芸能人・タレントの年収はいくら? 給料や月収についてくわしく解説

芸能人タレントといえば、テレビをはじめさまざまな分野で活躍する人たちです。

芸能人は数億円もの高額な年収を得ているという話を聞いたことがあるかもしれません。

芸能人の年収は仕事内容や人気度によって、年収が大きく変わってくるのです。

この記事では、芸能人・タレントの年収について解説します。

芸能人・タレントの平均年収・給料

芸能人・タレントの平均年収・月収・ボーナス

芸能人・タレントの収入に関する統計データはありません。

芸能人やタレントは、仕事がなくても名乗りさえすれば誰でもなることができる職業です。

またタレントの場合は医師やアスリート、作家などの本業の仕事を持っていることが多いので、収入に関する正確な統計を取ることは難しいでしょう。

また、芸能人やタレントとして活動している人のなかには、事務所から給料をもらっている人もいれば個人事業主として収入を得ている人もいます。

月収や年収に関しては、本当に人それぞれと考えておいたほうがよいでしょう。

芸能人・タレントの手取りの平均月収・年収・ボーナスは

芸能人やタレントの手取りの月収に関しては、デビューからの年数や仕事内容、地方在住か都内在住かによっても異なります。

東京の大手の芸能プロダクションに所属し、キャリア5年ほどで年収500万円ほど稼いでいるタレントの場合、手取りの月収は30万円前後になります。

事務所やプロダクションに所属している場合はボーナスも出ますし、寮や社宅に住まわせてもらえることもあるので、実際に稼いでいる金額がそれほど多くなくても生活は安定するでしょう。

芸能人・タレントの初任給はどれくらい?

芸能人・タレントは、デビューしたばかりの頃は収入がゼロに近いことがあります。

というのも、芸能事務所で固定給をもらっている人の場合は仕事の有無に関係なく給料をもらうことができますが、個人事業主として活動している人の場合は仕事のオファーがなければギャランティももらえないからです。

無名の芸能人にイベントへの出演やテレビ番組の取材をお願いする企業はありません。

最初は自分から営業活動をして、必死に業界内の人脈づくりをしながらチャンスを待つことになりますが、この期間は収入がゼロということも珍しくないのです。

人によっては、他のアルバイトをしながらなんとか食いつなぐこともあります。

厳しい状況ではありますが、今活躍している多くの芸能人やタレントのなかにも、鳴かず飛ばずの苦しい時期を乗り越えて花開いた人はたくさんいるのです。

この業界をめざすのであれば、ある程度の人気が出るまでは厳しい生活になることも覚悟したほうがよいでしょう。

芸能人・タレントの福利厚生の特徴は?

芸能人やタレントの福利厚生はどのようになっているのでしょうか。

これに関しては、大手の芸能事務所やプロダクションほど充実していることが多いようです。

たとえば、新人タレントの場合は給与が安くても事務所が住居面の面倒を見るなどサポート体制が整っていることが多くあります。

また、マネージャーがついて自宅から仕事場まで車で送迎をしてもらえるので、身の安全やプライバシーを確保しやすくなります。

給与制の芸能人は会社の社員として扱われるため、社会保険に加入できる場合があるということも大きなメリットでしょう。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

芸能人・タレントの給料・年収の特徴

芸能人・タレントの給料のしくみ

芸能人やタレントの給料は芸能事務所から支払われていますが、実際には事務所はスポンサー企業から利益を得ています。

テレビ番組やCM、映画などには、必ずスポンサー企業がついており、スポンサー企業は、その番組やCMを作る制作会社にお金を出しています。

そして、制作会社は、芸能人を探すために芸能事務所に出演を依頼し、スポンサーから支払われた予算で芸能事務所にお金を払います。

つまり、芸能人がもらうお金は、スポンサー企業から出てくるわけです。

出演依頼は、制作会社以外にも、テレビ局や広告代理店から直接依頼されることもあります。

芸能事務所がもらったお金は、芸能人と事務所で分けることになりますが、分ける割合は事務所によって違うので、一定ではありません。

華やかに見えて非常に厳しい職業

俳優ミュージシャンなどの芸能人・タレントの収入のスタイルはさまざまです。

芸能事務所やプロダクションに所属してそこから給料をもらっている人もいれば、個人事業主として収入を得ている人もいます。

前者の給与制の場合は仕事の有無に関わらず毎月決まった額を給与としてもらうことができますが、後者の場合は仕事がなければ収入はゼロになってしまいます。

こうした理由から、芸能人やタレントの年収は、人によって大きく異なるというのが実情です。

仕事がない芸能人やタレントは一年間の売り上げがゼロということもありえますし、デビューしたばかりの駆け出しの頃は年収が数十万円ということも珍しくありません。

その一方で、売れっ子になって年収1000万円以上稼いでいる人もたくさんいます。

華やかに見えて非常に厳しい業界なので、安定した収入を得るためには運と実力が欠かせません。

給与制のポイント

芸能事務所やプロダクションで給与制で働いている人の場合、いくらもらえるかは契約によって決められていることが多いようです。

活動実績や所属年数に応じて増額分を給与やボーナスに反映させるところもありますが、契約更新時までは一定額のままというところも珍しくはありません。

よくも悪くも、安定しているぶん、大幅な収入アップを狙いにくいのです。

ただし、このように事務所やプロダクションに所属している人に対しては、会社としても優先的に売り込みをかけますので、仕事が途切れずに生活できるという安定感があります。

