【2021年版】納棺師(おくりびと)の給料・年収は?

納棺師の給料は月25万円、年収は300~400万円が一般的で、一般的な会社員よりやや低い水準となっています。

この記事では、納棺師に特有な給料・年収事情や、安定した収入を得るための会社の選び方についても解説していきます。

納棺師(おくりびと)の給料・年収・初任給は

納棺師の給料・年収・初任給
  • 平均給料:月25万円
  • 平均年収:300~400万円
  • 初任給:15万円前後

納棺師(おくりびと)の給料や年収・初任給は、一般的なサラリーマンに比べて給与水準がやや低めになることが多いです。

その理由や日本人の平均月収と比較して解説します。

納棺師(おくりびと)の給料は月25万円が平均的

納棺師の多くは葬儀会社で働いており、平均的な給料は月25万円程度です。

日本人の平均月収は約36万円(国税庁の調査)となっています。

納棺という専門的な知識や技術を必要とする作業を担当するとはいえ、特別な手当てが出るということもほとんどの場合ありません。

ただし人が亡くなるのは突発的なので、急な残業が発生することがあり、その場合は残業手当が付きます。

納棺はアルバイトなどでも募集されていることがあり、日給は1万円~1万5千円程度です。

納棺師(おくりびと)の年収は300~400万円

納棺師の年収は300~400万円です。

日本人の平均年収は440万円(平成30年国税庁調査)です。

納棺師は学歴や特別な資格などが必要なく、地域によっては家族で納棺を済ませる場合もあるため、年収が伸びにくいと言えます。

一方、大手の葬儀会社であれば平均年収は500~600万円ほどになります。

管理職になれば1000万円を超えることも珍しくありませんが、納棺師としての現場の業務からは離れる可能性が高いでしょう。

納棺師(おくりびと)の初任給は15万円前後

納棺師の初任給は15万円前後です。

納棺師は学歴や資格は必要なく、葬儀会社などに就職してから技術を習得することになるのが特徴です。

就職してすぐは、葬儀の会場設営や掃除などの仕事もしつつ、先輩社員から納棺の技術を学んでいきます。

遺体と関わる職業であり、ときに損傷の激しい遺体などとも対面するので離職率は高くなっています。

しかし、遺族から直接感謝されるなどのやりがいも大きな仕事です。

納棺師は人手不足と言われており、就職したい人にはチャンスがある職業とも言えます。

納棺師(おくりびと)の給料・年収の特徴

納棺師の給料・年収は就職先や地方によって異なります。

ここからは、納棺師ならではの給料・年収の特徴を解説します。

納棺師(おくりびと)の給料・年収の特徴①大手葬儀会社か専門業者かで給料は異なる

葬儀会社ではなく納棺・湯灌専門の会社に就職した場合、給与は葬儀会社に就職した場合よりも下回る可能性があります。

納棺や湯灌は葬儀の中でほんの一部分に過ぎません。

したがって納棺・湯灌専門の会社の仕事のほとんどが葬儀会社の下請けなのです。

葬儀の際に経を上げ、故人を弔う僧侶と勤務形態としては同じであるということができます。

納棺の下請けの一例

  • 葬儀会社:3万円~5万円を納棺代として遺族から受取り
  • 納棺・湯灌専門の会社:葬儀会社から2万円を受け取って納棺

葬儀会社に就職した場合、葬儀全般に関わることになるため、納棺作業に限らず、司会や誘導、受付等、業務が多岐にわたることも理解しておくべきでしょう。

葬儀会社への就職は安定した収入を見込むことができるといえますが、納棺師として活躍できる要素が弱い場合があることを心得ておきましょう。

納棺師(おくりびと)の給料・年収の特徴②地方によって給料・年収はばらつきあり

納棺師の給料は地方によってばらつきがあります

というのも葬儀の在り方や様式は地方ごとにさまざまであり、その規模もまちまちです。

地域によっては故人を盛大に見送るのが通例であるとし、大規模な葬儀をとり行ったり、昔からの風習を重んじ、地域独自の儀礼を忠実に行ったりとかける費用や手間がかかる場合も少なくありません。

