薬学部で学ぶこと、学科、志望理由、就職先(読了時間:17分17秒)

医薬品について総合的に研究

薬学部とは

薬学部は、医薬品の効果や効能、製造方法、管理・供給方法などについて詳しく学ぶ学部です。

薬学の分野は基礎薬学と応用薬学に大きく分けることができます。

基礎薬学では有機化学や無機化学、分析化学といった物質の組成や性質について学びます。

応用薬学では製薬学や医療薬学、衛生薬学といった、医薬品を製造する上でのより実践的な知識について学びます。

薬剤師を目指すのであれば薬学部で学ぶことが必須となるため、薬学部志望者の大半が将来的に薬剤師として活躍したい、あるいは研究者として新薬開発に携わりたいと考えています。

薬剤師は国家資格のため、薬剤師国家試験に合格しなくては免許を取得することができません。

国家試験に合格して薬剤師になることが、薬学部の主な志望動機の1つとなっています。

薬学部の学生は女子の比率がやや高くなっている大学が多く、医療に携わる学部だけに真面目で実直な雰囲気があります。

薬学部の卒業生は、調剤薬局をはじめ病院やドラッグストア、製薬会社などへ就職していきます。

専門性の高い分野であることに加え、薬剤師資格を取得するには相当な努力が必要になるため、薬剤師資格を持った人材の需要は高く就職に有利と言われています。

薬学部の理念

薬学部は、幅広く高度な薬学の専門知識を持ち、人間性に優れた薬剤師や薬学研究者の養成を目指す学部です。

有機化学、物理化学、生物化学、社会科学など幅広い領域と密に関わっている薬学。

薬学部では、それらの最先端の学びを通して科学の基盤と医療人としての自覚を備え、高い臨床能力を発揮できる薬剤師、あるいは創薬や臨床開発の現場に第一線で携われる科学者を育成します。

医療人として、人の健康と社会の発展に貢献できる、豊かな人間性を持つ人材の育成に取り組んでいきます。

薬学部で学ぶこと、勉強すること、授業内容、卒論

薬学部で学ぶこと

薬学部は、大きく分けて、薬学領域の幅広い知識を身につけ研究者を目指す「薬科学科(4年制)」と、薬学の専門知識に実践的能力を備えた薬剤師を目指す「薬学科(6年制)」の2種類の学科があります。

それぞれ、薬学に関する基礎から専門科目を学ぶことは同じですが、4年制課程の場合、より研究重視のカリキュラムが組まれていることが特徴のひとつです。

一方、6年制課程では「薬剤師としての心構え」や「チーム医療への参画」といった薬剤師として求められる基本的な資質を身につけるための科目に加え、長期の薬局病院実務実習が必修となっています。

1年次は薬学基礎と物理化学や有機化学、年次が上がるにつれて免疫学、微生物学、化学療法学、製剤学といった専門的な科目が増えていきます。

薬学部の授業内容

薬学部で学ぶ内容の多くは、暗記を必要とします。

そのため、薬剤師国家試験に合格するために必要な勉強も含めて、大部分は暗記が中心になると考えておいたほうがいいでしょう。

6年間の履修課程の中で4年次に薬学共用試験が行われ、これに合格できない場合は5年に進級することができなくなります。

5・6年次には薬局または病院での実務実習を行いつつ、卒業研究や国家試験対策を行います。

このように、薬事全般に関わる分野を全て学ぶ必要があることから、薬学部での授業では膨大な量の知識を吸収することになります。

薬学部の卒論の例

  • アセトアミノフェン製剤の溶出試験における日本とタイの比較
  • 先発医療薬とジェネリック医療品の溶出試験における比較
  • 処方せんの用量記載への添付文書の対応状況について
  • 後発医療品の普及率と阻害要因について
  • 患者のQOL向上のために薬剤師ができること
  • 糖尿病患者教育サポートツールの作製
  • 薬剤師のための禁煙指導教育ツールの作製

