ブリーダーのやりがい・楽しさ・魅力
ブリーダーのやりがい・楽しさ
新しい命の誕生を間近で見られる
繁殖を手がけるブリーダーにとって、とくに喜びや、やりがいを感じる瞬間は、やはり新しい命が誕生したときです。
自分が手がけた動物が無事に子どもを産んだ瞬間には、何度でも涙を流すブリーダーもいます。
また、手のひらサイズの小さな動物が、日々元気に成長していく姿を間近で見られることもこの仕事のやりがいです。
動物たちに勇気づけられることも多いでしょう。
達成感が味わえる
ブリーダーは、大切な動物たちを飼い主に引き渡した瞬間に、大きな達成感が生まれます。
ブリーダーが繁殖を行った動物は、基本的にいつか人の手に渡っていくもので、動物との別れは寂しさを感じることもあります。
いつまでたっても動物たちのもらい手が決まらないときは、とても不安な気持ちになりますが、無事に新しい飼い主が決まり、飼い主がうれしそうに動物に出会ってくれたときには、やりがいを感じられます。
成長した姿が見られる
成長した子犬たちの成長した姿が見られるのも、ブリーダーの大きなやりがいのひとつです。
近年はインターネットの普及により、飼い主と大切に育てた動物を譲り渡すブリーダーのマッチングもしやすくなりました。
実際、ペットショップなどに動物を卸さず、直接飼い主と取引をするブリーダーも増えつつあり、飼い犬しと信頼関係を築き、その後も長くお付き合いが続く場合もあります。
引き渡してしばらくたってから感謝のお手紙をもらったり、飼い主が動物の姿を見せにきてくれるときには安心感や満足感が得られます。
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ブリーダーの魅力
動物と一緒に過ごせる
トップブリーダーとして活躍する人の大半はかなりの動物好きで、「動物と一緒に過ごしている時間が何よりの幸せ」と話す人もいます。
だからこそ、生まれたばかりの小さな命たちが病気をせず、エサをよく食べられるようになったり、新しい家庭に馴染めるように社会性やしつけを覚えるなど、成長していく姿を間近に見られるのは、大きなやりがいです。
ブリーダーは毎日ほぼ休みなく動物と一緒に過ごす生活になりますが、動物のそばで生きる喜びを感じられる人にとっては、この上ない仕事といえるでしょう。
よりよい品種を作り出せる
ブリーダーが確かな知識や技術を身につけると、よりよい品種をつくり出すことができます。
動物たちと毎日一緒に暮らしているからこそ、その犬種の良いところや魅力がわかり、交配する最良の組み合わせを考えることが可能です。
しかし品種の遺伝が固定化するまでには、最低3世代が必要といわれるため、短期間では達成できません。
たまたま特定の性質が生まれても、それは偶然で品種とはいえないのです。
たとえば、現在人気の小さくてかわいらしい「ティーカッププードル」や「豆柴」も、最初は未熟児とされてきましたが、ブリーダーの手によって品種としてつくり上げられました。
動物を交配するには生理学、遺伝学、行動学などの専門知識や、親の健康状態だけでなく精神状態までも配慮できる経験が不可欠です。
このように知識や経験を生かしてよい交配相手を選び、出産から飼育までをサポートすることにより、愛される品種をつくり出せることが、ブリーダーの魅力といえるでしょう。