女子プロ野球の選手になるには

女子プロ野球選手の仕事内容

正会員クラブに所属するのは3つの球団

女子プロ野球選手の仕事は、日本女子プロ野球機構の球団に所属して野球の試合やファンサービスを行うことです。

現在、活動しているチームは「京都フローラ」、「兵庫ディオーネ」、「埼玉アストライア」と、若い選手の育成を目的として東北地方で活動する「レイア」の計4球団です。

京都、兵庫、埼玉の3球団は、日本女子プロ野球機構の正会員クラブです。

これらのチームに所属する選手は、「ヴィクトリアリーグ」と呼ばれるリーグ戦を戦います。

それに加えてトーナメント大会が行われ、3月から11月までに約50試合を戦います。

育成型チームに所属する選手の場合

一方、育成型チームのレイアに所属する選手は、練習試合やトーナメント大会で年間10〜20試合を戦います。

試合会場は京都や兵庫、埼玉、東北の球場が中心となるため、週末は各地へ遠征に出かけることが多いです。

女子野球普及のため、どのチームの選手も野球教室や野球大会へのゲスト出演などさまざまなイベントに参加するのも大切な仕事です。

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女子プロ野球選手になるには

女子プロ野球選手になるには、合同トライアウト(採用テスト)を受験して合格する必要があります。

2019年の合同トライアウトは、9月にわかさスタジアム京都で行われました。

受験の条件は高校、大学、各種専門学校に在学中の場合は翌年3月に卒業見込みであること、未成年者は保護者の承諾が必要であることなどです。

選考方法はプレー映像を送付することで1次選考が行われ、通過した選手は2次選考に進みます。

2次選考では初日に50m走と遠投(全員)、打撃と守備(野手)、投球(投手)などの基礎力測定テストが行われ、2日目には実戦形式のテストや面接などが行われます。

合同トライアウトでは即戦力となる選手が求められますから、高校や大学で硬式野球を経験していて、それなりの実力が必要です。

京都、兵庫、埼玉の各球団は1チーム17名で、育成型のレイアは12名が所属しています。

合同トライアウトに合格した新入団選手はレイアを中心に各チームに振り分けられます。

女子プロ野球選手の給料と生活

給料は以前よりも改善

女子プロ野球選手の収入は男子の一流選手に比べれば低めですが、以前よりも待遇は改善しています。

男子と同様にインセンティブ契約もあり、高校を卒業して入団した選手は総年収320万円以上、その他は368万円以上となっています。

2年目以降は活躍度に応じて契約が結ばれることになり、京都フローラの三浦伊織選手は総収入が970万円(年俸+インセンティブ、タイトル含む)でトップ選手になれば1,000万円プレーヤーも夢ではない状況になってきています。

資格の勉強をする選手も

女子プロ野球選手は、活動しながら引退後に備えて資格を取るための勉強もしています。

柔道整復師やトレーナー、保育士、教師などの資格をとるためのサポート体制が整っています。

遠征は経費をかけないために大型バスで移動し、選手の数が少ないので対戦する2チームが同じバスで移動します。

また、食事面では提携店舗でアスリートに合わせた体作りを考えたメニューが提供されており、育成チームのレイアの選手は選手寮で食事提供を受けることもできます。