和裁士の通信講座にはどんなものがある?
和裁士の通信教育
和裁士技術を学ぶための通信教育講座を設けているのは、一部の服飾専門学校に限られています。
費用や期間、カリキュラムは講座によって違うため、自分の希望に合った講座を見つけるには、通信教育講座を開講している学校に問い合わせるのが確実です。
和裁士の通信教育のカリキュラム例
和裁士の通信教育の一般的なカリキュラムは以下のようになっています。
学習期間は12ヶ月で、6ヶ月以上の受講期間を経れば、カリキュラムを早期にこなして修了することもできます。
配布されるテキストに沿って、課題をこなしていくスタイルです。
<主な授業内容>
・基礎縫い
・肌襦袢
・女物浴衣
・男物浴衣
・子供物浴衣
・清水式軽装帯
・袋名古屋帯の仕立て方(かがり帯)
・女物単衣長襦袢(無双袖部分縫い)
・女物袷長着
通信教育講座の場合、課題作品はすべて実物を提出し、講師がチェックし採点してくれます。
また、テキストだけでは分からない部分は講師に質問できるシステムも用意されており、内容によってはDVDや動画で勉強したり、実際にスクーリングしたりできるところもあります。
テキストに沿ってひとりで作業を進める場合、正しいやり方なのか不安になることも多いため、講師とコミュニケーションがとれる通信教育講座は、安心感があるといえるでしょう。
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通信教育で学ぶメリット
時間を自由に使える
通信教育の一番のメリットは、時間を自由に使えるという点です。
フルタイムの仕事をしている、小さな子供がいて家を空けられない、といった人でも、自宅で好きな時間に学ぶことができます。
また、受講開始時期が特に定められていないことが多く、思い立ったときすぐに始められるのも魅力のひとつです。
費用が割安
大学や専門学校に進学することを考えると、通信教育は費用が割安です。
その分内容はコンパクトにまとめられていますが、重要な部分を凝縮しているため、まず基礎を学びたいという人には大きなメリットです。
まずは趣味として和裁をしてみたい、本格的に和裁を始める前にチャレンジしてみたい、という人には最適でしょう。
好きな場所で学べる
地方に住んでいて近くに学校がないという人でも通信教育を利用すれば和裁を身に付けられますし、道具さえあれば自宅で学ぶことができます。
和裁は自宅でもできる仕事のため、通学の時間や費用が抑えられるという点は大きな魅力です。
通信教育のデメリット
和裁技術を学んでいくうえで、実際に講師や他の生徒の実技を見られないというのは、大きなデメリットです。
特に和裁の場合、分からないことがあってもその場で質問ができないため、手が止まってしまったり、作業がとん挫してしまったりすることになりかねません。
また、スケジュール管理が得意ではない人、つい怠けてしまいがちな人にとっては、周囲からのプレッシャーや時間の制限がないことは、学習効率のうえでマイナスとなるでしょう。
進学する際の大きな違いとしては、合格後のサポートが少なく進路の可能性が狭まること、同じ道を志す友人と切磋琢磨することができないなどが挙げられます。