薬学部で学んだことの口コミ

  • 自分で薬を購入したとき、成分を見ると効果が分かったり、授業でやったことがあると思える瞬間があります。
  • 現代社会では薬を買ったり使ったりすることが少なくないので、日常生活で役立つ知識だと思います。
  • 学生時代の勉強が質、量ともに凄まじく、決められた時間内で数多くのことをこなさなければならず、計画通りに作業を正確にこなすすべを学んだと思います。
  • 薬の名前や効能効果は、調剤薬局の薬剤師として勤務する上で本当に役立っています。
  • 研究職での就職後に必要となるチームでの研究や新規実験の進め方、データ分析・考察力、文献等の情報収集力等が養われ、専門とする研究内容が違っても、方法は同じなので役に立っています。
  • 製薬メーカーで臨床開発モニターとして治験に関する仕事をしていますが、治験薬の作用機序を理解できるのはもちろん、治験のデータを確認するために病院でカルテを閲覧することもあり、併用薬や他の薬剤との相互作用について理解できるので、薬学部で学んだことを活かすことができています。
  • 薬事関係法規などの法律も勉強しましたが、営業所の許可申請や、備えておかなければならない帳簿を作成する際にとても役に立ちました。

薬学部の主な学科・分野と概要

薬学科

薬剤師として求められる基本的な資質を身につけるとともに、高度な薬学の知識と薬物療法における高い実践的な臨床能力を備えた人材を育成します。

この名称の学科は、基本的に「6年制教育」です。

薬科学科

薬学に関する「4年制教育」を行う場合、この名称が一般的となっています。

基礎薬学をはじめ、創薬に関する専門科目、幅広い分野の医薬関連科目について学びます。

薬学部で学ぶ学問分野・概要

薬学には、大きく分けると基礎薬学と応用薬学の2つの分野があります。

基礎薬学

有機薬学
タンパク質など、人体を形成する身近な物質について研究します。

無機化学
鉱物など無機物の性質について学び、薬剤を扱う上で必要な知識を習得します。

分析化学
さまざまな物質の化学的組成について研究します。

高分子化学
生体高分子の研究を通じて、生命現象の仕組みについて考えます。

応用薬学

製薬学
新薬の開発や生産の効率化について研究します。

医療薬学
さまざまな病気に対する薬剤の作用のほか、副作用や使用法について研究します。

衛生薬学
医薬品をはじめ食品添加物などの特性や人体への影響について学びます。

生物薬学
微生物などを利用してワクチンの作用や安全性について研究します。

薬学部で目指せる主な資格

・薬剤師国家資格
・登録販売者
・医薬部外品・化粧品、医療機器の製造販売所における責任技術者
・毒物劇物取扱責任者
・薬事監視員

薬学部である以上、薬剤師国家試験に合格し薬剤師資格を取得することが最大の目標になります。

毒物劇物取扱責任者など、薬剤師の国家資格を取得することで同時に付与される資格もあります。

このほか、医薬品販売時に必要な登録販売者資格を受験する際、6年生の薬学部卒業者は実務経験が免除されます。

薬学部の大学選びのポイント

薬学部の大学選びでは、まず4年制と6年制のどちらを選ぶかが重要になります。

4年制の薬科学科を卒業しても薬剤師国家試験の受験資格は得られないため、薬剤師を目指すのであれば大学院へ進学する必要があります。

そのため、薬剤師になることが目標であれば、はじめから6年制薬学部や薬科大学を目指すほうが得策でしょう。

また、薬学部に合格できたとしても、4年次に実施される薬学共用試験や国家試験に合格できなければ、薬剤師になることはできません。

入学後もこうした試験対策をしっかりと行う体制が整っているかどうか、といったことも重要な観点になります。

薬学部の入試方法・受験科目

薬学部の入試は、英語・数学・理科の3科目受験が一般的です。

薬学部を設置している大学のおよそ4分の3が3科目型で、一部を除いて私立大学では数学Ⅲが出題されないのも特徴的です。

入学後も必要な知識であることから、理科は多くの大学で化学が必須科目となっています。

