健康運動実践指導者の年収はいくら? 給料についてくわしく解説
健康運動実践指導者の平均年収・給料の統計データ
健康運動実践指導者の平均年収・月収・ボーナス
健康運動実践指導者の年収は、どのような場所で働くのかによって異なりますが、正社員であれば、月収20万円~30万円程度、年収300万円前後となる人が多いようです。
近年、認知度や必要性が高まりつつある職業ですが、現時点では有資格者だからといって高額の給料を得ることは難しく、日本人の一般的な年収よりも低めとなっています。
健康運動実践指導者の手取りの平均月収・年収・ボーナスは
「財団法人 健康・体力づくり事業財団」が2009年に行った調査によると、健康運動実践指導者の年収は、
・200万円未満が27.6%
・201万円~400万円が最も多く34.7%
・401万円~600万円が13.2%
・601万円~800万円が3.8%
・それ以上や不詳、無回答を合わせたものが20.8%
となっています。
正社員であれば、月収20万円~30万円程度、年収は300万円前後となるでしょう。
この結果は30代以下から60代以上まで、さまざまな雇用形態で働く人のデータを集めたものであるため、これだけで健康運動実践指導者の給与水準について考えることは難しいのが現状です。
ただし、他の職種と比較して、特別に高い給与が得られるというわけではないといえるでしょう。
健康運動実践指導者の初任給はどれくらい?
スポーツインストラクターとして入社した場合、大手スポーツクラブの初任給は17万〜20万円ほど、年収は200万〜300万円くらいが相場となっています。
病院や高齢者施設などの施設で働く場合も同程度で、あまり差はないでしょう。
健康運動実践指導者の福利厚生の特徴は?
スポーツクラブやフィットネスクラブで勤務する場合、各種保険など一般的な福利厚生に加えて、自社のスポーツクラブや保養施設を使用できるところが多くなっています。
これは実践指導の練習になるだけでなく、自身の体力づくりにも生かせるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
健康運動実践指導者の給料・年収の特徴
働き方によって給料に差が
健康運動実践指導者は、正社員・正規職員、契約社員・非常勤職員、パート・アルバイト、あるいはフリーランスや自営といったさまざまな働き方ができます。
一方で、経験年数や勤務先の種類・規模、そしてどのような働き方をするのか等によっても収入には大きな差が出てきます。
資格を取得しているだけでは高収入は見込めないため、給料をアップさせたいのであれば、働き方を模索していく必要があるでしょう。
資格手当が出ることも
健康運動実践指導者資格は、もちろんまったく収入に直結しないわけではありません。
勤務先によっては、資格を取得することで、資格手当が支給されることがあります。
資格手当は5000円~2万円前後が相場です。
就職の際には資格手当についてもチェックするとよいでしょう。
また、民間のスポーツクラブや高齢者施設などで働く場合にも、資格を取得していると優遇されることは珍しくないようです。
健康運動実践指導者の勤務先別の給料・年収
スポーツクラブ・フィットネスクラブ
健康運動実践指導者の活躍の場として多いのはフィットネスクラブやスポーツクラブなどです。
エアロビクスやスイミング、ヨガ、各種トレーニングなどのインストラクターとして勤務するケースでは、年収は300〜350万円ほどです。
体力が必要な仕事であることや、若い世代が中心の職業であることから、給料の低さを理由に会社を辞める人も少なくありません。
病院や高齢者施設
病院や高齢者施設で働く場合の給料は、約22万円~26万円ほどです。
年収にすると、平均しておよそ350万円~450万円くらいの年収であることが多いようですが、施設によって差が大きく、地方ではさらに給料が低いところも多いです。
介護福祉士や理学療法士などの資格を併せ持っていると、給料はよりアップします。
20代で正社員への就職・転職
健康運動実践指導者の正社員以外の給料・年収
アルバイト・パート
健康運動実践指導者は、アルバイトやパートとして短時間だけ働く人も多く「パーソナルトレーナー」「トレーニング指導員」「運動指導員」などという名称で募集されていることもあります。
この場合は時給制となり、時給は1000円~1500円前後であることが多くなっています。
フリーランス
健康運動実践指導者の有資格者は、独立してフリーランスで活動をすることも可能です。
フリーランスになった場合、行政や企業から依頼を受けて健康に関する講演を行ったり、イベントで運動の実技指導を行ったりと、さまざまな仕事を請け負うことができます。
フリーランスで安定的な収入を得るためには、それまでの実績や人脈、もちろん知識や技術も必要になりますが、うまくいけば多くの収入を得ることが可能です。
健康運動実践指導者が収入を上げるためには?
健康運動実践指導者は、管理栄養士や栄養士など、他の国家資格とのダブルライセンスを実現させることによって、業務の幅や活躍の場を広げ、結果的に収入アップにつなげることができます。
健康づくりには、運動だけでなく栄養も重要な要素となります。
運動指導ができる栄養士が必要とされる場面もあるため、ダブルライセンスの強みを生かして付加価値をつけていけば、収入を上げやすくなるでしょう。
このほか、鍼灸師、柔道整復師、理学療法士などといった国家資格を取得し、さらに健康運動実践指導者としてのスキルを生かして働く人もいます。