高収入よりも安定を取れるのが、事務所やプロダクションで働くことのメリットです。

副収入があることも

事務所やプロダクションに所属するということは、当然マージンを取られるということになるので、一つ一つの仕事に対する自分の取り分は少なくなります。

ただし、出演した番組でもらった賞金や賞品、印税収入は個人収入としてそのまま渡される場合がほとんどです。

ブログのアクセス数によって収入を得たり、PRのために企業から商品をもらえたりすることもあるので、さまざまな形で副収入を得ることは可能です。

独立の注意点

芸能人やタレントは、ある程度売れてくると個人事務所を開いて独立することもあります。

しかし、独立を決めることで元々所属していた事務所とトラブルになることが多いので、タイミングを見極めることが非常に大切です。

「新人の頃から面倒を見てきた事務所に恩をあだで返した」「スタッフや事務所の仲間を裏切った」という悪印象を与えてしまえば、業界内でも仕事がしにくくなりますし、世間からのイメージも悪くなります。

芸能人・タレントの収入源

CM出演料や広告収入

CMに出演する際のルールとして、多くの場合1クール=3か月として契約します。

金額は、大手企業のCMでドラマや映画などで主役になるような芸能人を起用する場合、 CM1本につき1000万~3000万前後といわれます。

しかし、地方企業や地方のテレビ局など予算によっては数万円~10万円程度となっていることもあります。

ドラマや映画の出演料

ドラマの場合、すでに実績があり、映画の主役を担うような芸能人であれば、ドラマ1話あたり200万円前後といわれています。

3か月1クール10話のドラマであれば全話で2,000万円前後がめやすになります。

脇役や単発での出演の場合、1話あたり数万円~数十万円となります。

映画はドラマより幅があり、製作会社の予算によって大きな差がありますが、一般的な映画主演のギャラは100万円〜1000万円ほどといわれ、テレビドラマより低い傾向にあります。

音楽活動による収入

CDやDVD、写真集などを発売すると、印税は売り上げの5~10%が芸能人の取り分の相場です。

作詞作曲なども含めたアーティスト活動をしている場合は、その分の印税もプラスされます。

番組の出演料

バラエティ番組のMCをつとめるようになると、1本あたり50万円前後となります。

大御所タレントでは100~200万円前後のギャラが支払われることもあります。

一般的な番組のゲストやレギュラータレントの場合は、知名度などによって数万円~数十万円と幅があります。

ライブやイベントの出演料

企業や映画のプロモーションイベントや、地方で行われるいわゆる「営業」などでは、1回の出演で数十万円が相場と言われています。

大物芸能人でこうした活動をする人は滅多にいませんが、地方で仕事をする場合30分~1時間程度のの出演時間でも、百万円単位でギャラが支払われることもあります。

プロモーションやイメージキャラクターの契約料

企業の広告塔であるプロモーションやイメージキャラクターの仕事は非常に高額です。

なぜなら、類似企業の仕事ができなくなるからです。

契約料は年単位で数百万円から1000万ほどとなり、芸能人にとって非常に大きな収入源となります。

投資や起業等の副業

芸能人の多くは、投資や企業など副業でも収入を得ています。

内容は飲食店の経営や、コスメや食品のプロデュース、会社経営などさまざまです。

近年ではブログ、Instagram、YouTubeなど、ネットを使って収入を得ている芸能人も増えてきています。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

芸能人・タレントの勤務先別の給料・年収

大手事務所に雇用される芸能人・タレント

人気のある芸能人やタレントが数多く所属する大手芸能事務所では、支払われる給料の金額はどのように決められるのでしょうか。

2019年に吉本興業の社長が会見で語った言葉としては「取り分は芸人5:会社5、多くて芸人4:会社6」の割合だとされています。

ただし、このような配分に関しては事務所やプロダクションによって方針が異なるうえに、実際にその通りに配分されているかどうか外部からは判断することができません。

事務所への所属を決めるまえに、その事務所に所属している先輩や業界関係者に話を聞くのが一番よいでしょう。

個人事業主として働く芸能人・タレント

給与制ではなくて、プロダクションとマネージメント契約を結ぶことで収入を得ている芸能人やタレントもいます。

このような人達は個人事業主扱いになっていて、出演料の40%〜50%程度の収入を得ることができます。

売れっ子芸能人の場合は個人事業主扱いで仕事をするほうが収入が多くなりますが、仕事が減れば収入も減りますので、リスクが大きい形態です。

芸能人・タレントの正社員以外の給料・年収

アルバイト

事務所に所属して給料をもらったり、個人事業主として収入を得たりする以外には、アルバイトとして働くという方法もあります。

ドラマのエキストラとして参加する、アイドルのステージでバックダンサーとして踊る、イベントで行われるショーに代役として出演する、というような単発の仕事であれば、アルバイトとして雇用されることもあるのです。

