ブリーダーの1日のスケジュール・勤務時間や休日も紹介
ブリーダーの業務スケジュール
ブリーダーを専業として働く場合は、1日の多くの時間を動物と一緒に過ごします。
ブリーディングしている企業に勤めたり、トップブリーダーのアシスタントとして働いたりする場合もありますが、独立して個人で働く人が多いです。
個人の場合は自分一人で働くことが多く、誰かほかの人に仕事を頼まない限り基本的に休みなく働くため、完全なオフを取ることは非常に難しくなってきます。
複数の動物を一度に飼う「多頭飼い」が基本となるため、毎日の世話をするだけでも大変です。
朝早くから動物たちの散歩をし、犬舎の掃除をして清潔に保ち、ごはんをあげて健康管理に努めます。
出産時には24時間つきっきりになることもあり、母体や生まれたての子犬たちのケアが欠かせません。
空いている時間には、買い物に出かけてペットシートやエサを買い足したり、卸先のペットショップを開拓したり、お客さまからの問い合わせ対応もします。
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個人で働くブリーダーの1日
ここからは個人で働くブリーダーの1日を見ていきましょう。
アシスタントで働くブリーダーの1日
ここからは、トップブリーダーの下で、アルバイトのアシスタントで働くブリーダーの1日を見ていきましょう。
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ブリーダーの勤務時間、休日
勤務体系の種類
ブリーダーの多くは企業に所属するのではなく、独立して個人で働いています。
そのため一般的な会社員のように「1日に何時間働く」といった考え方は、あまり意味をなさない場合があります。
散歩や餌やり、清掃、出産の立会いなど動物たちの世話に必要な時間に合わせて働く、といった働き方をしています。
一方、あまり数は多くありませんが、ブリーディング専門の企業や有名ブリーダーのもとで雇われて場合には、毎日決まった時間帯で働くこともあります。
職場によってはシフト制勤務になる可能性も考えられます。
ブリーダーの勤務時間
ブリーダーの勤務時間は、アルバイト・パート、正社員として働く場合は9:00~18:00前後が一般的です。
勤め先によっては朝の散歩があるため、もう少し早く出勤を求められることもあります。
正社員の場合、1日の実働は8時間ほどですが、動物の状態に応じて残業を任されることもあるでしょう。
アルバイト・パートの場合は求人内容にもよりますが、1日3時間程度から募集されていることもあるため、自分の希望に合わせて働きやすいです。
一方、独立して個人で働く場合は、何時から何時まで働くという縛りは基本的になくなります。
ブリーダーは通常多頭飼いをしていて、日常的な世話だけでも、私たちがペットを飼うのとは比べものにならないほど大変です。
もちろん24時間体制で動物を見続けないといけなかったり、食事や寝る暇すらもなかったりというわけではありません。
動物たちの世話が済めば、買い物や食事もできますし、動物が過ごす場所の環境を整えさえすれば、夜はきちんと寝ることもできます。
限られた時間をどう有効に使うか、上手にタイムマネジメントしていくことが重要だといえるでしょう。
ブリーダーの休日
動物たちの世話は年中無休で行うため、ブリーダーは連休が取りづらいのが特徴です。
雇われている社員の場合は、会社への相談次第で取れることもありますが、普段からシフト制で休むことが多く、年間休日数も一般的な企業に比べて少ない傾向にあります。
長期休暇は夏季・年末年始3日程度になる場合もあり、有給休暇や育児休暇の制度が整えられている企業は少ないのが現状です。
個人で働く場合は、何日も動物を置いて旅行に出かけるというのは、一人で仕事をしている限りはほぼ不可能だといえるでしょう。
ただし動物が元気な状態である限り、日常的な世話をしっかりとしていれば、オフの時間を作ることはできます。
自分のオフの時間と、動物たちの世話の時間の折り合いをつけながら、上手に休みを取ることが大切です。
ブリーダーの残業時間
ブリーダーの残業時間は、その日によって異なります。
最も大変なのが出産の時期で、24時間つきっきりになることもありますし、無事に子どもが生まれてからもサポートが必要なことが多いです。
個人で働いている場合は、サポートスタッフがほかにいないため、いくら残業しても次の日も自分でほかの動物たちの世話をしなければいけません。
動物中心の生活となるため、長時間動物と一緒にいることが苦でない人、動物のことを第一に考えられる人であることが求められます。
ブリーダーに夜勤はある?
雇われブリーダーには、夜勤はほとんどありません。
ただし独立して働く人の場合は、24時間いつでも関係なく動物たちの世話しなければいけないため、深夜でも働く可能性はあります。
とくに出産は夜中から明け方にかけて行われることが多いため、夜ほとんど寝ずに対応する可能性もあります。
赤ちゃんがいつ産まれてもよいように万全の体制を整えるため、無事に出産を終えた後も休むことはできません。
お母さんが子どもをきちんと育てているかを確認し、母乳を与えなかったり育児放棄してしまう場合は、ブリーダーがサポートをします。
動物は栄養が偏ると病気になりやすく、誕生して間もないと感染症にかかりやすいため、健康管理はとくに注意が必要です。
朝が来るとほかの動物たちの世話をしなくてはいけないため、夜勤明けでもそのまま働くことになります。
ブリーダーは忙しい? 激務?
ブリーダーの生活スタイルは人によって異なりますが、個人で働いている場合は非常に多忙になります。
複数の動物を一度に飼う「多頭飼い」が基本になるため、世話にかかる時間がとても長く、「餌やり、散歩、掃除」のサイクルで1日が終わります。
自宅で飼っている人が多いので通勤時間はかかりませんが、夜遅くまで対応しなければいけないこともあるでしょう。
また、丸一日完全なオフをとるのは非常に難しく、どうしても休みたい場合は、知識や経験を持った別のブリーダーに世話を頼むか、アルバイトを雇って育てなければいけません。
繁忙期にあたるのが、もっとも緊張感が走る動物の出産時期で、夜通し起きて見守りながらほかの動物との世話も重なるため、多忙を極めます。
動物たちの世話の合間には、お客さまから来るメールの対応や来店時の接客、具合が悪い子を病院に連れて行く業務などもこなさなくてはいけません。
また、ブリーダーは安定した会社に勤めている人や、個人で順調に事業を営んでいる一部の人以外、生活するだけのお金を稼ぐのは大変な世界です。
そのため個人のブリーダーは、ほかの仕事をしながら兼業として動物を育てている人も少なくありません。
その場合も家をあけることが難しいので、在宅でできる仕事を行うケースが多いようです。
動物好きな人にとっては魅力的な仕事ですが、自分の自由な時間は確保しづらく、はたから見れば激務といわれても仕方ないような毎日を送ることになるでしょう。
ブリーダーの休日の過ごし方
ブリーダーの休日の過ごし方は人それぞれですが、やはり動物好きの人が多いため、自分のペットと触れ合う人が多いようです。
シフト制で休みが取れる人は、ドッグランに行ったり、散歩に連れて行ってあげたりと愛犬との時間を大切にしている人もいます。
逆に、まったく動物たちとは離れた場所で過ごすことで、リフレッシュする人もいます。
個人でブリーダーをしている人は、完全なオフを取ることは難しいため、隙間時間を有効活用しながら自分の時間に当てているようです。
遠出はできないものの近所のカフェでゆっくり過ごしたり、読書をしたりと短時間でも自分の時間を持てる工夫をしています。
しかし、動物に愛着をもつブリーダーは、家を離れている時間も動物の様子が気になって仕方がない人もいるため、一緒に過ごす時間の方が幸せに感じるのかもしれません。