アクチュアリーのやりがい・楽しさ・魅力
アクチュアリーのやりがい・楽しさ
会社の経営に携われる
アクチュアリーは、適正な保険金や支払い金を算出する以外にも、企業の将来を左右する重要な役割を担うこともあります。
たとえば、会社の決算や予算などの情報を読み取り、自らの知識をフル活用して、何年後に会社がどうなっていくか、どうすべきかを予測することは、まさに経営の根幹に直結する仕事といえます。
また、保険商品の開発場面では、わずか数円の価格設定の違いによって、将来的には会社の収益もしくは損益が何千万円、何億円という違いにつながる可能性もあるため、予測は慎重に行わなければなりません。
非常に責任の重い仕事ですが、保険の運用がうまく行き、会社に利益をもたらすことができれば、その分大きな達成感を味わうことができます。
一般のお客さまと接する機会も
企業内で働くことの多いアクチュアリーに対して、「人と接する機会が少ない」というイメージを抱いている人は多いかもしれません。
ところが、保険や年金に関する法改正は頻繁に行われているため、お客さまと直に接する営業職の社員では、なかなか理解が追い付かないことが多々あります。
そのような場合には、アクチュアリーが直接お客さまに専門的な話をわかりやすく説明する機会も出てきます。
保険や年金はお客さまの人生を左右するものであるだけに、自分の説明でお客さまが安心してくれたり、喜んでくれたりする姿を見ることができたときは、「やっていて良かった」とやりがいを感じられるでしょう。
個人の裁量に任される部分が大きい
アクチュアリーは「専門職」としての社会的地位を確保しているため、資格試験に合格している人、もしくは一定以上の経験を積んだ人に対しては、かなりの能力があると判断され、個人の裁量で仕事を任せてもらえることが多いです。
欧米では、独立してコンサルタント的な役割を務めるアクチュアリーも多く存在しており、現状では少ないですが、今後は日本でも「独立する」という選択肢も考えられます。
まだまだ人材不足の職業である分、経験を積めば積むほど重宝されますし、忙しくても「社会に必要とされている」と思うと、自然と力が湧いてくるものです。
20代で正社員への就職・転職
アクチュアリーの魅力
数学的な知識を生かして人の役に立てる
アクチュアリーは、「数理のプロフェッショナル」としての活躍が期待され、もともと数学が好きで、理系の道で数学を極めていた人にとっては理想的な職業といえます。
しかしながら、保険会社などのビジネスの現場では、ただ数字とひたすら向き合うだけでなく、会計や法律など幅広い知識が必要となります。
学ぶべきことが多くて大変ですが、それを基に新しい商品を開発していくことは、大きな充実感を味わうことができるでしょう。
なお、アクチュアリーが接する人たちは、必ずしも自分と同じように数理の専門的知識を持つわけではありません。
そういう人たちにもわかりやすい説明をすれば大いに喜んでもらえますし、魅力的な商品を形にしていくことで、社会に役立つ喜びが実感できるでしょう。
将来性が期待される仕事
アクチュアリーは、比較的新しい職業として認知されていますが、国際的な専門職として、海外では大きな注目を集めています。
アクチュアリーになるための資格試験は難易度が高く、有資格者には確かな信頼が集まります。
また、生命保険会社や損害保険会社などにおいて、確かな数理的知識やノウハウを持ったアクチュアリーの需要は急速に高まっており、求人数も増えていますし、誰にでもできる仕事ではないため、給料や待遇も高水準です。
資格取得のハードルが高いので、相当な努力が必要ですが、将来性のある職業だといえます。