神父・牧師の給料・年収

神父(司祭)はカトリック教会、牧師はプロテスタント教会と、それぞれ所属先は違いますが、どちらもつつましい暮らしぶりは共通しています。

教会の収入源

カトリック教会、プロテスタント教会の収入源は、どちらも主に信者からの献金です。

柱になる献金は、月々の月定献金(維持費、教会費ともいう)、ミサ(礼拝)で集めるミサ(礼拝)献金です。

献金以外の収入源には、結婚式・葬儀関連の謝礼、教会に併設した幼稚園・保育園、駐車場などの収入があります。

神父の給料

カトリック教会は、教皇を頂点にしてまとまった単一の教派です。現在、日本のカトリック教会は、地域別に16の教区に分けられて、教区ごとに管理されています。

基本的に、神父の給料は、各教会が所属する教区から支払われます。したがって各教会ごとの収入の多寡に左右されず、同じ教区内の神父は基本的に同額の給料を受け取れることになります。

教区ごとに神父の給料は異なると考えられますが、参考までに給料の具体例を挙げると都市部のある教区では、司祭(神父)の基本給与は15万円です。

これを基に計算すると年収は180万円程度となりますが、神父は独身で、住居、水道光熱費、通信費などは全て教会がカバーしますので、暮らしが成り立つようです。

牧師の給料、大規模な教派の場合

一方、プロテスタントの牧師の給料「謝儀(しゃぎ)」を巡る状況は、所属する教派によって異なります。

プロテスタント教会は、カトリック教会とは違いさまざまなプロテスタント系教派に分かれています。

全国に教会があるような大規模な教派の場合、原則的に牧師の給料は所属教会から支払われます。

万一、教会からの給料が教派が設定した最低賃金に満たない場合、教会が所属する教区からの補助金で補います。

さらに、教会が運営する幼稚園園長などを務めている牧師の場合、園長としての給与も受け取れます。教派によっては牧師の住居費、水道光熱費などを所属教会が肩代わりするケースもあります。

日本基督教団年鑑2012年版によると、大手教派の牧師の平均年収は、280万円弱となっています。

牧師の給料、小規模な教派の場合

規模の小さい教派の場合も、基本的に教会から牧師に給料が支払われます。教会の毎月の献金から、教会の維持費や事務費を差し引いた残りの額が、牧師の謝儀となります。

ただし小規模の教派は教会に集まる献金も限られてくるため、謝儀だけでは生活が困難なことも。

こうした場合、牧師はアルバイトや他の仕事で生活費の不足分を補います。基本的に教会に居住しているため、厳しくとも生活はしていけるということです。