また、医療に携わる仕事を目指すことから、近年は面接試験を課す大学も増えています。

入学後も目的意識を持って薬剤師を目指す志を持っているかどうかを見られますので、しっかりと対策を練っておきましょう。

薬学部の学費

薬学部では実験や実習に取り組む機会が多く、授業料・施設設備費ともに高めの傾向があります。

医学部や歯学部ほどの高額な学費が必要にはならないものの、一般的な理系学部と比べると年間納入額は高めと考えておくべきでしょう。

一例として、北里大学薬学部薬学科(6年制)の初年度学費は2,350,000円(入学金400,000円、授業料1,100,000円、施設設備費850,000円)となっています。

2〜6年次を合わせた6年間の学費豪雨系は12,600,000円となります。

薬学部の志望理由、例文、面接

薬学部の志望動機

薬学部を選択する人は、その大半が「薬剤師になりたい」あるいは「研究者となり新薬の開発に携わりたい」という明確な夢を持っています。

薬剤師の国家資格を得るためには薬学部(6年制)へ進むことが必須となっているように、薬剤のスペシャリストを目指していくうえでは薬学部を出ることが一般的であり、一番の近道になるといえます。

薬学部進学者は、医療系の仕事の中でも「薬」というものに興味を持ち、将来は薬学の専門知識を通じて社会に貢献するという意思を持って、この学部を選択しています。

薬学部の志望動機の例文

私は将来、製薬企業で新薬開発に携わりたいという夢を叶えたく、薬学部を志望します。

私の父方の祖母は90代まで長生きすることができましたが、認知症を患い晩年の数年間は息子である私の父のことが分かりませんでした。

長寿社会になっていくのは素晴らしいことと思いますが、現代の医療技術をもってしても、認知症のように予防や治療が難しい病がまだまだあるのが実情です。

健康寿命を延ばす上で、今後は医薬品との付き合い方がますます重要になっていくと考えています。

もし認知症の予防や治療に役立つ医薬品が開発されれば、最期まで家族との時間を大切に想うことができる人が増えるにちがいありません。

貴学を卒業後、製薬企業で研究職として活躍している方々が多数いらっしゃることから、私も先輩方と同じ道を歩み夢を叶えたく、貴学の薬学部薬学科を志望いたします。

薬学部のAO・推薦入試の面接で聞かれること

薬学部の面接においては、「なぜ薬学部なのか」という志望動機について重点的に質問されることが予想されます。

医療に携わりたいのであれば、なぜ医学部や看護学部ではなく薬学部を志望するのか、なぜ薬剤師を目指したいのか、といった質問に、自分なりの明確な答えを持っておく必要があります。

また、医療系の学部ですので、携わる人材には高度な倫理観が求められています。

将来的に薬剤師や医薬品研究に関わっていく人材として、倫理観に問題がないかを見られている可能性も十分にありますので、志望動機以外の質問に対して答える際にも倫理面で問題のある発言にならないよう、細心の注意を払いましょう。

薬学は専門性の高い分野ですが、医療系のニュースを日々注意深く見ていると、新薬開発や医薬品の許認可について報じられていることがあります。

最新の医療系ニュースについても主なものについては話せるようにしておくことで、薬学の分野に高い関心を持っていることを伝えやすくなるはずです。

薬学部の志望理由の口コミ

  • 理系でしっくりくる学部が見つからなかったのですが、とある製薬企業のCMを見て薬学を志すようになりました。
  • 幼いころから化学が得意で好きだったことと、親からの強い勧めがあり薬学部薬学科を目指しました。
  • 薬剤師免許が取得できて進路が幅広い(薬剤師、研究者、MR、製薬会社等)薬学部薬学科が良いと思ったからです。
  • 製薬会社で、病気を持つ多くの人に役立つ新薬を創る仕事がしたかったので。
  • 薬や病気などについて勉強して薬剤師の資格を取り、医師や他のコメディカルと連携して患者さんの治療に参加して役に立ちたいと思ったためです。

