海運会社社員の勤務時間・休日・残業は多い?
海運会社社員の勤務時間
陸上職の勤務時間
海運会社の場合、陸上職と海上職で、勤務時間や休日の取り方などが大きく変わってきます。
「陸上職(事務系)」「陸上職(技術系)」といった陸上職は、本社や事業所でのオフィスワークが中心となるため、勤務時間は9時~17時頃が定時となるのが一般的です。
実働時間は7時間~8時間程度となります。
陸上職の場合は「フレックスタイム」が利用できる会社も多く、11時~15時頃をコアタイムとしていることが多いです。
フレックスタイムを使うとコアタイムを基準に出社時間や退社時間を前後にズラすことができ、たとえば11時出社~19時退社のような日を作ることもできます。
海上職の勤務時間
海上職(航海士や機関士など)は、船を常に運航する必要があるため、24時間の交代勤務となるのが基本です。
航海士を例にすると、以下のような3交代制(3直制)になることが多いです。
<航海士の勤務時間>
・三等航海士:8時〜12時、20時〜24時
・二等航海士:0時~4時、12時〜16時
・一等航海士:4時〜8時、16時〜20時
このように4時間×2回の構成として、1日計8時間を業務にあてることになります。
たとえば三等航海士であれば、起床後8時〜12時に航海当直業務(通称ワッチ)を行い、12時以降は自由時間、事務仕事、食事などにあて、夜の20時〜24時に再び航海当直業務を行った後に就寝するという生活です。
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海運会社社員の休日
陸上職の休日
陸上職の場合は、完全週休二日制となり、土日祝日はカレンダー通り休みとなるのが基本です。
年間休日数は125日前後で設定されています。
また、ゴールデンウイーク、夏季、年末年始などには、7日前後のまとまった休みが取れる海運会社が多いです。
海上職の休日
海上職の場合、航海中は休日なしで働き、航海から陸にもどった後にまとめて休日を取得するというパターンになることが多いです。
たとえば乗船期間が1ヶ月の場合、陸にもどった後に10日前後の休みをまとめて取ることができます。
9カ月もの長期乗船となると、その後3カ月もの長期休暇がとれることもあり、何カ月も旅行などしてバカンスを楽しむ人もいます。
海運会社によっては、乗船中に交代で休日をとります。
海運会社社員の残業時間
陸上職の残業
陸上職の平均的な残業時間は、月あたり約20時間~30時間が目安です。
かつての海運業界はハードなイメージがありました。
しかし最近はワークライフバランスが強くうたわれるようになり、各社とも残業時間はできるだけ削減する方針を立てています。
ただし、職場、その時に関わっているプロジェクト内容、役職などによって長時間残業が発生することもあります。
また船は24時間365日で稼働しているため、運航中の自社の船にトラブルが発生した場合には、地上から支援する陸上職においても残業せざるを得ないでしょう。
海上職の残業
海上職の「航海当直業務」は3交代制で回しているため、交代時間を過ぎてまで残業して働くという場面は少ないです。
ただし海上職の仕事は航海当直業務だけでなく、他にも書類作成、船内清掃、設備の手入れといった雑務がまだまだあります。
雑務系の仕事は、航海当直業務以外の時間で空き時間を見つけて行うことになるので、それが残業にあたります。
たとえば、8時〜12時、20時~24時が当直業務の人の場合、あいだの12時~20時が自由時間ですが、そのうち1~2時間程度を雑務の時間に当てることもあります。
海上職の場合、常に船の上で生活をしているため、残業をしているという感覚をあまり感じにくいのが特徴的です。
なお、航海において緊急のトラブルなどが発生した場合、非番中の人も含め、乗船している人間を総動員して対応にあたらなければなりません。
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海運会社社員は忙しい?激務?
繁盛期は忙しい
海運業界は、輸送する荷物が増える時期が繁忙期です。
たとえば米国のクリスマス商戦を見すえた7~9月頃は、海外に向けたコンテナ船などの輸送量も増えるため、繁忙期となります。
逆に、それがひと段落する10月~12月頃は閑散期となることもあります。
繁盛期には、海運会社全体で仕事量も増え、忙しいムードにつつまれます。
普段はあまり残業のない職場であっても、繁忙期は夜遅くまでの残業をしたり、休日出勤したりすることもあります。
人手不足による忙しさ
海運業界はいま、少子高齢化などの影響により、全体的に人手不足の傾向にあります。
とくに技術系の職種や海上職では、人手不足が加速している状況です。
特に中小の海運会社では十分な人手が確保できず、一人当たりの仕事量が大幅に増えていることもあります。
そのようにマンパワーの足りない環境では、多忙な状況が慢性的に続いていることもあり、毎日のように残業をしなければならないでしょう。