アルバイトの場合は時給制で働くことになります。

相場は時給にすると数千円、あるいは日給にすると数万円といったところです。

業界内での人脈を作りたい人にとっては、魅力的なアルバイトといえるのではないでしょうか。

芸能系の職種との年収比較

俳優や声優、芸人・モデルなど芸能系の職業も同様に、芸能事務所やプロダクションに所属している人、個人事業主として収入を得ている人がいます。

舞台俳優劇団員は、1ステージや1本のドラマに出演するごとにギャラを得ています。

モデルの場合、雑誌などでは一回の撮影につき撮影料が2~3万円程度となることが多いようです。

年収は人気や仕事量によって大きく異なり、競争の激しい厳しい業界であり、安定した収入を得ることは決して簡単ではありません。

厳しい世界ではありますが、現在テレビで見るような芸能人の中にも、新人や下積みの苦しい時期を乗り越えて活躍している人はたくさんいます。

海外の芸能人・タレントの年収は?

海外で活躍する芸能人は、日本の芸能人とはけた違いの年収を得ている人も非常に多いです。

映画一本の出演料が、億単位になることも珍しくありません。

世界で活躍し人気を獲得することができれば、より多くの人に自分を知ってもらうだけでなく、さらに多くの仕事を得ることができます。

そうすると「CMキャラクターを依頼したい」「映画に出演してほしい」など海外からも依頼が殺到し、自身の市場価値がどんどん上がっていきます。

芸能人・タレントの給料・年収が高い理由は?

芸能人やタレントの給料が高い理由として、スポンサーから得られる高額な広告費があります。

芸能人は知名度が高いため、起用することによって大きな宣伝効果が見込めます。

CMに人気俳優やモデルなどを起用することで、ただ商品やサービスに興味を持ってもらえるだけでなく、ファンが利用してくれることによって売上がアップする可能性が大きく上がります。

近年では、SNSなどで有名人が使用したり宣伝したりした商品が爆発的にヒットするということも多く見られます。

このように企業としても芸能人に高額なギャラを支払ってでも、それを上回る宣伝効果が見込める可能性が高いため、多くの広告費を支払うのです。

芸能人・タレントは年収1000万円を目指せる?2000万以上も可能?

芸能人・タレントは年収1000万円を十分に目指すことができます。

ただし達成できる人は一握りといってよいでしょう。

レギュラー番組を担当したり、映画の主役をこなすようになるなど、多くのファンを獲得することができれば、年収1000万円を達成することは十分可能です。

また、芸能活動以外にもさまざまな方法で収入を得ている芸能人が非常に多いため、ギャランティ以外にもこうした額を加えると年収1000万円を超える人は少なくありません。

ただし、こうした高額な収入を得ている芸能人やタレントはごくわずかです。

芸能界は競争が激しく、収入の保証はないため、年収1000万円以上を維持し続けるのは非常に難しく、急に年収が減少してしまうということもあり得ます。

芸能人・タレントが収入を上げるためには?

芸能人・タレントが収入を上げるためには、本業で人気を集めてテレビ番組の出演料やCMのギャランティをアップさせるのが一番です。

しかし、最近ではこうした本業以外にも副業で稼ごうとする芸能人やタレントが増えてきています。

最も多いのはSNSの活用による収入でしょう。

ブログの場合はアクセス数に応じて広告収入を得ることができますし、インスタグラムやTwitterでフォロワー数が増えてインフルエンサーになると商品のPRの仕事が入ることがあります。

また、YouTubeなどの動画サイトにチャンネルを開設して自ら映像配信する人も増えてきています。

この場合も、再生回数に応じて収入が入ります。

努力や工夫次第で、芸能人もさまざまな副収入を得ることが可能な時代になってきています。

芸能人・タレントの年収のまとめ

芸能界の給料は、所属する事務所や仕事内容によって大きく異なり、年齢や活躍度、人気などによって収入も変わってきます。

ドラマや映画、CMなどの大きな仕事をこなした場合は、高額なギャランティが期待できます。

ただし、芸能界には不安定な面もあり、仕事がない期間もあるため、努力と才能が必要です。