ブリーダーのつらいこと・大変なこと・苦労

ブリーダーのつらいこと・大変なこと

思い通りの繁殖ができないこともある

ブリーダーとしてのつらいことや大変なことは、思い通りの繁殖ができないこともあることです。

たとえば、生まれた動物に原因不明の障害が出てしまったり、場合によっては生まれてすぐ病気になって命を落としてしまったりする可能性もあります。

こうした事態に適切に対応するためにも、犬や猫など自分が扱う動物に関する専門知識は、必ず身につけておかなければいけません。

また、ブリーダーになってからもわからないこと、壁にぶつかることはたくさん出てくるため、頼れる先輩など人脈づくりも大切になります。

繁殖が成功した場合はとてもうれしい反面、「命」にふれる仕事だからこそ、悩んだり落ち込んだりすることもあります。

気持ちの強さが求められる仕事だといえるでしょう。

自分よりも動物優先の生活

ブリーダーを始めると、自分よりも動物優先の生活となります。

親となる動物に健康で元気な子どもを産ませるため、そして生まれた子どもたちが元気に成長するためには、動物がストレスなく暮らせる環境づくりが欠かせません。

動物は非常にデリケートであり、不衛生な環境に置いたり、極端に寒い・暑い場所でストレスを感じさせていると、病気になってしまうこともあります。

だからこそ、動物が暮らすケージはいつもキレイに掃除しておく必要がありますし、室温管理も念入りに行う必要があります。

また、もし犬を扱うのであれば、元気に安心して走り回れるドッグランを整えたりもします。

こうしてブリーダーは飼い主のもとへ動物を届けるまでに、すくすくとその成長を手助けすることはもちろん、無駄吠えしたり人嫌いにならないような「しつけ」も時間をかけてやっていかなくてはなりません。

毎日、動物優先で過ごす必要がありますが、この仕事は個人で営業している人がほとんどのため、遠出や旅行もできない日々は覚悟する必要があるでしょう。

出産時には寝ずにつきっきりで対応しなければいけないこともあるなど、自分の思う通りに休みが取れず、会社員のような形態で働けないことは、ブリーダーの大変な側面です。

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ブリーダーの悩み

ブリーダーは、もともと動物が大好きという人がほとんどですが、いざ仕事に就いてみると「片手間でやろう」という軽い気持ちでは決して務まらない仕事だということを実感します。

想像以上の大変さに、日々悩みが尽きないと感じる人もいるようです。

いつも自分が面倒を見る動物たちに愛情を注ぎ続ける必要があり、もし販売できなかった動物は、自分で引き取ることも考えなければなりません。

なかには「心優しい飼い主のもとで幸せに暮らせるのだろうか」と心配が尽きないブリーダーもいるほどです。

愛情深いブリーダーがいる一方で、大量繁殖を目的としきちんと健康管理せずに繁殖を続けたり、本当は病気を持った子犬なのに隠したまま販売する悪質なブリーダーも存在します。

適当な仕事をすればクレームになるだけでなく、ペットショップに卸している場合は取引停止になる可能性や、飼い主とのトラブルに発展しかねません。

こうした、残念な一部の業者による風評被害があるのも事実です。

個人で働きやすい仕事ではありますが、動物の繁殖にはお金も手間も時間もかかるため、動物の繁殖に関する正しい知識を持ち、「命を扱うこと」に対する強い責任感を持つことが求められます。

ブリーダーを辞める理由で多いものは?

ブリーダーを辞める理由で多いものは、動物たちの世話ができなくなることです。

愛情深く、とても可愛がって育てているブリーダーさんほど、「リスクなく出産を迎えられるのか」「この子たちが新しい飼い主のもとで本当に幸せになれるのか」といった、さまざまな不安が募ります。

その不安やプレッシャーに心が折れてしまい、ブリーダーを辞める決意をする人もいるようです。

また、ブリーダーは繁殖させた子犬や子猫を販売することで収入を得ますが、生まれる頭数や時期は予測が難しく、流行や時期によって価格が変動することがあります。

動物たちの世話にはエサ代、ペットシートなどの消耗品だけでなく、医療費や予防接種代などさまざまな経費がかかるため、資金繰りに苦労することもあるでしょう。

また犬猫たちが出産可能なのは3~4歳までといわれているため、その後の面倒をどう見ていくのかもブリーダーの課題です。

これらの出産を終えた動物たちを責任持って育てようとした場合、この先10年以上自分たちが元気で世話をする必要があることから、ある程度の年齢で引退を考える人もいます。