タクシー運転手になるには
タクシー運転手になるまでの道のり
タクシー運転手として仕事をするためには、「普通自動車第二種運転免許」が必要です。
この免許はタクシーなどお客さまを乗せて運ぶ目的で運転する場合に、必ず求められるものです。
ただし、タクシー会社に入る時点で取得している必要はありません。
ほとんどのタクシー会社では、二種免許の取得費用を負担してくれるため、まずはタクシー会社に就職することを考えましょう。
各社では「普通自動車第一種運転免許」を所持している人を優先的に採用し、養成訓練を行うのが一般的です。
タクシー運転手の資格・難易度
普通自動車第二種運転免許
私たちが普段、家庭で使用する一般的な乗用車を運転する際に必要となるのが「普通自動車第一種運転免許」です。
これに対し、タクシーを運転するには「普通自動車第二種運転免許」という免許が必要になります。
「普通自動車第二種運転免許」が必要とされる車両には、一般のナンバープレートとは異なる「商業ナンバー」のプレートがつけられており、見た目にも商業用だとわかるようになっています。
二種免許の試験内容
二種免許の試験は、運転技能試験と学科試験、適正検査(視力・深視力など)で構成されています。
ほとんどのタクシー会社では、入社時は一種免許さえ持っていれば採用可としており、二種免許の受験費用は会社側で負担してくれます。
取得までに10日程度かかりますが、一種免許を持ち一定の運転経験があれば、二種免許の取得に関してあまり心配する必要はないでしょう。
基本的にはこの資格を取得し、それぞれのタクシー会社が実施する社内研修(マナー研修など)を終えれば、タクシー運転手として働くことができます。
ただし、東京都、神奈川県、大阪府などのタクシー会社に勤務する場合には、これに加えて、地域のタクシーセンターで行われる地理試験に合格しなくてはなりません。
地理試験をパスするためには、主要幹線道路や交差点、主要施設などをしっかりと覚えていることが必要です。
タクシー運転手になるための学校の種類
タクシー運転手を目指す際に、学歴を問われることはほとんどありません。
しかし、二種免許を取得するためには、一種免許を取得してから3年以上経過している必要があります。
つまり、18歳ですぐに一種免許を取得したとしても、そこから二種免許を取るためにはプラス3年が必要となり、最短でも「21歳以上」でなくてはタクシー運転手になることはできません。
そのため、各社の応募資格も「一種免許取得後3年以上」とされていることが一般的です。
そのほか、大型自動車免許や大型特殊免許のいずれかを取得してから3年以上経過している場合も、二種免許の受験資格を得ることができます。
タクシー運転手に向いている人
タクシー運転手は「運転好き」であるということはもちろんですが、渋滞予測や回避方法、裏道の把握など、状況に応じた柔軟な対応ができる人が向いています。
サービス業としての要素も強いため、車や運転が好きなことに加えて、人が好き、コミュニケーション能力が高いという人にも向いている仕事です。
タクシー運転手のキャリアプラン・キャリアパス
二種免許を持っていない人がタクシー会社に採用されると、公認教習所にて教習を受けて、二種免許を取得します。
また、東京(東京都特別区・武蔵野市、三鷹市)、大阪、神奈川(横浜市、川崎市、横須賀市および三浦市)のタクシー会社で働く場合には、「タクシーセンター」で講習を受け、地理試験を受けます。
地理試験は道路や交差点の名称、建造物、駅の所在などに関するさまざまな問題が出され、比較的難易度は高めです。
そのため、各タクシー会社では独自の問題集などを用意して、研修生をサポートしています。
地理試験に合格すると、さらに健康診断や接客・マナーなどの研修を受けて、いよいよデビューします。
タクシー運転手を目指せる年齢は?
タクシー運転手は高齢者も多く、平均年齢はほかの職業と比べると圧倒的に高いです。
50代、60代になってからデビューするという人も少なくありません。
ただし、タクシー運転手は常に安全な運転を行う必要があるため、仕事をスタートしてからも健康状態のチェックは厳しく行われます。
もし心身の状態が健康ではないと判断されると、タクシー運転手としてやっていくことは難しいため、常日頃から体力をつけておく必要があるでしょう。