スポーツトレーナーに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

スポーツトレーナーに向いている性格・適性

スポーツトレーナーに向いている人

裏方として選手の状態を考え、冷静にサポートできる人

スポーツトレーナーに向いているのは、まず、裏方として縁の下の力持ちになれる人です。主役は選手で、スポーツトレーナーは、あくまでサポート役です。

選手の体や心の状態を考え、冷静にサポートできる人が向いています。

自らのスキルや知識、対応力を常に磨こうとする人

人間の体は奥の深いものです。

選手に最高のコンディションで最高のパフォーマンスをさせるには、選手ができるだけ自分の思い通りに動ける状態にしなくてはなりません。

そのためのアプローチ法は多岐にわたり、選手に対してどう指導しサポートするかで、成果には大きな差が現れやすいものです。

昨日よりは今日、今日よりは明日と、自分自身のスキルを常に向上させたいと思う人でなければ、なかなか大成しないでしょう。

そうでなければ、チームや選手の信頼を得られません。

トレーニング理論も年々進歩しているため、常に新しい理論を勉強すると同時に選手が戸惑わないように、過去の指導と整合性をもたせながら指導していく力も求められます。

状況を考えて的確にコミュニケーションのとれる人

スポーツトレーナーには、高いコミュニケーション能力も必要です。

選手がトレーナーを頼りにするのは、ケガや故障中、あるいは調子の悪いときのため気分的に落ち込んでいるときにスポーツトレーナーがどんな言葉をかけるのか、その選手にとって大きな意味をもちます。

また、同じ言葉をかけても、選手によって受け止め方はさまざまです。

調子の悪いときだからこそ、相手の状況や性格などを考慮したコミュニケーション能力が求められます。

さらに、選手の状態について、監督やコーチに報告するのも大きな仕事で、その時点でチームが置かれた状況を理解して、的確に説明できる能力も必要です。

チームや選手の求めに応じて時間を融通できる人

通常、チームスポーツの練習は、基本技術や戦術練習が中心で、その後個人の自主トレがあり、練習終了後に体のケアということが多いです。

体のケアはどうしても後回しになりがちで、トレーナーはむしろ練習終了後や休日に忙しくなります。

それだけプライベートの時間は減りますが、時間をうまく工夫して選手が納得するまで付き合ってあげられる人でなければ、スポーツトレーナーは務まらないでしょう。

スポーツトレーナーになるには

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

スポーツトレーナーに必要なスキル・能力

スポーツトレーナーの仕事に必要なものは?

スポーツトレーナーの仕事は、大きく分けて3つあります。

1.運動能力やパフォーマンス力を高めるためのトレーニング指導
2.スポーツ障害や外傷の予防と応急措置、リハビリ
3.試合に向けたコンディションニング

これらの仕事をしっかりとこなすために特に必要なのは、

(1)体やトレーニングについていの専門知識
(2)その知識を具体化するための専門技術
(3)さまざまな状況に対するための経験
(4)選手や監督、コーチとのコミュニケーション能力

の4つといわれています。

専門知識と技術が必須

スポーツトレーナーの誤った判断が選手生命を短くしたり、選手生命に関わったりしてしまうこともあります。

そのため、スポーツトレーナーは「選手生命を預かる仕事」ともいわれますが、常に的確な判断を行うには、身体の構造や機能・運動生理学・スポーツ医学などの専門知識・トレーニングに関する知識・テーピングやアイシングといった応急措置に関する知識が必要です。

そして、その専門知識を具体的に実践する技術も必要です。

どれだけ知識を知っていても、選手に効率的・継続的に取り組ませなければ意味がありません。

また鍼やマッサージの知識があっても、施術に上手い下手があるように、巧みな技術がなければ現場で働くことはできません。

的確に対応するには経験が必要

スポーツの現場では練習中でも試合中でも予期せぬことが起こります。

特に試合中は短時間に状況を把握し、的確な判断を下す必要がありますが、それには経験を積むことが必要です。

また、さまざまな立場の選手に対応するにも経験が必要です。

そのため、新人のスポーツトレーナーは見習いから始め、少しずつ任される役割が増えることが理想ですが、現場では即戦力が求められることがほとんどです。

そこで専門学校や大学に通っている間に、インターンシップや学生トレーナーとして経験を積む人が増えています。

選手にかける言葉も大切

ケガをしたり、故障で長期離脱をしなければならなかったりする選手は精神的な落ち込みも激しいものです。

また、試合で大きなミスをした選手、なかなか結果の出ない選手などさまざまな選手と接することになります。

スポーツトレーナーはマッサージをはじめとした体のケアをするため、選手とも長時間接する機会が多く、スポーツトレーナーの一言が大きな意味をもつことは少なくありません。

スポーツトレーナーにとってコミュニケーション能力が高いことは、選手や指導者の信頼を得る大きな武器になると同時に、チームにとっても大きな戦力となります。

スポーツトレーナーに向いていないのはどんな人?

プロ・アマチュア問わず、スポーツの世界で活躍するスポーツトレーナーは、常に結果を求められる仕事です。

特にトップアスリートや世界を相手にする選手のサポートをする場合は、ミスは許されず、プレッシャーもそれだけ大きくなるため、精神的にタフであることも求められます。

スポーツトレーナーとしての知識や技術はもちろんですが、常に冷静沈着であること、プレッシャーに耐えられる精神力を持つことも大切です。