タクシー運転手の勤務・労働時間・休日
目次
タクシー運転手の勤務時間
大半のタクシー会社は24時間営業しているため、タクシー運転手の勤務時間も、一般的な会社員とはだいぶ異なっています。
1回の出勤につき、朝の8時~夜中の2時頃まで働く「隔日勤務」という体系が一般的となっており、拘束時間が非常に長いことが特徴です。
もちろん、この時間すべて働きづめというわけではありません。
間に3時間程度の休憩をとりますし、お客さまが見つからないときは常に休憩のような状態になってしまうこともあります。
とはいえ、出勤日に関しては拘束時間がとても長くなることが他の職業との大きな違いといえるでしょう。
このほか、一部のタクシー会社では昼間だけ、あるいは夜間だけの勤務体系を採用していますが、基本的には朝から夜中まで働くというスタイルとなっています。
タクシー運転手の休日
多くのタクシー会社では、1日に15時間程度働くスタイルをとっています。
深夜に勤務が終わった後は「明け」という形になり、その日は丸一日休むことができます。
出勤日の拘束時間は長いですが、1ヵ月の乗車上限時間が決められており、明けも含めると休日は月に17日~18日ほどあります。
独特の生活スタイルですが、慣れてさえしまれば、休みはしっかりととることができますし、有給休暇を合わせて連休をとることも可能です。
個人タクシーの運転手として働く場合は、勤務時間も休日も自由に決めることができます。
タクシー運転手の残業時間
タクシー運転手は基本的には残業はあまりありません。
隔日勤務の場合には、1乗務あたりの拘束時間は21時間以内と決められており、1回乗務を終えると20時間以上の休息を取ることが義務付けられています。
また隔日勤務の場合は月間で262時間、日勤・夜勤の場合は月間で299時間までしか乗務することができません。
原則、これを超えてタクシー運転手を勤務させることはできないと厳しく定められています。
タクシー運転手に夜勤はある?
タクシー業界では、隔日勤務が主流で、朝からに勤務を開始した場合、勤務が終了するのは翌日の朝方です。
そのため、夜間も働かなくてはならない点では、他の職業と大きな違いがあります。
そのほかにも、日勤や夜勤専門で働く人もいます。
夜勤は夕方または夜から翌日の朝方まで働く働き方です。
深夜は割増料金になりますし、公共交通機関が動いていないためお客が多く効率的に稼ぐことができます。
夜勤専門で働く人もいますが、夜勤専門になれる人は、一般的に高い収入を上げられる優秀な運転手のみとされています。
タクシー運転手は忙しい? 激務?
タクシー運転手は、会社を出庫してからは、基本的に個人の裁量で1日走ります。
オフィスで働く人のように会社で休憩時間が決められているわけではなく、その日のお客さまの様子や状況次第で、自己判断で合間に休憩を取ることになります。
慣れてくれば大体の感覚はつかめるものですが、日によっては長距離の移動ばかりが入ってとても忙しかったり、逆にお客さまがあまり見つからずに暇だったりすることもあります。
この仕事はお客さまありきの商売であり、1日の過ごし方は毎日同じようになるわけではありませんが、激務となるほど忙しい日はそれほどないでしょう。
タクシー運転手の休日の過ごし方
運転手は、休みの日はゆっくりと体を休める人が大半です。
体調が悪ければ乗務することはできませんし、常務前にはアルコール検査があるため、飲酒にも気を遣わなくてはなりません。
タクシー運転手は特殊な勤務形態のため、食生活や生活リズムが乱れがちで、休みの日は運転から離れゆっくりと過ごしたいと考える人が多いです。
一方で、積極的に身体を動かして体力をつけたり、趣味に勤しんだりしてリフレッシュする人もいます。