販売員になるには

販売員になるまでの道のり

中途採用も多い

販売員は、学校を出てそのまま企業へ就職する「新卒」の採用の人がいる一方、「既卒」つまり中途採用の枠で就職をする人も少なくありません。

飲食店スタッフやホテルスタッフなど、別のサービス業から転職して販売員になる人もいますし、まったく異なる種類の仕事から販売員への転身を目指す人もいます。

販売員の仕事は特別な資格や特殊なスキルが求められないため、意欲さえあれば、どのような人でも販売員となって活躍できる可能性があるといえます。

ただし、販売員としてプロフェッショナルを目指すのであれば、できるだけ若いうちから現場に出るほうがよいでしょう。

アルバイトから社員になる人も

販売員の仕事では、アルバイトから契約社員、そして正社員といったように、実務経験を積みながらステップアップしていく人も多くいます。

たとえば、学生時代にアパレルショップでアルバイトをし、就職のタイミングでそのまま契約社員となり、さらに経験を積んで社内試験を受け正社員になるといったルートです。

企業によっては、「社員登用制度」を設けているところもあるため、早いうちから志望先が固まっている場合には、学生時代にそこでアルバイトをするのもひとつの方法です。

販売員になるまでのルート

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販売員の資格・難易度

販売員になるために特別な資格は必要ありません。

未経験者歓迎という店舗も多いため、まずはこの世界に飛び込んで見ることが大切です。

販売士の資格

「リテールマーケティング(販売士)検定試験」は、日本商工会議所と各地の商工会議所が実施する公的な検定試験です。

いずれも年齢や学歴などの制限はなく、誰でも受験可能です。

試験は、難易度別に3級・2級・1級の3段階に分かれており、各級で示される能力は以下のようになっています。

3級

マーケティングの基本的な考え方や流通・小売業で必要な基礎知識・技能を理解している。

接客や売場づくりなど、販売担当として必要な知識・技術を身につけた人材を目指す。

若手販売員や販売職を目指す学生が受験することが多いレベルです。

2級

マーケティング、マーチャンダイジングをはじめとする流通・小売業における高度な専門知識を身につけている。

販売促進の企画・実行をリードし、店舗・売場を包括的にマネジメントする人材を目指す。

販売員としてさらなるスキルアップや管理職を目指す人が受験することが多いレベルです。

1級

経営に関する極めて高度な知識を身につけ、商品計画からマーケティング、経営計画の立案や財務予測等の経営管理について適切な判断ができる。

マーケティングの責任者やコンサルタントとして戦略的に企業経営に関わる人材を目指す。

参考:日本商工会議所 販売士

資格取得のメリット

企業によっては、販売士の資格を取得することが昇進の条件であったり、昇給につながったりすることもあります。

試験合格のための勉強をすることで、仕入や在庫の知識、販売・接客に必要なマナー、マネジメント、販売促進、マーケティングなど、幅広い知識を身につけていくことが可能です。

販売員としてさらに成長したいのであれば、挑戦してみて損はないでしょう。

その他の資格

カラーコーディネーター

カラーコーディネーターは、主にインテリアや、ファッション、ディスプレイなどで色彩、配色などについてアドバイスすることができる専門家です。

3級から1級までに分かれており、1級カラーコーディネーターは難関な資格であることで知られています。

参考:東京商工会議所 カラーコーディネーター検定試験

インテリアコーディネーター

カーテン・壁素材・照明・家具・設備機器・小物等のインテリアをコーディネートする専門家です。

メーカーのショールームやインテリアショップで働く人だけでなく、店舗の内装やレイアウトにも生かせるでしょう。

参考:インテリア産業協会 インテリアコーディネーター資格試験

シューフィッター

シューフィッターとは、足に関する基礎知識と靴合わせの技能を持ち、一人獲りに正しく合った靴を提案するシューフィッティングの専門家です。

靴店をはじめ、デパート、百貨店などの靴売り場で活躍しています。

ギフト・ラッピングコーディネーター

ギフトを上手に包む技術やラッピングの基本知識を身に付ける資格です。

ラッピングの技術だけでなく、贈答品の知識も身につくため広く役立たせることができるでしょう。

販売員になるための学校の種類

販売員として求められる学歴は「高卒以上」「短大卒以上」「大卒以上」など、会社によってまちまちです。

大手のアパレル企業や百貨店では、新卒では大卒の学歴が求められることもありますが、販売職の場合、高卒や短大、あるいは専門学校卒の人が働ける職場も多くあります。

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販売員に向いている人

販売員として働く上では、とにかくコミュニケーション能力が求められます。

アルバイトだとしても、接客業の経験者は優遇されるでしょう。

またカルチャーや趣味など、知識が豊富な人ほど歓迎される傾向にあります。

家電量販店であれば、家電や最新機器の知識は接客にも生かせますし、ファッションが好きならアパレルショップでは大いに役立つでしょう。

販売員として働く場合、このように自分が詳しいことや得意分野からお店を選ぶのもよいでしょう。

販売員に向いている人・適性・必要なスキル

販売員のキャリアプラン・キャリアパス

まったくの未経験の場合、まずは店舗に勤務し販売員として経験を積みます。

一定の売上をあげられるようになると一人前と認められ、数年でリーダーや店長に昇格していくのが一般的です。

アルバイトや派遣スタッフの場合も、認められれば正社員への道も開けます。

さらに経験を積むと、エリアマネージャーやスーパーバイザーとなることもあり、本社へ異動して勤務することも夢ではありません。

販売員を目指せる年齢は?

販売員は基本立ち仕事で体力が求められることから20代~30代が中心の仕事です。

年齢を重ねるとマネージャーや店長へとキャリアアップしていく人も多いため、年齢を重ねてからの転職の場合、周囲と差を感じることもあるでしょう。

しかし、近年では高齢の販売員も増えつつあり、年齢を重ねても販売員として働ける道を用意している企業が多くあります。

体力と熱意さえあれば、年齢関係なく働くことができるでしょう。