したがって地方によっては給与設定が高かったり、特殊技能に対する手当てがついたりすることがあります。

ただし、都市部に比べて人口の少ない地方では葬儀の施工件数がどうしても少なくなるため、平均で考えるとそれほど給与水準が上がらないのが正直なところです。

これも前述のように地域差があり、棺に納めるだけで5000円という地域もあれば、独自の儀礼も含めて20~30万円というところもあります。

平均で考えると年収で300~400万円、月給で20~30万円程度が一般的です。

また、納棺には特別な資格は不要であるため、地域によっては親族が行うところもあることから、納棺師の需要が低い場合があることも理解しておきましょう。

納棺師(おくりびと)の給料・年収を安定的に得るには

納棺師_画像

葬儀の簡略化が進み、納棺師の需要が減りつつあると言われる一方で、遺体の保存技術である「エンバーミング」を葬儀で行う人は増えています。

納棺師として給料・年収を安定的に得るために知っておきたい葬儀業界の現状について解説します。

葬儀業界の現状と給料・年収

近年の葬儀の傾向として、家族だけで葬儀を行う「家族葬」など簡略化が進んでいます。

これに伴い、特に都市部において葬儀に支払う金額も減少しているので、納棺師に払われる金額も徐々に少なくなっています。

上述の通り、葬儀の規模は地域によって様々ではありますが、一般的な傾向としては葬儀の規模は縮小傾向にあることを知っておくべきでしょう。

しかし、「エンバーミング」という分野では需要が増えています。

納棺師とエンバーミングを行う「エンバーマー」とは職業が異なりますが、葬儀に関わる仕事をするのであれば知っておきたい知識になるので以下で解説します。

納棺師が給料・年収を安定的に得られるのはエンバーミングを行っている会社

日本では葬儀が簡略化される傾向にある一方で、エンバーミングは2016年には37,000件以上行われており、増加傾向にあります。

エンバーミングとは、遺体を保存したり、きれいに整えたりする技術のことです。

遺族が故人と心行くまでお別れするために、防腐処理を行ったり事故などで亡くなった場合は傷を修復したりします。

エンバーミングに支払われる金額は、15~25万円が相場と言われており、納棺師が1回の納棺費用として5,000円程度で行っていることと比較すると高額になります。

エンバーマーになるには、衛生学などの高度な知識が必要で、専門学校に通学して取得するのが主流です。

納棺師とエンバーマーは職業としては異なりますが、エンバーミングを手掛けている葬儀会社に就職することで、今後も需要が伸び収入も安定的に得られると考えられます。

大手企業は安定して給料を伸ばしていける

納棺師として大手の葬儀会社で働く場合は、平均年収は500万円~600万円、役職が就いた場合は1,000万円を超えることもあります。

このように安定的に給与を伸ばしていけるのは大手企業で、女性の活躍に力を入れている企業も多く、育児休暇などを取得しやすい環境を整えてられていることもあります。

ただし、大手の葬儀会社は葬儀全体を取り仕切ることになるので、会場設営や掃除など納棺師としての仕事以外の業務もかなり発生すると考えておきましょう。

納棺師(おくりびと)の給料・年収 | まとめ

納棺師の給料・年収・初任給
  • 平均給料:月25万円
  • 平均年収:300~400万円
  • 初任給:15万円前後

納棺師の給料・年収は一般的な会社員よりも低くなることが多いです。

納棺師には特別な資格は必要なく、手当なども支給されないことが要因です。

一方、納棺師として大手企業に就職すれば500万円~600万円程度の年収になります。

葬儀が縮小傾向にある中、エンバーミングなど特別なサービスを行うことができる葬儀会社は今後も需要が見込めます。

納棺師は遺体と関わるため離職率も高く大変な職業ではあるものの、遺族から直接感謝されるなどやりがいも大きな仕事です。