ゲームプランナーになるには
ゲーム制作について学ぶ
ゲームプランナーになるために、絶対に必要な資格があるわけではありません。
そのため、さまざまな道のりでゲームプランナーになっている人がいますが、一般的にはゲームやコンピュータ系の専門学校あるいは大学でゲーム制作の基礎を学び、ゲームメーカー、ゲームソフト制作会社などへ就職する人が多いようです。
ゲームプランナーは、企画の立て方にはじまり、デッサンやデザイン、プログラミングといった幅広い知識・技術が求められる仕事です。
そのため、ゲーム制作に関連する総合的な知識を身につけておけば就職する際に有利になりやすく、また仕事を始めてからも身につけた知識を役立たせることができるでしょう。
なお、企業によってはゲームプランナーなどのいわゆる「企画職」は、大卒以上の学歴が必須となることもあるようです。
20代で正社員への就職・転職
未経験でも就職できる?
実務未経験者や、学校でゲーム作りの専門的な勉強をしていない人でも、ゲームプランナーとして就職することは可能です。
とくに最近はスマートフォンゲームの企画・制作を手掛ける企業が増えており、ゲームプランナーとして就職できるチャンスは増えているといえそうです。
ただし、ゲームプランナーは人気が高い職種であり、またゲーム制作の根幹に携わるという重要な役割を担うことから、企業側が求める人材のレベルは高くなりがちです。
ゲーム作りに対する強い情熱がある人でないと、ゲームプランナーとして就職するのは難しいといえるでしょう。
無料で資料請求できるので、ぜひ取り寄せて比較してみましょう。
・圧倒的な実績数とノウハウなら:ヒューマンアカデミー 公式サイト
・就職・デビューシステムの充実なら:アミューズメントメディア総合学院 公式サイト
求められるスキルは?
すでに世の中にあふれているようなゲームを作り続けても、多くの人に支持されることは難しいものです。
人々を「あっ!」といわせるようなゲームを生み出すためには、世の中のニーズを冷静に分析しながらも、独創的な発想力が必要不可欠となります。
また、ゲームプランナーはゲームのコンセプト、シナリオ、システム、キャラクター、仕掛けといったさまざまな要素を理解したうえで、企画を立てていかなくてはなりません。
さらに、アイデアを具現化していくために、上司や社内のスタッフたちを納得させられるようなプレゼンテーション能力、論理的思考も求められる仕事です。
「こういうゲームを作りたい」という意思を持ち、人を巻き込みながら主体的に行動できるような人がゲームプランナーとして活躍できます。
20代で正社員への就職・転職
他の職種からプランナーになるケースも
なかにはプログラマーやデザイナーとしてゲーム制作に携わり、経験を積むなかでプランナーへとキャリアチェンジする人もいます。
ゲーム業界での生き方は、人によってさまざまです。
実務経験を積んでスキルを磨いていけば、さまざまな場で活躍できるチャンスが広がるでしょう。
無料で資料請求できるので、ぜひ取り寄せて比較してみましょう。
・圧倒的な実績数とノウハウなら:ヒューマンアカデミー 公式サイト
・就職・デビューシステムの充実なら:アミューズメントメディア総合学院 公式サイト
ゲームプランナーになるための学校(大学、専門学校)
大学
ゲームプランナーを目指す人が大学でゲーム制作の実務につながることを学びたいのであれば、理系学部で情報工学を学んだり、芸術系の大学でCGグラフィックを学ぶ道が選択肢として挙げられます。
また、マーケティングの知識を身につけるために、商学部や経済学部で学ぶ道も考えられます。
ただし、大半の人が情報系のことを学んでいるゲームプログラマーとは異なり、ゲームプランナーは学部や学科で大きく有利になったり差がでることはあまりありません。
それよりも、大学在学中にさまざまな経験をして視野を広げたり、コミュニケーション能力を高める努力をすることのほうが重要といえそうえす。
専門学校
ゲーム関連の専門学校では、より実務に直結したスキルを身につけられます。
なかにはゲームプランナーになることを目的とした学科・コースを置く専門学校もあります。
そのほかデザインやプログラミングを学んで、ゲーム業界へ進んでいく人もいます。
なお、学校によってカリキュラムがだいぶ異なるため、よく確認してから学校を決めるとよいでしょう。
講師や就職実績もチェックしておくことをおすすめします。
文系・理系はほとんど関係ない
ゲーム制作の仕事に就くのに、文系・理系はあまり関係ありません。
一般的にはゲームクリエイターは理系のイメージが強いかもしれませんが、文系出身者も多く活躍しています。
プログラマーなど、職種によっては理系出身者の割合のほうが大きいものもありますが、それでも就職試験の応募資格として「学部・学科は不問」といった求人も多数出ています。
そのなかでも企画職となるゲームプランナーは、とくに文理を問われることはほとんどないと考えておいてよいでしょう。
ただし、一部の大手ゲームメーカーでは、ゲームプランナー職は「大卒以上」の学歴を応募条件としているため、学歴については大学を卒業するほうが応募できる企業の選択肢が増えるでしょう。
有利になる学部や学科はある?
