外交官の1日のスケジュール どんな生活をしている?

外交官の業務スケジュール

外交官の業務スケジュールは、本省勤務か在外公館の勤務なのか、また、どの地域に派遣されているのかによって異なります。

また、赴任する国によって文化が異なるため、昼食休憩の取り方や仕事を終える時間にもバラつきがあります。

ここでは、あくまで一例として、本省で働く場合と在外公館で働く場合の1日について紹介します。

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本省で働く外交官の1日

8:30 登庁
通勤中も英語や担当地域の言語の勉強をしたり、国際ニュースを読んだりと、隙間時間を活用して学んでいる職員も多いようです。
9:00 メールチェック、その日の予定を確認
世界中を相手にした仕事ですから、前日の終業後から朝までの間にも様々な連絡が入っています。
9:30 他の省庁や部署との連絡・調整
政策内容や担当している業務によっては、他省庁と関わるものもありますので、ズレがないよう丁寧に連絡を取り、確認します。
10:30 会議準備
外務省内での会議の他、日本で行われる国際会議などの準備を行うこともあります。
12:30 昼休み
省内や近隣の飲食店でランチを取りながらリフレッシュします。
13:30 課内会議
担当している業務や地域について会議があります。
14:30 自治体やNGO・団体を訪問、意見交換
担当業務によっては、外務省以外の団体や自治体と協働しているものもあります。

しっかりと情報収集・意見交換を行い、意思の統一を図ります。

16:00 報道発表について各所の調整
外交に関する報道や発表についても、外務省職員として細かな調整・統率が必要となります。
17:00 報道発表案作成
国が行う施策について誤解なく伝える必要がある、責任のある仕事です。
18:00 退勤
時期によって残業が発生したり、早く帰れたりとややばらつきがあります。

在外公館で働く外交官の1日

8:30 出勤
基本的に赴任先の国の文化に合わせて動くため、出勤時間は国によって異なります。
9:00 メールチェック、報道チェック
前日のうちに来ているメールや、世界中の報道をざっと確認します。
9:30 館内会議
大使館職員全員で会議を行い、その日の流れの確認や重要な連絡事項の周知などを行います。
10:00 関係各所への連絡・訪問、情報収集
協働している団体へ訪問したり、滞在国の自治体や国会へ赴き意見交換や情報収集を行います。
12:00 昼休み
外食することもあれば、ケータリングを取ったり、お弁当を持参したりと様々です。
13:00 学校やイベントの視察
大きなイベントや催しがある場合、視察に訪れることもあります。
15:00 本省への報告書作成
赴任国の情勢や情報収集の結果、国家による公式発表など、報告すべき事項をまとめます。
17:00 他の職員との調整、協議
大使館内で行われている業務の進捗や他の職員の得た情報についてなど、様々な内容を話し合います。
18:00 レセプション出席
赴任国の要人に招かれ、レセプション(パーティー)に出席することもあります。
帰宅

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有事の際は夜を徹して作業することも

外交官は基本的に大使館や領事館の近くに住居を構えることが多く、安全を確保するために車での通勤となります。

勤務時間は朝から夕方までとなっていますが、緊急時には決してこの通りにはいきません。

現地で自然災害が起きたときやテロなどの暴動が起きたとき、あるいは日本人旅行者の誘拐事件や殺人事件が起きたときは、一刻も早い情報収集と日本への情報発信が求められます。

外交官はこうした際には夜を徹して業務にあたることもあります。

パーティーも大切な仕事のひとつ

赴任する国によってはパーティーの文化が根付いていることもあります。

人脈形成が重要な外交官にとっては、こういったパーティーに参加して現地要人と交流を深めるのも、仕事のひとつと言えるでしょう。

日本に比べると、欧米などではパーティーにおいて「家族同伴(とくにパートナー同伴)」での出席が当たり前と考えられていることも多く、外交官本人だけでなく家族にとってもこうした集まりは大切な交流の場となっています。

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