薬学部の雰囲気・男女比

薬学部の男女比は、3:7か4:6くらいで女性の人数のほうがやや多めとなっています。

過去に比べると男性の割合が高まっているとはいわれるものの、大学によっては7割以上を女性が占めているところもあるようです。

学部の雰囲気としては、人の命や健康、医療に関わる学問に携わるため、基本的に真面目で落ち着いたタイプの人が集まっています。

実習などが多く、人数もそれほど多くないため、同級生との連帯感も感じやすいでしょう。

なお、キャンパスの立地によっても、学部の雰囲気は若干異なります。

都心ではワイワイとした華やかな様子も見られますが、郊外や地方では敷地が広く、のびのびとした環境で大学生活が送れるでしょう。

医療系の総合大学であれば、チーム医療の一員を目指すために他学部との連携を図った実習なども用意されており、積極的に横のつながりも構築していきやすいようです。

薬学部の雰囲気・男女比の口コミ

  • 6年制私立の薬学部薬学科は大体学費だけで年間200万円以上で教材費なども合わせて6年間で1300万円以上かかるので、比較的お金持ちが多いです。
  • 留年率が非常に高く6年間で卒業できる人が半数にも満たないこともあるので、雰囲気は殺伐としていて、かなり年配の学生もいました。
  • 元々の人数が少ないため学生同士の結びつきは強く、テスト前になるとみんなで一緒に勉強する程度には密接な関係を築けます。
  • 学年が上がるごとに試験期間に関係なく勉強に励んでいる方が増えてくることや、ほぼ全員が薬剤師を目指して入学しているので同じ目標に向かって頑張ろうという空気がより出てくるので勉強をするという雰囲気になっていきます。
  • 男女比は大体半々で、実験やディスカッション、プレゼンなど協力して作業することも多く、和気あいあいとした感じがありました。

薬学部の楽しいこと・大変なこと・つらいこと

薬学部での楽しいことで数多く挙げられているのが、実験や実習での体験です。

同じ志を持つ仲間と協力し合って調べ物をしたり、実習でしかできない貴重な経験をしたりといった点が、薬学部生として学んできて良かったと感じている人が多いようです。

一方で、大変なこととしては、試験に向けた膨大な量の暗記をこなすことを挙げる人が少なくありません。

共用薬学試験や卒業試験、国家試験と、節目を迎えるたびにプレッシャーと闘いながら合格に向けた勉強をしなくてはなりません。

絶対に合格して薬剤師になるという強い意志が求めらます。

薬学部の楽しいことの口コミ

  • 協力して実験を行ったり、夜まで勉強や調べ物をしたりといったことも多々ありましたが、友達とわいわい協力しながらできて充実した時間を過ごすことができました。
  • 2回生くらいから午後は毎週実習があり、実験をしたり、マウスの解剖をしたりといろいろな実習を受けることができたことです。
  • 医学部と合同での解剖の講義は、なかなか体験できない事でもあり、貴重な経験となりました。

薬学部のつらいことの口コミ

  • 薬理学の授業では、たくさんの成分とその作用機序・類似薬・適用できる疾病などをすべて覚えるのが非常にしんどかったです。
  • 国試前には病院実習、卒業試験、就活をこなしながら、試験に挑むことになるので、かなりハードになります。

