土木施工管理技士の現状と将来性
土木工事において、重要な役割を担える
土木工事の現場や営業所では、法律によって「主任技術者」や「監理技術者」という、施工を管理していく技術者を配置することが義務付けられており、その役割を担うのが土木管理施工技士です。
これは国家資格であり、取得のためには実務経験も求められるため、誰もが思い立ったらすぐ簡単に取れるような種類の資格ではありません。
土木施工管理技士は1級と2級がありますが、2級が作業工程ごとの責任者である「主任技術者」として活躍するのに対し、1級は現場を指揮していく「監理技術者」を務めることができるようになります。
とくに1級の有資格者は業務の幅が広がることから、より多くの場所で必要とされています。
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災害現場でも需要がある
土木工事によって、私たちの生活に密接に結びついている道路、河川、ダム、トンネルといったさまざまなものが造られています。
こうした工事は日本全国で日々行われており、その各地で土木施工管理技士が活躍しています。
また、通常の土木工事だけではなく、災害現場の復興工事を行う場合にも必ず土木施行管理技士を置くことが求められます。
地震大国であり、火山や台風などの自然災害も多い日本において、災害工事を管理できる土木施工管理技士の需要は大きいといえるでしょう。
現段階では、土木施工管理技士は慢性的な人手不足とされており、まだまだチャンスのある仕事だといえるでしょう。
昇進や昇給の条件にもなる
土木工事の現場では、一般作業員の需要も十分にあるのが実情ですが、社内で昇給や昇進を目指していくうえで、土木施工管理技士の資格は必須といえるでしょう。
土木施工管理技士を持っていると、基本給に加えて資格手当が付く企業も多く、監理技術者としてベテランになると年収1000万円以上を得ている人もいるようです。
土木工事に携わり、できるだけ長く最前線で活躍していきたいのであれば、ぜひこの資格取得を目指してみるとよいでしょう。