ゲームデザイナーの年収・給料はどれくらい？初任給、統計データも解説

キャリアガーデン編集部

2024.06.04

ゲームデザイナーの平均年収・給料の統計データ

ゲーム制作会社などに勤めるゲームデザイナーの場合、収入は一般的な会社員とほぼ同じで年収400万円から500万円くらいとなります。

ただし、年功序列というよりも実力主義の要素が強い仕事であるため、未経験者の場合は年収が低めに抑えられることもあります。

実績を残していけば年収アップが期待できます。

ゲームデザイナーの平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

ゲームデザイナーの平均年収_2023

厚生労働省の令和5年度賃金構造基本統計調査によると、ゲームデザイナーの平均年収は、38.8歳で509万円ほどとなっています。

・平均年齢： 38.8歳
・勤続年数： 10.3年
・労働時間/月： 171時間/月
・超過労働： 8時間/月
・月額給与： 363,800円
・年間賞与： 727,500円
・平均年収： 5,093,100円

出典：厚生労働省「令和5年度賃金構造基本統計調査」
ゲームデザイナーの年収の推移_r5

※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月＋年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

ゲームデザイナーの初任給はどれくらい？

会社の規模によって差はありますが、初任給は月収18万円前後と、一般的なサラリーマンと同程度のところが大半です。

ただし、業界未経験者の場合や小規模な会社の場合はさらに低くなることも珍しくありません。

ゲームデザイナーの勤務先の規模別の年収（令和5年度）

ゲームデザイナーの年収は、勤務先の事業所の規模によって大きく異なります。

10〜99人規模の事業所に勤めるゲームデザイナーの平均年収は442万円、100〜999人規模は498万円、1,000人以上の規模では681万円、10人以上規模の事業所平均は509万円となっています。

ゲームデザイナーの年収（規模別）_r5

上記グラフの基タイトルは「デザイナー」でファッションデザイナー、テキスタイルデザイナー、ウエディングドレスデザイナー、ジュエリーデザイナー、グラフィックデザイナー、パッケージデザイナー、キャラクターデザイナー、プロダクトデザイナー、インダストリアルデザイナー、カーデザイナー、雑貨デザイナー、ガーデンデザイナー、空間デザイナー、ディスプレイデザイナー、照明デザイナー、インテリアコーディネーターなど他職業を含むデータです。

※賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

ゲームデザイナーの勤務先の年齢別の年収（令和5年度）

ゲームデザイナーの年収を年齢別に見ると、年齢の上昇にしたがって、年収も上がっています。最も年収が高い世代は、55～59歳の684万円です。

全年代の平均年収は509万円となっています。

ゲームデザイナーの年収（年齢別）_r5

ゲームデザイナーの福利厚生の特徴は？

福利厚生については、会社によって大きな差があり、小規模な会社の場合はしっかりとした福利厚生が得られないこともあるため注意が必要です。

大手ゲーム会社に就職した場合は、もともと給与水準が高めで、待遇面なども安定しているため非常に人気があります。

しかし、ゲームデザイナーは業界全体としても求人数があまり多い仕事ではないため、かなりの狭き門となるでしょう。

ゲームデザイナーの給料・年収の特徴

ゲーム業界にも収入の差が

近年は、家庭用ゲームやアーケードゲームよりもソーシャルゲーム業界のほうが年収水準が高い傾向があります。

とくに大ヒット作を多く出しているソーシャルゲームの会社では年収1000万円近くにもなるゲームデザイナーもいます。

ソーシャルゲームを作る会社は比較的新しいところも多いため、若い人がより活躍しやすく、実力や熱意次第では20代でも大きな収入を手にすることができるチャンスがあります。

臨時ボーナスがあることも

会社によっては、制作したゲームがヒット作となれば臨時ボーナスが出ることもあります。

また、発売前などは残業時間が大幅に増え、収入が変動することも珍しくありません。

ゲームの発売スケジュールや売り上げによっては、ある年だけ収入が大幅に増えるということもあるのです。

残業代の有無

ゲームデザイナーの仕事は常に納期を考えなくてはならず、また突発的な仕様変更やバグの対応などもあり、どうしても不規則になりがちです。

とくにゲームの発売が迫っている時期などは残業時間がどうしても多くなりやすいようです。

しかし、残業代については、給料に「みなし残業代」が含まれている会社、すべて支給される会社、あるいは「裁量労働制」を取っているため残業代は出ない会社などさまざまです。

ゲーム制作の仕事も、近年働きやすい環境が整えられつつありますが、残業はどうしても避けられないため、支払いについてはしっかりと確認しておきましょう。

ゲームデザイナーが収入を上げるためには？

ゲームデザイナーは、ディレクターやプロデューサーなどにキャリアアップしていく人も多いです。

また、他のゲームクリエイターと一緒に独立して自身のゲーム開発会社を設立する人もいます。

もともとゲームデザイナーはは、ゲームディレクターと同じように、制作工程の全体像を理解し、現場がうまく回るようにコントロールしていくのが仕事です。

ただし、開発現場に人手が足りないといった状況になると、プログラミングやデザインまで自ら手掛けることも珍しくありません。

多くの現場を経て、さまざまなスキルを持っているゲームデザイナーは、さまざまな現場で活躍できる可能性があり、収入もアップしていくでしょう。

ゲームデザイナーの年収・給料はどれくらい？初任給、統計データも解説