プロ野球選手のつらいこと・大変なこと・苦労

プロ野球選手に憧れる人はたくさんいますが、一流といわれるプレーヤーであっても、その裏には大変な努力や苦労があります。

いくら高い身体能力を持っていても怪我をしてしまい、思うようなパフォーマンスが出せずに野球生活を終えてしまう人もいる、厳しい世界です。

ここでは、プロ野球選手のつらいことや大変なこと、苦労について紹介します。

プロ野球選手のつらいこと・大変なこと

シーズンを通したコンディションの維持

日本のプロ野球では、3月末から9月くらいまでの約6か月間にペナントレースと呼ばれるリーグ戦を140試合以上戦います。

基本的には月曜日以外の週6日間は毎日試合が行われています。

先発投手は登板予定がなければベンチには入りませんが、野手やリリーフ投手たちはすべての試合でベンチに入ります。

とくにレギュラーの野手はシーズン中、ほぼ毎日試合をしているわけですから、まずコンディションを維持するのが大変です。

選手によっては個人トレーナーを雇って体をケアしたり、結婚していれば奥さんに食事を工夫してもらったりしながら、コンディションの維持にはかなり力を入れています。

結果が出なければ批判を受ける

プロ野球は人気スポーツだけに、多くのファンがいます。

そのため、活躍すればファンから大いに喝采を浴びますが、逆に不調が続いて結果が出なければ批判を浴びることもあります。

たとえば、球場での練習中や試合中にひどい野次を投げつけられたり、最近ではSNSで厳しい言葉が飛び交ったりすることもあります。

結果が出ないときには精神的につらいこともあるでしょう。

自身の活躍・成績が収入に直結する

プロ野球は勝負の世界です。

活躍することができなければ2軍に落とされて、シーズン中ずっと1軍に上がれないといった選手も少なくありません。

また、思うように活躍できなければ100万円単位、ときには1000万円単位で大きく年俸が下がる可能性があります。

「もう活躍の見込みがない」と判断されれば、事実上のクビである「戦力外」になってしまうため、1年1年が大きな勝負です。

現役中は、相当なプレッシャーを抱えながら過ごしていく覚悟が必要です。

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プロ野球選手の悩み・よくある怪我

プロ野球選手には、他のスポーツ選手と同様に常に怪我のリスクがあります。

野球選手はそのほとんどが小学3、4年生までに野球を始めていますが、プロ野球に進んだ段階で、すでに10年以上プレーしていることになります。

そのため、長年の酷使や疲れの蓄積で、肩やひじなどを故障することが多いのです。

もともと、プロ野球はチーム内のレギュラー争いだけでも相当に厳しい世界ですから、怪我で思うように野球ができないと、もどかしい気持ちで毎日を過ごすことになります。

手術をしてもリハビリを含めて数か月かかることがほとんどですし、場合によっては1シーズン丸ごと治療やリハビリにあてることになります。

その間は本当に再起できるのかと、不安な気持ちで過ごさなければいけません。

「肩は消耗品」という言葉がありますが、とくにピッチャーは肩やひじの故障が付き物のポジションであるため、とくに注意が必要です。

プロ野球選手を辞める理由で多いものは?

プロ野球選手を辞める最も大きな理由は、たとえ自分では望んでいなくても「戦力外」になってしまうことです。

年齢を重ねて若い頃のようなプレーができなくなったり、大きな怪我をしたりと理由はいろいろですが、いずれもチームの勝利に貢献できなくなったときには戦力外通告が行われます。

戦力外後は、他の球団からのオファーがあれば移籍して新天地でプレーすることもできますが、オファーがなければ引退するしかありません。

なお、プロ野球で活躍できないまま引退する人には、肩やひじを痛めるなど怪我で思うように野球ができなかった人も少なくありません。

入団後、だいたい3年間は結果が出なくても様子を見てもらえることが多いとされますが、その後に戦力外と見なされれば、若くても現役引退に追い込まれます。

現役を引退しても、監督をはじめ、コーチやスタッフなどとして球団に残れる人は限られています。

球団から声がかからなかった選手は、一般企業に就職したり、一から新しいことを勉強したりして、人生設計の見直しも必要になります。