樹木医への転職・未経験からなるには?
樹木医への転職状況は?
造園や植物に関わる仕事をしていて、樹木医の資格取得を目指す人は比較的多いようです。
ただし、いくらそれまでに樹木医としての経験があっても、転職先で必ずしも樹木医としての専門業務に携われるとは限りません。
そもそも樹木医の業務はコンスタントに依頼されるものではない場合が多いのです。
転職先の業務形態にもよりますが、一般的な造園業務の合間に樹木医の仕事が入ってくるものと考えておくのが無難かもしれません。
行政や教育現場に転職した場合はむしろ、その他の業務が中心になってくることを覚悟しましょう。
研究機関においても、扱う案件が自分の専門外であるということもないとは限りません。
全国的に見ても、樹木医業務だけで生計を立てている人はほとんどおらず、副業的に関わることが多いのが現状なのです。
20代で正社員への就職・転職
樹木医への転職の志望動機で多いものは?
樹木医の資格は民間資格であるとはいえ、合格率20%という難易度の審査に通過しなければ取得することができません。
そのため樹木医資格を所持していることは、樹木に関する確かな知識・技術を持っていることの証明になり、仕事を受注する際に大きな助けとなります。
また樹木医の資格をもっていることで、転職する際のアピールポイントにしたいという人もいるようです。
未経験・社会人から樹木医になるには
実務経験が必要
樹木医資格審査を受検するためには7年の実務経験がなければなりません。
7年間樹木に関連する業務に従事していたという実績は、それだけで立派なキャリアであるといえます。
これも樹木医が転職に有利である理由の一つです。
樹木医の中には7年間の勤務実績ではなく、樹木医補の資格と1年の実務経験で資格を取得する人もいます。
樹木医資格審査を受けるためには学歴不問ですが、樹木医補として認められるには指定教育機関で所定の単位を取得していることが必要です。
このような経路で樹木医になった人も高度な専門教育を受けているといえるため、転職の際に大きな強みになるでしょう。
他業種から樹木医を目指す場合
他業種から樹木医を目指す場合、年齢や費用の面から苦労をすることも多いかもしれません。
7年間の実務経験を積むか、指定教育機関で所定単位を取得し、樹木医補として認定された後、1年間の実務経験を積むかのいずれかの進路を選択し、樹木医を目指すことになります。
どちらの道を選んだとしても、長いスパンで考えなければならないことを理解しましょう。
樹木医の需要は環境問題への関心の高まりから、増加傾向にあります。
長い道のりにはなりますが熱意があれば成功を目指すことは大いに可能であるといえます。
20代で正社員への就職・転職
樹木医への転職に必要な資格・有利な資格
樹木に関する資格は多くあります。
・公園管理運営士
・ビオトープ管理士
・造園修景士
・街路樹選定士
・環境カウンセラー
・エクステリアプランナー
・森林インストラクター
などさまざまな民間資格があります。
樹木医になるために特別な資格は必要ありませんし、樹木医になるための勉強をする上で知識や技術も見につくものですが、いろいろな資格を併せ持つことで活躍の機会も増え、よりよい治療ができるようになるでしょう。
樹木医への転職に役立つ職務経験は?
樹木医資格審査を受検するためには7年の実務経験がなければならないため、あらかじめ樹木に関連する業務に従事していれば、その経験はそのまま役立たせることができるでしょう。
年齢よりも学歴よりも、経験がものをいう仕事であるため、未経験からの転職を目指す場合、前職で得た経験や知識等はほとんど役に立たない可能性もあることを知っておきましょう。
樹木医への転職面接で気をつけるべきことは?
造園業界に勤める場合、出入りの激しい世界のためできるだけ長く勤めてくれる人を求めます。
そのため、同職種で離職経験のある人や短期間で離職した人の採用に慎重な業者も少なくありません。
樹木医の資格を取得した熱意や経験をもとに、前向きな志望動機を準備しておきましょう。
樹木医に転職可能な年齢は何歳くらいまで?
樹木医の資格取得をする上で年齢制限はありませんが、7年間の実務経験を考えると、40代になって取得する人が多いようです。
樹木医の仕事は勉強をしたらすぐ仕事ができるわけではないため、この仕事を目指すのであればできるだけ若いうちから造園など樹木に関わる業界に飛び込んだ方がよいでしょう。