プロ野球選手の現状と将来性

プロ野球選手の現状

プロ野球選手の活躍は、私たちに夢と感動を与えてくれます。

しかし、多くの球団は経営に苦しんでおり、親会社から「広告費」といった名目で補てんを受けて経営を成り立たせているのが現状です。

プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)すらも赤字が続いているそうで、その大きな理由のひとつが野球ファンの減少です。

もちろん今でも野球は日本では人気のスポーツの一つですが、サッカーをはじめとする他のスポーツの人気も高まってきて多様化しているため、野球はかつてのような絶対的な存在ではなくなりました。

昔はテレビの地上波で野球中継が放送されることが当たりまえでしたが、今はCS放送がほとんどで、球場に足を運ぶファンの数も減っています。

球団経営の安定化は、選手の年俸や待遇の向上にもつながるものです。

ですから、選手は試合で活躍するのはもちろんですが、昔よりもファンサービスなどを積極的に求められるようになっています。

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プロ野球選手の今後の動向

メジャーリーグへの移籍が増える

1995年に野茂英雄投手がメジャーリーグに渡って活躍して以来、日本のプロ野球選手がアメリカでプレーすることは珍しいことではなくなりました。

イチロー選手はメジャーリーグの数々の記録を塗り替える大活躍を見せて、アメリカの野球殿堂入りすることが確実。

メジャーリーグで活躍する日本人選手が次々と出てきたことで、世界における日本のプロ野球への注目度も年々高まってきました。

イチロー選手が引退した今、今度は投手と打者の「二刀流」が注目される大谷翔平選手という新たなスター選手が出てくるなど、メジャーリーグで大きな成果を残す日本人選手が増えています。

今後もさらに多くの日本人選手が、メジャーリーグでの活躍を目指して海を渡ることが予想されます。

しかし、一流の日本人選手がどんどんメジャーリーグへ移籍してしまうと、日本のプロ野球界は「メジャーリーグのマイナー版になってしまう」という声も挙がっています。

それを防ぐためにも、今後はプロ野球を目指す熱意と実力のある若者を増やし、プロ野球界全体のレベルを上げていくことも必要になってくるでしょう。

プロ野球選手の将来性

サッカーのJリーグがプロ野球と並ぶ存在となり、バスケットボールもプロ化して人気を獲得しつつある状況で、プロ野球はたしかにかつてのような絶対的な存在ではなくなりました。

とはいえ、現在でも野球は日本で最も人気のあるスポーツの一つであることは間違いなく、少なくとも当面は国内トップクラスの人気を保つことは間違いないでしょう。

待遇面を見ても平均年俸を比較すればサッカーのJリーグやバスケットボールのBリーグよりまだまだ大きく上回っており、今後も急激に待遇が悪化するとは考えにくい状況です。

サッカーやラグビー、バスケットボールなどと比べると世界的な競技人口では劣るものの、国内での人気はやはりトップクラス。

「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」などの国際舞台を通して、ますます日本のプロ野球が世界から注目されることが期待されます。