バイヤーに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

バイヤーに向いている性格・適性

バイヤーに向いている人

流行に敏感な人

バイヤーは、「この商品なら確実に売れるだろう」ということを見極めたうえで商品を買いつけることを仕事にします。

ファッションやグルメ、電化製品など、それぞれの業界での最新の情報を手にしていなければ、こうした大きな判断はできるものではありません。

バイヤーには日頃から、テレビやインターネットでの情報をマメにチェックしたり街に出かけて新商品をチェックしたりして、さまざまな情報をキャッチすることが必要になります。

いつも世の中の流行に敏感な人に向いている仕事だといえるでしょう。

センスが高く、見る目がある人

バイヤーはまだ市場に出回ってないものを流通させる存在でもあります。

すでに流行しているどこのお店でも陳列されているものばかりを仕入れているようでは、バイヤーの仕事は務まりません。

商品を買いつけるうえで一番大切なのは、バイヤー自身に良いものを見抜くセンスがあるかどうかです。

洋服を選ぶのであれば、それが本当にオシャレなのかどうかを自分の美意識で考えなければいけませんし、食品を選ぶのであれば、それが本当においしいのかどうかを自分の舌で感じとらなければいけません。

誰かに選んでもらわなければ良いものがわからない、というような人には決して務まる仕事ではないのです。

「プレゼントを選ぶのが得意」「服装がオシャレだと言われる」「料理の味がよくわかる」など、普段から自分のセンスに自信がある人ならば、良い商品を見つけだせる可能性はぐっと高まります。

失敗を恐れず度胸がある人

バイヤーの仕事には、ひとつの賭けのような一面があります。

事前に売り上げを予想してはいますが、最終的には売ってみなければわからないというのが事実です。

売れると思っていた商品が全く売れず、手痛い思いをしてしまう危険は常につきまといます。

まだ市場にでまわっていない商品であれば、そのリスクはさらに高まります。

しかし、こういった失敗を恐れすぎると何も決断ができなくなり、バイヤーとしてやっていけなくなってしまいます。

自分の判断を信じて大きな決断を恐れない度胸のある人こそが、バイヤーとして成長を続けていくことができるのです

失敗しても過度に落ちこまず、次の仕事へのバネとするようなポジティブな人に向いている仕事です。

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バイヤーに必要なスキル・能力

分析力・計算力に優れている

バイヤーが商品を買いつけるときには、「この商品でどれくらいの利益が出せそうか?」という具体的な計算が欠かせません。

原価をいくらに抑えられるのか、どれくらいの数を仕入れるのか、売るときの値段はいくらに設定するのか、ということを市場の動向なども分析しながら、綿密な計算をしなければいけないのです。

こうした計算をしたときに利益が出せる見込みがなければ、どんなに良い商品でも買いつけることはできません。

バイヤーには、良い商品を選ぶセンスだけではなく、商品を確実に売るための分析力・計算力が必要です。

交渉能力

バイヤーは生産元と仕入れに関するあらゆることを決める必要があります。

たとえば仕入価格、仕入数量、納期などです。

仕入価格は特に企業の利益に直結するため、すこしでも安く仕入れるために値引き交渉を行う必要があります。

類似製品の仕入価格、仕入量などを材料に交渉をしますが、強気の姿勢で臨み、生産元と関係がこじれては、仕入そのものが失敗になってしまいます。

こちらの要望はきっちりと伝えながらも、相手の顔や声色から引き際を見極めるコミュニケーション能力が求められます。

なお、海外に買い付けに行く機会が多い企業に勤務するバイヤーは、語学力があれば交渉を円滑に進めることができるでしょう。

体力がある

バイヤーの仕事は体力勝負の一面があります。

バイヤーのおもな仕事である買い付けは、国内、企業によっては海外への出張となります。

生産元が北海道や沖縄などの遠方であっても、商談には足を運ばなくてはいけません。

スムーズに交渉が進むこともありますが、生産元と価格、量などで交渉が難航することもあれば、市場に流通をさせたくないと取引自体を断られることもあります。

何度も現地に足をはこぶ必要があるため、出張の連続ということも珍しくありません。

またイベント前や季節商品入れ替え前の繁忙期は、深夜までの残業も多くなりがちな職種です。

健康的で、タフな人に向いているといえます。

バイヤーに向いていないのはどんな人?

 

公私をきっちり分けたい人

バイヤーにとって大切なのは情報収集です。

この集めた情報をもとに、目の前の商品が人気商品となるのかを分析し、判断します。

情報収集は机上で行うだけのものではありません。

アパレルバイヤーであれば、常に街いく人のファッションに目を向けたり、食品バイヤーであれば、話題となっているお店に足を運んだりする必要があります。

仕事とプライベートの区別がつきにくく、いつも頭のなかでは仕事について考えていることが普通となってしまいます。

そのため、公私を完璧に分けたい気持ちが強い人には、あまり向いていないかもしれません。

人と話すことが苦手な人

 
バイヤーは生産元と仕入れ交渉を行います。

お互いの損益がぶつかりあう交渉のため、一筋縄でいかないこともあります。

また社外だけでなく、社内でも仕入に関するプレゼンテーションを行う必要があります。

その商品が売れると思う根拠、なぜその量を仕入れるのかを上役や関係部署に理解してもらう必要があります。

このため交渉力やコミュニケーション能力が必要で、人と話すことが苦手という人は仕事が辛く感じてしまうこともあるかもしれません。

しかし、話すことが得意な人ばかりが交渉上手というわけではありません。

相手の話をよく聞き、論理的な話し方を身に着けるなどの工夫でカバーすることは可能でしょう。