実演販売士の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「実演販売士」とは

実演販売士の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

家電量販店などの店頭に立ち、販売する商品を顧客に直接説明し、販促活動を行う。

実演販売士は、家電量販店、ホームセンターなどの店頭において販売する商品を店頭に並べ、顧客に商品の特長などを説明し、販促を行う仕事です。

最近ではTV通販による実演販売士の活躍も目立ち、タレントのような存在として認知される実演販売士もいます。

この仕事に就くうえで必要とされる資格はとくになく、実演販売士として登録できる会社に就職するのが最短ルートといえるでしょう。

別の業界からトークや販売力が認められて転身する人もいるようです。

給料は日給1万円~3万円程度とされますが、実力をつければフリーランスで活躍することもでき、実力が収入に大きく影響するといえるえしょう。

人気のある実演販売士はセールストークに優れていることから、企業の研修において講師として招かれるような場合もあるようです。

「実演販売士」の仕事紹介

実演販売士の仕事内容

実演販売士とは百貨店、家電量販店、ホームセンターなどの店頭において、販売する商品を店頭に並べ、顧客に商品の特長などを説明し、販促を行うスペシャリストのことをいいます。

実演販売士について話題にされることが多くなりましたが、とくに新しいわけではなく、むしろ古くから存在している職業の一つです。

ただ最近では、店頭における販売だけではなくTV通販による実演販売士の活躍も目立ち、実演販売士をタレントのような存在として認識している人も増えてきているようです。

実際、テレビ通販などで活躍する人気の実演販売士は知名度も高く、メディアへの露出が増える機会も多くなります。

しかし店頭であれテレビ通販であれ、実演販売士としての仕事は実演販売および集客販売を行うということに変わりはありません。

実演販売士になるには

実演販売士になるために必要な資格はとくにありません。

とは言え、コネもなく、突然フリーで活躍するのは難しいので、実演販売士として登録できる会社に就職するのが最短の近道といえるでしょう。

また、最初は別な職業についていたもののトークや販売力における才能が認められたことにより、紹介されて実演販売士に転向する人もいるようです。

資格を必要ないとはいえ、実演販売士としてのスキルが求められる仕事です。

そのため実演販売士の企業に就職しても、最初からすぐに一人で実演販売士として活躍できるわけではありません。

慣れるまでは集客できずに、あまり商品を売ることができないといった場合も少なくありません。

実演販売士として成功するためには一定の期間下積みを積み、経験を増やしながらスキルを身に付けていくことが求められます。

実演販売士の給料・年収

実演販売士の場合、実演販売士を募集している会社に就職することが多くなります。

そのため、給料形態は就職先によって異なりますが、歩合制になることが多いようです。

日給の場合は、スキルにより差がありますが、1万円~3万円程度で、交通費や出張手当が別途支給されます。

新人とベテランでは売上差が大きいため、経験が収入に大きく影響する職業といえるでしょう。

また所属する会社によっては店頭での実演販売だけではなくテレビ番組での実演販売も行うこともあります。その場合は、歩合制の他、出演料が支払われます。

どのような勤務形態であれ、給料の額には実演販売士の能力が反映されることが多く、売れっ子でトップクラスの実演販売士の年収は1億円に達するといわれています。

実演販売士の現状と将来性・今後の見通し

実演販売士は注目を浴びている職業であり、実演販売士になりたいという人が増加しています。

ただ多くの実演販売士が企業から求められているにも関わらず、絶対数が不足しており、ニーズが高い職業であるといえるでしょう。

将来性もあり、不足している今こそ機会に恵まれていると考えることができます。

また、実演販売士は、結果が収入に直結する仕事でもあります。

結果を出せれば着実に仕事の機会も増えますから、やりがいがある仕事ともいえます。

さらにメディアへの露出が多い実演販売士の場合、タレントとして活躍するチャンスなども増えます。

人気のある実演販売士はセールストークに優れていることから、企業の研修において講師として招かれるような場合もあるようです。

実演販売士に向いている人・適性

一般的に、実演販売士に向いているのは人前で話すのが好きで外交的な人、コミュニケーション能力に長けている人といえるようです。

また実演販売士として活躍するためには広い範囲の教養や知識、多くの人を魅了することができる会話術や雑談力を身に付けることが必要になるでしょう。

しかし、人前で話すことが好きでさえあれば良いわけではなく、その場の状況や人の反応に応じて臨機応変に対応を考え、トークの内容や方法、身振りなどを変えたりする機敏さも求められます。

実演販売士の中には、もともとタレントやお笑い芸人を目指していた人なども多く、テレビ通販における実演販売士の活躍も目立つようになってきています。

実演販売士の勤務時間・休日・生活

実演販売士の場合、通常の会社員とは勤務時間や休日が違うことが多くなるようです。

なぜなら実演販売士は、その仕事の特性上、多くは金土日などの週末や祝日に仕事が多くなるからです。

土日や祝日には百貨店、家電量販店などの店頭の種別に関わらず、顧客が多くなります。

店頭での顧客が多くなると、商品を販促するための絶好のチャンスになりますから、当然、実演販売士の仕事が増えることにもなります。

そのため、実演販売士の仕事は、多くの人がオフになる休日をメインとして仕事をすることになります。

つまり実演販売士として働くためには、休日の違いにより、友人や家族との間で時間的なすれ違いが生じてしまう可能性があるということを念頭に置いておくべきでしょう。

実演販売士の求人・就職状況・需要

最初からフリーランスで実演販売士を目指すということは難しいので、実演販売士として登録することができる会社に就職するのがよいでしょう。

実演販売士の会社で開催している説明会などに参加したり、そのような企業で提供している実演販売士向けの講座を受講したりすることによって実演販売士として求められる知識を取得します。

ただし実演販売として契約できても、初めからすぐに一人で実演が行えるわけではありません。

最初は先輩の実演販売士に付いて、現場での訓練を積む必要があります。

そして、一定の期間、訓練を受け技術を身に付けた後、単独で実演販売を行えるようになるのです。