刑務官になるためにはどんな学校に行けばいい?
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刑務官になるための学校の種類
学歴についての規定はない
刑務官採用試験の受験資格は、受験年の4月1日時点で「17歳以上29歳未満の男女であること」であり、学歴についての規定はとくに設けられていません。
刑務官は学歴的な差別が少ないとされており、勤務成績が良好で勤続年数も長くなれば、学歴に関係なく施設の責任者クラスにまで出世のチャンスがある仕事です。
もちろん、管理職を目指すうえでは昇進試験の勉強や、日常の勤務成績などさまざまな努力が必要となりますが、出身学校の差によって違いが出てくることはほとんどないといえるでしょう。
ただし、柔道・剣道などの武道の経験や、スポーツで鍛えあげた体力、上下関係への理解など、そういった「刑務官向きの適性」を身につけておくことで採用の際に有利に働く可能性があると言えます。
筆記試験の難易度は「高校卒業程度」
刑務官採用試験は1次試験と2次試験があり、1次が基礎能力試験と作文試験、2次では個別面接や体力検査などがおこなわれます。
基礎能力試験は公務員として必要な知能および知識を問うものですが、レベルは「高校卒業程度」とされています。
採用されたあとは刑法など法律の知識などを身につけていく必要がありますが、採用試験ではそこまで専門的な内容は出題されません。
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刑務官になるための大学
刑務官をめざすうえで学歴はほとんど関係ないため、大学に進学せずとも刑務官として働くことは可能です。
あえて言えば、刑務官として採用後に憲法や刑法に関する「法律の知識」が必要になるため、法学部に進学することでそこで学んだ知識が生かせる場面もあるでしょう。
ただし、大学進学には当然安くない学費がかかることになり、一般的な金額でいえば、国立大学なら200〜250万円、私立大学なら350〜400万円程度が4年間で必要となります。
また、刑務官になるには通常の刑務官採用試験とは別に、国家公務員総合職試験に合格して「法務省職員として刑務官を拝命する」という方法もあります。
この場合は総合職試験の受験資格が「大卒者および大卒見込み者」となるため、大学進学が必須です。
こちらの法務省職員として刑務官を拝命するルートの場合、副看守長や看守部長などの高い階級からキャリアがスタートすることがメリットとなります。
刑務官になるための専門学校
刑務官の合格倍率はほかの公務員と比べても特段高いわけではないため、「資格学校に何年も通って勉強しなければ合格できない」といった難関なものではありません。
とはいえ、公務員の専門学校では、近年の採用試験の出題傾向に合わせた授業がおこなわれたり、試験に関する最新情報を得られるなどのメリットもあります。
経済的・時間的な余裕があるのであれば、専門学校に通うことも一つの選択肢となるでしょう。
在学期間は1〜2年ほどの場合が多く、専門学校によっては短期集中の対策プログラムが準備されているケースもあります。
必要になる学費は学校ごとで差はありますが、大学進学と比べて大きく費用負担を減らすことが可能です。
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独学で刑務官になれる?
刑務官の試験は高卒程度の難易度であり、ほかの行政系公務員と比べても「比較的やさしめ」といわれることが多い試験となっています。
独学で試験を突破している人も珍しくないため、自分自身でコツコツと勉強ができるタイプであれば、専門学校などに通わずとも刑務官になることは十分に可能でしょう。
筆記試験の勉強方法としては、「地方公務員初級(高卒程度)」「国家公務員一般職(高卒程度)」などに対応した参考書・問題集を利用して勉強を進める人が多いようです。
また、人事院から刑務官採用試験の過去問を取り寄せることも可能ですので、そちらも併せて対策しておくのがおすすめです。
刑務官の学校選びのポイントは?
刑務官は年齢条件さえクリアしていれば求められる学歴などはありません。
実際には高校3年次に現役合格を目指す人が多い試験となりますが、卒業後に専門学校へ進学したり、もしくは「大学に進学してから刑務官の仕事に興味を持ち始めた」という人もいるでしょう。
どういった選択をすべきかについては、「刑務官以外の公務員も併願するのか」によっても変わってくるポイントです。
進学先を選ぶ際には学費や在学期間だけでなく、卒業生の試験合格率や就職のサポート体制なども含めて考えることが大切です。