スポーツトレーナーの1日・生活スタイル
スポーツトレーナーの業務スケジュール
スポーツトレーナーのスケジュールは、担当するチームや選手のスケジュールと同じです。プロスポーツの場合、シーズン中は、試合日程に応じて練習と試合、休日の予定が決まってきます。
社会人チームの場合、通常は午後に練習で、大会中は休みなしの臨戦体制となります。
また、大学や高校の通常練習は、放課後か休日にあり、随時大会やリーグ戦が入ってきます。
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プロ野球のチームで働くスポーツトレーナーの1日
遠征に帯同すれば、監督や選手たちと同じホテルに宿泊しますが、球場入りが15:00以降と遅くなるため、ホテルの部屋で体のどこかに違和感のある選手たちにマッサージすることもあります。
球場に入ってからは、本拠地の場合と同じ流れになります。
整体院から大学のサッカー部へ派遣されるスポーツトレーナーの1日
また、スポーツトレーナーによっては、複数のチームを掛け持ちしていて、毎日のように担当するチームに出向く人もいます。
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選手の集合時間よりも早めに出勤する
スポーツトレーナーは、通常の練習でも、全体の集合時間より早く到着します。
練習前に、ケガをしている選手やコンディションの悪い選手に対応しなければならないためです。
また、必要な選手にテーピングを行ったり、集まってくる選手たちの表情やコンディションを確認したりすることも大切な仕事です。
さらに、救急箱の中身のチェックや、練習中に摂取するスポーツドリンクなども用意します。
選手の動きを観察する
ウォーミングアップが始まれば、選手の動きをチェックします。
普段と比べて動きが微妙に違う選手やコンディションの良くない選手には声をかけ、その原因を探ります。
また走り始めると、体のバランスをチェックして、選手個々のコンディションを把握します。
一流のトレーナーは、選手の走る姿を見るだけで、どの部位に疲れがたまっているか、違和感があるかわかります。
技術練習が始まると、また選手の動きを見てバランスをチェックし、普段通りの動きができていない選手を見つけたら、その動きを見て原因を探ります。
また、ゲガなどで練習に参加できない選手に、リハビリ指導や別メニューのトレーニング指導を行います。
練習中にケガなどのアクシデントがあれば、ただちに対応します。
帰宅はチームで最後
選手には、痛みや違和感をもちながら、練習に参加している選手がいます。
練習を見て、その日の状態をチェックすると同時に、本人に状態を確認しておきます。
クールダウンやアイシングの指導も行います。
練習終了後、マッサージやアドバイス求める選手に対応し、さらに、筋力トレーニングや居残り練習に付き合うこともあるため、帰宅はチームで最後ということも少なくありません。
大会が近づくとより忙しい毎日に
大会前から大会中、さらに大会に備えた合宿中は、スポーツトレーナーに休みはありません。
練習後や夕食後、選手たちの体のケアをして、翌日の予定を考えていると、一日に20時間近く働くこともあります。
休日にも、病院へ行く選手や故障中の選手の個人トレーニングにつきあったりすることがあり、満足に休めないことが珍しくありません。