アクチュアリー試験の難易度・合格率

アクチュアリーになるまでの流れ

アクチュアリー資格試験とは、公益社団法人日本アクチュアリー会が実施する資格試験です。

日本において「アクチュアリー」と名乗る人は、一般的にこの資格試験に合格し、「正会員」として登録している人のことを指します。

試験は年に1回、12月に実施されます。

第1次試験と第2次試験があり、第1次試験の基礎的な5科目(数学、生保数理、損保数理、年金数理、会計・経済・投資理論)に合格すると、まず「準会員」になることができます。

そのうえで、より専門知識を問われる第2次試験(生保コース、損保コース、年金コースのいずれかを選択。それぞれ2科目)すべてに合格することで、ようやく「正会員」になれます。

アクチュアリーになるには? どんな資格が必要?

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アクチュアリーの受験資格

アクチュアリーの受験資格は、大学(短期大学を含む)を卒業した人に付与されますが、試験委員会が大学を卒業した方と同等の資格試験受験に必要な基礎的学力を有すると判断した人も受験できます。

その要件は以下の通りです。

1.大学3年生以上の者(4年制大学において、休学期間を除き2年以上在学し、かつ62単位以上の単位を修得した者)
2.高等専門学校卒業者
3.学士資格を有しない大学院生
4.外国の大学を卒業した者、または、外国において上記1~3に相当する学校教育における課程を修了した者
5.生保数理、損保数理、年金数理等の日本アクチュアリー会資格試験の受験科目に関連する知識を必要とする、保険・年金などの業務に3年以上携わった者

また、第2試験については、第1次試験の全科目(5科目)に合格した日本アクチュアリー会の準会員のみが受験することができます。

アクチュアリーの合格難易度

この試験は非常に難易度が高いことで知られており、すべての科目に合格するまでには平均で8年程度、なかには10年以上かかる人もいるようです。

多くの人は生命保険会社や信託銀行等で、アクチュアリーに関連する業務に携わりながら合格を目指しますが、強い意志と努力がなければ資格取得は難しいでしょう。

とくに若手のうちは仕事を覚えることと、アクチュアリー試験に対する勉強でプライベートはかなり制限されてしまう覚悟は必要です。

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アクチュアリー試験の合格率

2018年度に実施されたアクチュアリー試験の科目別合格率は、以下の通りです。

第1次試験
・数学:13.0%
・生保数理:12.8%
・損保数理:23.5%
・年金数理:45.2%
・会計・経済・投資理論:14.1%

第2次試験
・生保1:14.7%
・生保2:13.5%
・損保1:10.8%
・損保2:15.3%
・年金1:14.1%
・年金2:17.1%

一概にはいえませんが、年によって科目ごとの合格率は変動があり、合格率が極端に低かった翌年はやや易化される傾向が見られるようです。

受験生の大半が理系の大学を卒業した上でさらに専門的な勉強を続けていてこのような数字ですから、いかに難しい内容かがわかります。

なお、数学に関する問題が多く出題されるものの、アクチュアリー正会員の中には文系出身者も存在し、決して理系出身者でなければ合格できないというものではありません。

資格取得までの流れや過去問題集、詳しい試験情報については、日本アクチュアリー会のホームページを参照してください。

参考:日本アクチュアリー会ホームページ