ゲームプランナーを目指すうえで、特別有利になる学部や学科はないといえます。
ゲームプランナーは、発想力、マーケティングスキル、基本的なPCスキル、プレゼンテーション能力などが求められますが、これらはさまざまな学部・学科で身につけることができます。
幅広い知識や教養が必要になってくるため、どちらかというと文系のほうが近いところもあるかもしれません。
しかし、プログラミングやデザインを学んでゲームプランナーになるような人もいますし、現在活躍しているゲームプランナーの出身学部はさまざまです。
どのような学校に進むべき?
ゲームプランナーを一直線で目指したいのであれば、専門学校のゲームプランナー学科で学ぶか、大学に進学しておくとよいでしょう。
何を学んだかというのも大事ですが、学生時代に多様な価値観に触れ、多くの人と接し、さまざまな趣味を持って自分の引き出しを増やすことが重要です。
そして、将来ゲーム制作に携わるうえで何をしていきたいのか、どのようなゲームを作りたいのかといったことまで日ごろから考えておくとよいでしょう。
ただし、プログラマーやサウンドクリエイターといった「開発職」への興味もあるのであれば、関連する知識・技術をみっちりと学び、就職につなげやすい専門学校への進学も検討してみるとよいでしょう。
本気で頑張れば、経験を積んだのちに開発職からプランナーになることも不可能ではありません。
ゲームプランナーの資格
必要とされる資格はとくになし
ゲームプランナーを目指していくうえで、必ず取得しなくてはならない資格があるわけではありません。
ゲームプランナーになる人の学歴や経験もさまざまであり、資格よりもゲーム作りに対する強い情熱や向上心、その人の感性・センスといったものが重視されることの多い職種だといえます。
ただし、ゲームプランナーとしての知識・技術を向上させるうえで、取得しておいても損はない資格というものも存在します。
ここでは、そのおもな資格について紹介していきましょう。
Microsoft Office Specialist資格
ゲームプランナーは、企画書の作成などでWord、Excel、PowerPointといったoffice系のソフトを使用することが多いため、それをスムーズに扱える能力を高めておけば、実務で役に立つでしょう。
独学でソフトを触りながらスキルアップすることもできますが、さらにMicrosoft Office Specialist資格を持っておくことで、確かなスキルがあることを証明しやすくなります。
情報処理技術者試験
ITにおける基礎的な資格のひとつといわれるものです。
ゲームプランナーは、開発現場で活躍するゲームプログラマーともコミュニケーションをとる機会が多く、IT全般の知識を身につけておくことは、円滑に業務を進めるうえで役立つでしょう。
Webクリエイター能力認定試験
Webページ制作の際に必要なデザイン能力、コーディングスキルなどを問われる資格です。
ゲームプランナーはデザイナーとの関わりも深くなるため、Web周辺の知識を持っておくことも実務上役立つと考えられます。
その他
上記のほか、以下のような資格も考えられます。
・TOEIC
・CGエンジニア検定
・C言語プログラミング能力認定試験
・Javaプログラミング能力認定試験
・画像処理検定
基本的に、プログラミングやデザインに関連する資格が挙げられますが、最近では海外のゲームが日本で発売されたり、日本のゲームが海外向けにして発売されるようなこともあるため、英語力を持っておくと有利になることもあります。
女性のゲームプランナーは活躍できる?
