治験コーディネーターのやりがい・楽しさ・魅力

治験コーディネーターのやりがい・楽しさ

新薬が開発されてから実際に実用化され、服用されるようになるまでには、日本では通常約10年はかかるといわれており、それまでに多額の資金と多くの研究が必要とされます。

研究には動物を対象にした基礎研究と、実際の患者さんを対象に薬の安全性や有効性を調べる臨床研究があり、この臨床研究が治験コーディネーターの関わる「治験」です。

治験には、被験者である患者さんをはじめ、治験を実施する医師などの医療スタッフ、治験を依頼する製薬企業の関係者と、多くのスタッフが関わって実施されます。

治験コーディネーター(CRC)は、患者さん・医療スタッフ・製薬企業の三者のあいだに立って調整を行い、治験をサポートする重要な役割を果たします。

こうした治験コーディネーターは、なによりもまず、自身の担当する治験を通し、無事医薬品が実用化されて世の中に出回り、それを通して「多くの患者さんを助ける手伝いができる」という素晴らしいやりがいが感じられる職種です。

医療の進歩により以前よりも治療可能な病気は増えましたが、いまだ有効な治療法がなく苦しんでいる患者さんも数多く存在します。

治験を通して新薬の開発に携わることで、このような患者さんを助ける手伝いができること、そしてそれが日本や世界の医学の発展に関わっていくことが、治験コーディネーターの大きなやりがいといえるでしょう。

治験コーディネーターの仕事内容

治験コーディネーターの魅力

上述の通り、治験には被験者である患者さんだけでなく、さまざまな職種の多くの人々が関わっています。

治験コーディネーターはこれらの人々と協力して業務を行いますので、ひとつのチームであるという連帯感が生まれることもしばしばあります。

そのような治験が無事に終了した際には、医療スタッフや製薬企業の担当者をはじめとする他のメンバーとともに達成感を得ることができます。

一番のモチベーションは新薬開発に携われること

治験コーディネーターとしての一番のモチベーションは、なんといっても新薬の開発に関われることでしょう。

自身が担当し、編み上げた治験プロジェクトがうまくいき、それが製品となって世の中に出て患者さんを助けることができる、そのやりがいは他ではなかなか感じられないほど大きなものでしょう。

実際に、治験コーディネーターが一番うれしく感じるときは、自分が担当した薬が実際に使われているのを見たときだといいます。

規模の大きい治験に関わることも

近年、新薬の治験はひとつの国だけでなく、世界各国の患者さんを対象として行われるようになり、国際共同研究も増えてきました。

治験コーディネーターとしてこうしたグローバルな治験に携わることができれば、より規模の大きいプロジェクトで役割を持つという充実感を感じられます。

また、治験コーディネーターは治験全体をコーディネートする立場から、治験の内容や意味、手続きやプロセス、必要なデータや書類の書き方まで、治験のすべてに通じているといっても過言ではありません。

さらに、治験に参加する患者さんからの同意取得や、患者さんに関する全情報を記載する症例報告書の作成など、治験コーディネーターのサポートが必要不可欠なものも少なくありません。

こうしたことから、医師をはじめとした他のスタッフから治験コーディネーターが頼られる場面は多く、そうした点においても大きなやりがいが感じられるでしょう。

治験プロジェクトで頼られる存在となり、製薬会社臨床開発モニターや医療機関の関係者と接していくなかで疾患や新薬に対する豊富な知識を得て専門性を磨けば、「この人でなければいけない!」といわれる治験コーディネーターになることも可能です。