神父・牧師のやりがい・楽しさ・魅力

神父・牧師のやりがい

信仰を通じた救済

神父牧師の仕事のひとつは、魂の再生を手助けすることです。

そのために不可欠なのは、自ら、信仰を通じた救済や神の愛を実感しながら生きることです。

こうして毎日神と共に生きることが、神父や牧師の言葉に力を与え、相手に信仰の力と希望を感じさせるのです。

はじめは不安や懺悔の気持ちで相手の暗く沈んでいた顔が、イキイキと明るくなっていくとき、多くの神父、牧師はやりがいを感じます。

信仰の素晴らしさを伝える

教会にやってきたものの、心に深い闇を抱えなかなか通じ合えなかった人が、とうとう『洗礼』(入信の儀式)を受けることになったり、「あの時のお話で、私の人生が変わりました」という声を聞いたりすると、神父や牧師は本当にうれしくなります。

さらに、臨終の床にある信者に穏やかに天に召されるための儀式『病者の塗油(とゆ)の秘跡』や『聖餐式』を授けて、死への恐怖を緩和し、安らかな旅立ちへと導けたときには、重要な務めを果たした充足感があります。

信仰の素晴らしさを悩める人の心に届けるのは、簡単ではありません。

だからこそ、それが伝わり、闇に沈みかかっていた人が立ち上がるのを目の当たりにするとき、大きな喜びとやりがいを感じるのでしょう。

次世代にキリスト教を伝える

神父はカトリック教会の聖職者、牧師はプロテスタント教会の教職者で、いずれもキリスト教の宗派です。

約2000年前に、キリストが宣教を始めたといわれるキリスト教は、現在、世界最大の宗教で、世界人口のおよそ3割に当たる約22億人の信者を抱えています。

2000年もの長い歴史を持ち、膨大な数の人々に信仰されているのは、キリスト教が無数の人々に救いと希望を与えてきた結果といえます。

このキリスト教の教えは、遥か昔に生きた神父や牧師などのキリスト教指導者から、今日に引き継がれてきました。

現代の日本に生きる大半の神父、牧師も、上の世代からの学びを踏まえて職務に励み、信仰の道を次世代に伝えようとしています。

連綿と続いてきたキリスト教により生きる力を得た多数の人々に思いを馳せ、伝える使命や責任を感じる神父や牧師は少なくないでしょう。

こうした使命感や責任感が、やりがいにつながっていくのです。

神父・牧師の仕事内容

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神父・牧師の魅力

神父・牧師の魅力は、多くの人の人生に深くかかわることです。

キリスト教の教えを説く中で、多くの人を救い、その人の不安や懺悔を解消し、人生を変えることも少なくありません。

また、長年教会に通う信者とは何十年もの付き合いになる場合もありますし、家族ぐるみで信仰している人とは親子二代、三代にわたって教会を利用してくれる人もおり、当然付き合いも深くなります。

奉仕会や研究会などでより付き合いが深くなると、まるで信者と家族同然の付き合いとなることも多いようです。

信者をはじめ人と接する機会が多く、その人の人生に深くかかわる仕事であることは、ほかの仕事にはない魅力でしょう。