診療情報管理士に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
診療情報管理士に向いている性格・適性
ケアレスミスをしない、注意力のある人
診療情報管理士の仕事は、医療機関で扱われるデータを正しく管理し、医療行為や診療報酬の請求に滞りがないよう整えることです。
そのため、次のような性格や傾向の人は適性があると言えます。
診療情報管理士が扱うデータに誤りがあった場合、その影響範囲は多大です。
診療報酬の請求にミスがあれば病院の収入に関わりますし、医療行為に必要なデータに不備があれば、患者に行われる医療行為に滞りが生じる可能性もあります。
そのため、小さなミスもないよう、常に気を配って業務にあたる必要があるのです。
計画的に業務を進められる人
ある程度業務を滞りになくこなせるレベルになると、一連の業務をひとまとめで任せられるようになります。
そうなると、その業務をどのように進めていくのか、スケジュールも含め個人の裁量、という施設もあります。
ですから、業務全体を考慮して細かくスケジュールを立て、計画的に進められる必要があります。
機密情報に関するリテラシーが高い人
診療情報管理士が扱う情報には、患者に関する個人情報や病院の経営情報など、機密事項が多く含まれています。
これらの情報を正しく取り扱うことができることも、診療情報管理士として不可欠な能力です。
長時間1人で作業することが苦にならない人
データを相手にする仕事が多いのも、診療情報管理士の特徴の一つです。
医師や経営者にデータに関する問い合わせや修正依頼を行うこともありますが、それ以外はほぼ自席でひとりで仕事、ということも少なくありません。
そういった働き方が苦にならないことも、資質ということができるでしょう。
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診療情報管理士に必要なスキル・能力
カルテの電子化も進み、医療機関において扱われるデータ量は膨大になってきました。
そのため、診療情報管理士が扱う範囲も、大変多岐に渡ります。
これらのデータを適切に管理・運用するため、診療情報管理士には次のようなスキルが求められています。
情報処理・データ管理に関する能力
膨大なデータを正しく管理するためには、基本的なデータに関する知識が必要となります。
基礎的な部分は学校で習うことになりますが、配属後も日々革新される技術やツールにアンテナを立て、常に学び続けていく必要があります。
データ管理系のソフトが使用できる
データの管理には、専用のソフトを使用していることがほとんどです。
データ管理用のツールの他、電子カルテ専用のソフトもあります。
これらのソフトをとまどわずに利用できる程度のITリテラシーは最低限不可欠です。
医療に関する基礎的な知識
カルテ情報が誤っていないかをチェックするためには、ベースとなる医療知識も必要です。
医師や看護師のように細部にわたって理解している必要はありませんが、最低限書いてある内容が理解できる程度の知識は必要でしょう。
コミュニケーション能力
データの修正や不明点の問い合わせなど、医師や経営者など、立場のある相手に対して行う必要があることもあります。
特に相手に非がある場合、いかに角を立てずに指摘するかはとても難しい問題です。
診療情報管理士は患者と直接関わることはありませんが、他の職員と接するためのコミュニケーション能力はとても重要です。
診療情報管理士に向いていないのはどんな人?
医療機関における専門性の高い職業であるため、診療情報管理士には残念ながら向いていない人もいます。
事務作業が好きでない人
前述したとおり、診療情報管理士の仕事は、主にデータの管理です。
ともすれば、1日誰とも話さずに業務を終える、という日もないとは言い切れません。
このような働き方が苦手で、人とのコミュニケーションがなければ働いていてつらい!というタイプの人には、あまり楽しいとは言えない仕事かもしれません。
論理的に考えるのが苦手な人
データの管理や整合性をとることが診療情報管理士の専門性の一つです。
そのため、業務をスムーズに進めるため、論理的な思考は欠かすことはできません。
今現在論理的思考にやや自信がない人は、書籍や学習ツールも多くある分野ですので、それらを活用し、論理力を鍛えておくこともよいかもしれません。