薬学部の口コミ一覧

薬学部の就職先、業界、目指せる職業・仕事、進路

薬学部の就職先

薬学部の出身者の就職先で多いのは、薬局・ドラッグストア、病院、製薬会社の3つです。

薬局・ドラッグストアでは、おもに薬剤師として調剤を担当します。

調剤薬局の数は多く、薬剤師が必ず必要とされることから、最も代表的な進路のひとつといえるでしょう。

病院では、院内調剤を担当することに加え、チーム医療の一員としての活躍が期待されます。

最近ではリスクマネージャーとして薬剤師を現場へ積極的に置く病院が増えており、以前にも増して、この道へ進む人が増えているようです。

製薬会社に関しては、薬学部で培った薬学の専門知識を駆使し、おもに臨床開発者やMR(医療情報提供者)として活躍することができます。

そのほか、化粧品メーカーや食品メーカーなど、人体に直接取り入れるもので、かつ安全性が問われる商品の開発を進める企業でも薬学部出身者が活躍しています。

ただし、製薬会社を中心とするメーカーの多くは、大学院修士課程修了以上を採用条件としています。

そのため、企業で研究開発などに携わりたい場合、大学院へ進学する人がかなりの割合を占めています。

薬学部の就職の状況と需要

薬学部は一般的に就職に強いと言われています。

薬剤師としての国家資格を有していれば、就職活動にそれほど苦労することなく就職先を確保できると言われています。

理系学部の中でも、工学部や情報工学部など企業からの需要が高い学部と並んで、薬学部は就職率が高いことで知られています。

ただし、就職先がどこでも良いのであれば、という条件付きであれば「就職に有利」と言えると考えておいたほうがいいでしょう。

自分の中で目指したいキャリアがある場合は、たとえば「製薬会社に就職したい」といった希望条件が付加されていくはずですので、あくまでも希望を叶える就職を実現するには一定のハードルがあります。

薬学部の就職以外の進路

薬学部に進学する学生のほとんどが薬剤師を目指していますので、卒業後は就職し薬剤師として働くケースが大半です。

ただし、中にはさらに大学院に進学し、より専門性の高い研究に取り組んだり、学部よりも長期の病院実習を受けたりする道を選ぶ人もいます。

大学院で学ぶことによって、地域の中核を担う大規模な病院への就職が可能になる場合や、今後のキャリアの中で管理薬剤師や薬剤部長といった立場へと昇格できる可能性が出てくるからです。

また、一部の製薬会社においては、研究職として採用されるには院卒のほうが有利になる傾向がある場合もあります。

このように、将来のキャリアを見据えて、学部卒の時点で就職以外の進路を選択する人もいるのです。

薬学部の就職の状況の口コミ

  • 90%以上の人は薬剤師国家試験に受かり薬剤師として、またはMR、研究者、公務員等の薬学関連の道へ進みます。
  • 男性中心に、大学院に進学した人は、博士前期課程を卒業後、製薬企業の研究職を中心に、学術や開発職に就職していました。
  • MRや治験関連の就職は、ほとんどなく、薬と無関係な分野に就職した人も、ほとんどいません。
  • 治験関連の会社(CRO、SMO)であったり、特許庁や厚生労働省を目指す人もいました。
  • 病院薬剤師は薬局と比べて業務内容が多岐に渡るので、私の周りでは勉強ができる方達が志望していたり内定をもらっていました。

薬学部から公務員を目指せる?

薬剤師が公務員として働く道はいくつかあります。

国家公務員の薬系技術職員として働く方法や、地方公務員として保健所の衛生部局や環境部局を目指す方法もあります。

また、保健所の薬事衛生、食品衛生、環境衛生などに関わる業務には、薬剤師資格によって携わることができます。

また、市立・県立病院へ薬剤師として就職した場合は、地方公務員という扱いになります。

このように、薬剤師が公務員として働く方法は複数あることから、薬学部から公務員を目指すことは可能と言えます。

薬学部の卒業生の感想

薬学部の卒業生の声として、薬剤師になるという明確な目的があって志望する人が多い学部だけに、将来的なキャリアプランをしっかりと考えた上で志望したほうがよい、といった声が見られます。

