理にたどりつくためなら何でもがんばれる、新しいレシピを考えるのが何よりも楽しいという人にとって、大きなやりがいを感じられる仕事でしょう。

探究心や知的好奇心がある人

料理研究家は、その名の通り、研究が好きな人でないと務まりません。

「調理科学」という分野があることからもわかるように、料理は科学を基盤にして成り立っています。

どんな食材を使うかはもちろんのこと、どれくらいの火加減でどれくらいの時間加熱をするのかという条件によって結果が大きく変わります。

そのため最適なレシピを作るためには何度も何度も条件を変えて実験をし続けることが大切で、実験や研究好き、理論が好きな人のほうが、向いている仕事といえるでしょう。

料理研究家になるには

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料理研究家に必要なスキル・能力

料理研究家の大きな役割は、情報発信の担い手となることです。

料理研究家になった人の多くは、自分の作ったレシピを多くの人に広めるためにさまざまな方法で活躍しています。

料理教室で生徒を教えることもあれば、テレビの料理番組に出演することもありますし、料理本を出版することもあります。

もともと料理が好きであることにプラスして、「情報をわかりやすく伝えるのが得意」「人に何かを教えるのが好き」というスキルがあるとよいでしょう。

料理研究家に向いていないのはどんな人?

料理研究家というのは、料理が大好きでなければできない仕事です。

料理研究家を目指す人の多くは、志望動機を聞かれれば、「料理が好きだからです」と答えます。

しかし、これは料理研究家を志す上でこの気持ちだけでは難しいのが現状です。

料理に関係する仕事は多く、調理師栄養士フードコーディネーター食品メーカーの社員など、まさに多種多様な人が料理づくりに関わっています。

あえて料理研究家の道を進むのであれば、料理研究家ならではの料理への携わり方をしっかり理解しなくてはなりません。

「料理が好き」だけではなく、料理研究家として何をしたいのか、どのようなレシピを考えたいのかまでをしっかりと考えられるようにしておきましょう。