女性がゲーム業界で働くのは大変?
ゲームは老若男女に楽しまれているものであり、女性が「大好きなゲーム制作の仕事をしたい!」というケースも珍しくはありません。
とくに最近はスマートフォン向けのゲームも普及し、若い女性がよりゲームに親しみやすい時代になっているといえます。
しかし、昔からゲーム開発現場は男性中心で、女性にとってはハードな仕事といわれることがあるようです。
その大きな理由としては、ゲーム制作はつねに納期に追われて労働時間が長くなりがちであることや、ときに泊まり込みでの作業もしなくてはならないといったことが挙げられます。
もちろん、忙しさは勤務先や担当プロジェクトによっても異なりますが、何もないところから新しいものを生み出していくのは心身ともにタフさが要求されるため、ゲーム制作に対する強い情熱が必要とされます。
プライベートを重視させたい女性にはつらい仕事といえるかもしれません。
女性の感性やセンスも生かせる
しかし、ゲーム業界は実力主義の色が濃い業界であるため、本気でこの仕事に打ち込みたいという想いがあれば、女性であっても活躍することは可能です。
たとえば独創的なアイデアが出せる人や、周りを巻き込みながら現場を引っ張るリーダーシップを持っているような人は、男女関係なくゲームプランナーとして活躍できるでしょう。
女性向けのゲーム作品もニーズがありますし、女性視点のアイデアやセンスが作品づくりに生かせる場面は多々あります。
世に認められる有名プランナーになることも夢ではありません。
女性にとっての働きやすさは?
ゲーム制作関連企業は中小規模のところも多く、会社によって待遇や福利厚生にだいぶ差があるのが実情です。
女性社員が多く在籍する大手企業では、産休や育休の制度をはじめ、女性が働きやすい環境づくりに力を入れているところも出てきています。
そうした会社であれば、プライベートも充実させながらキャリアを築いていくことも可能でしょう。
しかし、一部の企業ではかなり過酷な労働環境で、若いうちでないと身が持たないといったような声も聞かれます。
ゲームプランナーとして長く働き続けたいのであれば、働く環境選びは慎重に行っていくほうがよいでしょう。
アルバイトのゲームプランナー
アルバイトで働くゲームプランナーもいる
ゲーム業界は若い人が多く活躍していることもあり、正社員以外にアルバイトとして働く人もたくさんいます。
とくにソーシャルゲームの需要が大きくなっていることもあり、新しいヒット作を生み出すためにゲームプランナーのニーズは増しているようです。
ただし「アルバイトのゲームプランナー」といっても、先輩ゲームプランナーのアシスタントとしての役割を任せられることもあれば、経験豊富な人の場合は正社員と同じような仕事をしていることもあります。
また、ゲームの企画や仕様作成だけでなく、開発チームのディレクションやマネジメントなど、会社によってプランナーが担当する業務範囲は異なってきます。
アルバイトのゲームプランナーとして働くには
アルバイトのゲームプランナーの求人は、おもに一般的な求人情報サイトや、ゲーム関連会社の採用ホームページに掲載されています。
応募資格は会社によって異なりますが、WordやExcelが使える程度の基本的なパソコンスキルがあればOKというところもあるようです。
資格が必要となることはほとんどないでしょう。
もちろん、ゲーム制作の知識があれば歓迎されます。
アルバイトの場合は未経験者でも採用されることも多く、初めてゲーム業界で働こうとする人や、ゲームプランナーとしての経験はない人にもチャンスが広がっています。
アルバイトから社員になる人も
ゲーム業界における職種はどれも人気があるため、正社員としての就職は難しい場合があります。
しかし、アルバイトからキャリアをスタートし、経験とスキルを積み上げて正社員へ転職する人もいます。
アルバイトであってもゲーム制作の実務経験がある人は、その後の転職活動で有利になりやすいといわれています。
また、会社によっては社員登用制度を設けており、頑張りが認められると社内でそのまま正社員になれるところもあります。
派遣のゲームプランナー
派遣のゲームプランナーとは
ゲームプランナーは、ゲームメーカーなどに正社員として勤務するばかりでなく、契約社員、アルバイト、派遣社員など多様な雇用形態で働くことができる仕事です。
