ブリーダーに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
ブリーダーに向いている性格・適性
動物が大好き
ブリーダーに向いているのは、とにかく動物が大好きで、どのような動物にも愛情を注げる人です。
ブリーダーの仕事は、トップブリーダーを除いて、あまり儲かる仕事ではありません。
動物の繁殖にはエサ代、ワクチン代、出産費、定期健診代、ケア用品代など多額の経費がかかるため、売り上げから差し引くと手元に残るのはほんのわずかということもあり得ます。
そのような現実に直面したとき、一部のブリーダーは目先の利益だけを追い求め、乱繁殖を繰り返すなどの行動に出てしまいます。
しかし、不潔な環境やストレスの多い環境で育てた動物は、遺伝子の問題などトラブルを引き起こすリスクがあり、そもそも動物たちにとってよい環境ではありません。
だからこそ、どのような場合でも動物の世話を楽しめ、動物に愛情を注げる人に適性があるといえるでしょう。
誠実さ
ブリーダーは、動物にも人間に対しても、誠実であることが求められます。
動物たちは言葉で訴えることができないため、毎日、人間が丁寧にエサやりや散歩、犬舎の掃除などを行わなければいけません。
動物中心の生活になりますが、誠実に向かい合うことで、動物たちもストレスなく過ごすことができるでしょう。
また、ブリーダーはペットショップなどの販売業者や、飼い主となる人と交渉したりコミュニケーションを取る機会も多くなります。
自分が愛情いっぱいに育てた動物の将来の世話をしてくれる人に対し、「売りっぱなし」ではなくきちんとアフターフォローを行うなど、誠実に向き合おうとすることが大切です。
責任感がある
ブリーダーは、誕生した動物たちが幸せに暮らせるよう、新しい家族に手渡すまでの責任感がある人にも向いています。
生まれたばかりの子たちが病気にならないようにケアをし、ごはんを食べさせ、母体のサポートも行うことが大切です。
さらに無事に全員が新しい家族に出会えるようなルート開拓をしたり、宣伝広告をして、よい飼い主を見つけてあげられる責任感のある人が向いています。
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ブリーダーに必要なスキル・能力
向上心がある
ブリーダーとして成長するには、常に動物に関する知識や経験を深めていく向上心が不可欠です。
繁殖には血統や病気、遺伝に関する生物的な知識は不可欠ですし、それらは簡単に学べることではありません。
専門学校や通信講座を通じて学んだり、現場で実務経験を積むことによって、少しずつ身につけることができるでしょう。
ただし、実際の繁殖は教科書通りにいかないことも多いため、経験が何より大切です。
常に向上心を持って動物たちと関われることが、ブリーダーに必要なスキルだといえます。
積極的な行動力
ブリーダーは個人で活躍する人が多い仕事のため、積極的な行動力が必須です。
ほかの仕事のように一般的な学校を出て、企業に就職してという道を進むのが難しいところがあり、人が人にスキルやノウハウを受け継いでいく「閉ざされた世界」ともいわれています。
もしどうしてもブリーダーになりたいと考える場合は、積極的に情報を集め、実際にブリーダーとして働く人の姿を見たり、話を聞くことがベターです。
ブリーダーが集まるドッグショーに参加してみるのもよいかもしれません。
コミュニケーション能力
動物に関わるブリーダーでも、コミュニケーション能力は大切なスキルです。
先輩ブリーダーからたくさんの知識を教えてもらい、スキルを身につけられるのもコミュニケーション能力がおおいに役立つでしょう。
また人脈作りをしておくと、独立してから困ったときにお互い助け合える環境が作れます。
実際に生まれた動物たちを販売するときは、取引先のペットショップや飼い主に適正価格で販売したり、説明することも大切な仕事です。
子犬や子猫たちにとってよりよい飼い主を見つけて、幸せな人生を送ってもらうためにも、コミュニケーション力があると心強いでしょう。
ブリーダーに向いていないのはどんな人?
自分の都合を優先させてしまう人
ブリーダーに向いていないのは、自分の都合を優先させてしまう人です。
動物たちは毎日きちんと餌を与えなければ体調を崩してしまいますし、たとえ困っていても「こうしてほしい」と訴えることもできません。
だからこそ、ブリーダーは動物のことを本気で思いやることが必要です。
自分勝手に行動したり、自分の都合で動物をないがしろにしてしまうような人は、ブリーダーには向いていないでしょう。
24時間いつでも動物中心の生活となることを覚悟した上で、ブリーダーという仕事に就くことをおすすめします。
体力に自信がない人
ブリーダーには、体力が欠かせません。
動物の出産は夜中から明け方にかけて行われることが多く、眠らずに付き添い、生まれた子や母体のサポートをしていきます。
さらにほかの動物の世話も行わなければいけないため、休まずに次の日の仕事に突入することもあるようです。
つまり、体力がないと勤まらない仕事ともいえるでしょう。
現段階で体力にあまり自信がない人は、少しずつ体力や忍耐力を鍛えておくことをおすすめします。