国際公務員の仕事内容

国際公務員の仕事とは

国際公務員は、国連およびその専門機関に勤める職員のことです。

国連とは、国際平和と安全の維持、経済・社会・文化などに関する国際協力を実現するための組織であり、主要機関として以下の6つの機関があります。

・総会
・安全保障理事会
・経済社会理事会
・信託統治理事会
・国際司法裁判所
・事務局

国連には2020年現在、世界の193ヵ国が加盟しています。

また、国連の専門機関として以下のようなものがあります。

・国連開発計画(UNDP)
・国際児童基金(UNICEF)
・国連環境計画(UNEP)
・国際教育科学文化機関(UNESCO)
・国際労働期間(ILO)
・世界保健機関(WHO)

こうした国連関連の組織で働く人が国際公務員となります。

国際公務員の業務の内容

専門職と一般職

国際公務員は「専門職」と「一般職」に分かれています。

専門職は、各機関に貢献できる専門的な知識や技術を生かした仕事をします。

そのため、法律、会計、農業、IT、開発、経済など、多様な専門知識を持った人が国際公務員として活躍しています。

一般職は各機関の本部や各地の事務所において、専門職のサポートとして事務を担当します。

世界には、テロや民族紛争、環境問題など、一つの国だけではなく地球規模で取り組まなくてはならない問題もたくさんあります。

国際公務員は、こうした諸問題に対して解決策を探ったり、具体的な活動をしたりしながら世界をより良くするために働いています。

専門職の仕事内容

専門職の場合、仕事内容は勤務先によって大きく変わります。

たとえば難民救助のための施策を練って活動をしたり、世界的に流行している病気についての対策を講じたり、機関内でのITシステムを強化したりと多岐にわたります。

いずれにしても、ひじょうに専門的な専門性が要求されるのが国際公務員の専門職の仕事です。

また、国際公務員の専門職職員は、基本的に自国外で働くことになっています。

開発途上国で仕事をすることも多く、機関によっては正規職員でもジョブローテーション制度があり、数年程度でひとつの任地から別の任地へと異動となることがあります。

福利厚生として一時的に帰国できるような制度もありますが、専門職となる場合には、慣れない海外での生活をすることも頭に入れておいたほうがよいでしょう。

国際公務員の役割

国際公務員の役割は、専門知識や経験を生かして、開発途上国への技術や教育の支援、環境保護、難民救済などを行うことです。

国際機関や世界各地の事務局などで、それぞれのプロジェクトに携わりますが、ポイントとなるのは、国際公務員はあくまでも「中立」の立場であることです。

国という概念を超え、どこかの国の拘束を受けることもなく、中立的かつグローバルな視点をもって国際平和と国際協力のための仕事に取り組んでいきます。

国際公務員の勤務先の種類

国際公務員の活躍の場は、国際連合の組織です。

国際公務員へのなり方によって、主に「キャリア組」と「出向組」の2パターンにわかれます。

キャリア組は、試験や空席に応募して国際機関に採用され、国連システム内でキャリアアップしていく人たちで、多くの人はこうして国際公務員になっていきます。

一方、出向組といわれるのが、加盟国政府の関係省庁からの人材派遣によって国際公務員として働く人たちです。

こうした人材派遣も頻繁に行われており、派遣期間は2年~5年程度です。

とくに専門機関では、よりいっそう高度な知識や技能が要求されるため、スキルの高い人材が集まっています。