最近ではソーシャルゲーム市場が盛り上がっていることもあり、派遣のゲームプランナーを求める企業も増えているといわれます。
派遣のゲームプランナーとして働く理由は人によって異なりますが、「もともとは正社員を希望していたものの、狭き門で就職が難しかったから」という声も聞かれます。
しかし、さまざまな現場で実績を積むことで、そこから転職活動で正社員になる人もいます。
ゲーム業界は経験や実績があれば転職時にもアピールしやすいため、派遣としてしっかりとスキルを磨いていきながら、ステップアップを目指している人も少なくないようです。
派遣のゲームプランナーとして働くには
派遣のゲームプランナーとして働くには、他職種の派遣と同様、まずは派遣会社へ登録を行い、派遣会社にゲームプランナーを求める企業とのマッチングを行ってもらうことになります。
ゲームプランナーといっても、会社によって制作するソフトのジャンルや方向性が異なり、またゲームプランナーの担当業務も変わってきます。
希望通りの派遣先で働くには、先に自分の経験・スキル・得意分野を明確にしておくことが大事です。
ゲームプランナーに限らずゲームクリエイターの需要が高まっていることから、ゲーム業界に特化した派遣会社も増えているようです。
そうした派遣会社を利用することで、より多くの可能性のなかから派遣先を見つけられるでしょう。
求められる経験・スキルなどは?
派遣のゲームプランナーは、基本的には即戦力になれる人が歓迎されやすいようです。
ただし、業界未経験でも働ける職場もなかにはあります。
その場合、先輩プランナーのアシスタント的な業務からスタートすることが多いですが、慣れてくるにつれて徐々にゲームの企画や設計をはじめ、シナリオ作成、コンセプトの策定など、ゲームプランナーとしての多様な業務に携わっていけるでしょう。
ゲーム制作の知識や技術以外には、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、企画力などがあると強みになります。
ゲームプランナーの志望動機、面接、自己PR
志望動機の考え方は?
ゲーム業界は昔から学生の就職先として人気が高く、とくにヒット作を生み出すきっかけとなるゲームプランナーになりたいと考える人は多いようです。
しかし、大手のゲームメーカーであってもゲームプランナーの採用人数はあまり多くないため、就職試験はかなりの高倍率になることがあります。
ゲームプランナーの志望動機を考える際には、まずゲーム業界を志望する理由をまとめていく必要がありますが、ただ「ゲームが好き」というところからさらに一歩、二歩踏み込んだ内容にしていくことが重要です。
たとえば、これまでのゲームと自分の関わり方を振り返り、実体験に基づく思いを伝えるのもよいでしょう。
さらに、ゲーム業界にもたくさんの職種があるなかで、ゲームプランナーという職種に就きたい理由と、志望先の企業で働きたい理由のどちらも伝えるようにする必要があります。
ゲームプランナーの面接内容は?
ゲームプランナーに求められるのは、何よりもコミュニケーション能力だといわれています。
ゲームプランナーは、多くのスタッフが関わるゲーム制作の現場において、双方の橋渡し役や潤滑油的な役割を担うことになります。
さまざまな立場の人とうまく会話でき、現場をリードしながらまとめていけるようなプランナーがいると、それだけでプロジェクトがスムーズに動くことも多いです。
ゲーム制作の知識や技術があればプラスの評価がもらえますが、いくらゲームに詳しくてもコミュニケーション能力が不足していると判断された場合、不合格になってしまうこともあります。
その点に気を付けながら面接に臨むとよいでしょう。
自己PRも重要な要素に
ゲームプランナーの採用試験では、企画書や作品集(ポートフォリオ)の提出が求められることがあります。
それらはゲーム制作に対する意欲を伝える材料になると同時に、自分らしさを発揮できる自己PRのひとつと考えておくとよいでしょう。
自己PRでは、自分の個性や強みを言葉で伝えることはもちろん、どのようなゲームを作りたいのかわかりやすく説明できるようにしておきましょう。
プレゼンテーション能力、提案力などもゲームプランナーにとっては重要なスキルの一部です。
それらがあることを自己PRを通して伝えられるように心がけてみるとよいでしょう。