競輪選手の仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介

競輪選手の仕事とは

競輪は競馬や競艇、オートレースと同じく公営ギャンブルのひとつです。

「トラックレーサー」と呼ばれる競輪専用の自転車に乗り、最大9名でレースを行って着順を競います。

競輪選手の仕事は、このレースに出場して勝利を収めることです。

勝ち続けることで選手としてのランクが上がり、参加できるレースの数が増え、獲得賞金も多くなります。

ランクには、S級S班、S級1班、S級2班、A級1班、A級2班、A級3班の6つの階級があります。

一度階級が上がってもそのランクが保証されるわけではなく、レースで負けることが多くなれば降級することもある、非常にシビアな世界です。

自分の体を使ってレースを行い続ける職業なので、日頃から筋力トレーニングは欠かせません。

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競輪選手の歴史

競輪は日本生まれのスポーツで、オリンピックの種目としても競技名は「ケイリン」と、そのまま日本語が使用されています。

日本では戦前から各地で自転車のロードレースが行われており、戦後になって公営ギャンブルとして開催されることになったのが競輪の始まりです。

1948年8月に「自転車競技法」という法律が成立し、同年の11月20日に福岡県の小倉競輪場にて最初の競輪となる「第1回小倉競輪競争」が行われました。

第1回の小倉競輪競争は収益の面でも予想以上の成功を収めたため、その後の2年間で全国に50を超える競輪場が建設され、競輪人気が一気に高まりました。

一時は全国に60以上の競輪場が存在していましたが、その後、廃止される競輪場も多くあり、2020年時点では全国各地の計43カ所で競輪が開催されています。

競輪選手の組織・所属先

競輪選手は、一般社団法人日本競輪選手会に所属します。

競輪のレースを行うのは主催者側ですが、競輪選手会は非常に強い権限を持っており、事実上は競輪選手の雇用主のような立場となっています。

日本競輪選手会に在籍している競輪選手の人数は2019年度で2,325名(うち女子選手は135名)。

日本のプロスポーツとしては最大規模の選手数を誇ります。

レースに出場する選手は、レース運営を担当する公益財団法人「JKA」によって選ばれます。

JKAが競輪レースの開催を決め、出場選手を選ぶと、その選手のところにレースへの出場依頼が直接届きます。

レースに出場することになった選手はトレーニング、体重管理、メンタルコントロールを行ってレースに臨みます。

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競輪選手の1年の流れ

競輪レースは1年365日、全国のどこかで開催されているため、競輪選手にはまとまったオフシーズンがありません。

競輪レースの1開催は3日間か4日間かけて行われ、選手は平均して月に2つか3つのレースに出場します。

開催期間中に出場するのは、基本的に毎日1レースです。

初日は選手の実績によって「特選」「選抜」「予選」のいずれかに出場。

2日目は初日の成績上位者が「準決勝」に進出し、準決勝の成績上位者が3日目の「決勝」に進出します。

「準決勝」や「決勝」に出場できなかった選手は、2日目、3日目も「特選」「選抜」「一般」のレースに出場します。

全レースの終了後に、賞金や手当が支給されます。

出場レース数は1開催につき2〜3レースですので、月に計6〜9のレースに出場するのが一般的です。

競輪選手はレースに出場しない日は、休養日に当てるかトレーニングを行います。

人気選手はレースのない日に競輪のPR活動や取材を受けることもあります。