調剤薬局など、今後も薬剤師の需要が衰えないであろう就職先も多数ありますので、就職しやすいといった点については、卒業生の方々も実感しているようです。

学部で学んだことが就職後も活かされるため、大学で学んできて良かったと実感できる点についても、薬学部の卒業生の多くが感想として挙げています。

薬学部の卒業生の感想

  • 理系でありながらも男女比が偏ることもなく卒業後には薬剤師免許も取れるという点を考えると、やはり実用的な学部だなぁと思います。
  • 専門とする内容に興味があるのかも大切ですが、高校生の時に、薬剤師として働くのか、薬や化学等のメーカーで働くのか、将来の仕事を考えて選択することをお薦めします。
  • 調剤薬局はまだまだ増えていくと思うので就職先がある、また免許を取得できるため、将来的なことを考えると選択肢に幅を持たせることができる学部だと思います。
  • 勉強したことが医療の現場、職場で生かされることが多く、勉強できてよかったと実感できることが多い学部だと思います。
  • 化学や数学・物理が好きで医療に興味があるならぜひおすすめしたいです。

薬学部再受験に成功するためには

薬学部の特徴として、国公立大学が少ないという事情があります。

再受験するのであれば、卒業までにかかる学費を考慮して国公立大学を選びたいところですが、数が少ないだけにレベルも高くなります。

もともと持っている基礎学力や受験勉強にかけられる期間にもよりますが、再受験の成功率を高めるのであれば、私立大学の比較的難易度の高くないところを選ぶのもひとつの手です。

ただし、私立大学の場合は学費が高額になりますので、6年間の生活と学費を支えられる蓄えが必要です。

前もって計画的に準備を進め、必要な勉強期間や資金を用意しておきましょう。

薬学部は留年はどれくらいある? 中退する人はいる?

偏差値50前後までの中堅大学の薬学部の場合、およそ4割の学生が留年しているとも言われています。

薬学部では進級、共用試験、卒業試験と節目で重要な試験が行われ、合格できなければ留年することになるのです。

薬学で必要とされる知識量が膨大であることから、暗記しなくてはならない事項が非常に多く、勉強についていけなくなる学生が出るのも事実です。

また、薬剤師国家試験に不合格だった場合、試験浪人をする際に予備校に通う人がほとんどですが、それでも浪人後の合格率は50%ほどと言われることがあります。

その間、学費はかかり続けますので、経済的な事情を鑑みて中退という選択をせざるを得ない人もいます。

薬学部の奨学金

薬学部は他学部と比べて学費が高額になりやすいことで知られていますが、薬学部に進学する学生に特化した奨学金制度が存在するかと言えば、そういったものは特に用意されていません。

他学部と同様、大学の特待制度、自治体による奨学金、そして日本学生支援機構の奨学金を利用することになります。

日本学生支援機構の場合、返済を最長10年間留保してもらえる返還期限猶予という制度があり、返済月額を1/2または1/3にしてもらうことができるのですが、収入条件が年収300万円程度となっています。

薬剤師として就業を開始してから、年収300万を超える人が大半ですので、奨学金の返済を猶予してもらうことはできないケースがほとんどであることは知っておくべきでしょう。

薬学部の勉強は大変? 実習は忙しい?

薬学部は入学するのも決して簡単ではありませんが、入学してからの勉強が非常に大変と言われています。

薬学で必要とされる知識量は膨大ですので、覚えることが多く暗記が中心となります。

進級や薬学共用試験といった重要な試験においても、暗記できていないと答えられない問いがほとんどのため、テクニックや直感では切り抜けられません。

また、実習では実際に病院や薬局で現役の薬剤師に混ざって実務をこなしますので、医薬品のプロとして患者と接することが求められます。

薬剤師は医師や看護師といった他職種とも連携を図りながら仕事を進める必要のある職種ですので、実習では知識だけでなく対人コミュニケーション能力も求められます。

薬学部は入学してからが大変な学部と言われることがあります。

薬学の膨大な知識量を暗記するのは至難の業ですが、努力が実を結び医薬品に関する仕事に携われるようになれば、努力が報われることでしょう。

薬剤師になりたい、医薬品の研究に携わりたいといった強い思いがある人は、薬学部という道を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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