診療情報管理士の1日のスケジュール・生活スタイル
病院で働く診療情報管理士の1日
診療情報管理士の仕事は、所属する医療機関の患者情報やカルテを整理・管理することです。
医療機関によっては、カルテの入力を任されたり、レセプトを作成したりと、医療秘書や医療事務の仕事内容と重なったり、兼任したりということもあります。
その場合は、業務内容やスケジュールも異なります。
今回は、とある大規模病院において勤務する診療情報管理士を例にとり、1日の流れを紹介します。
週末を利用して研修会に参加することも
診療情報管理士として働くためには、パソコンが扱えたり決まった内容を間違いなく入力できる、というだけでは足りません。
診療情報の管理方法や、国際的な疾病の分類や規格、疾患名、国内における診療報酬請求に必要なデータなど、診療情報に関わる決め事やルールは日々変わります。
各医療機関がそのルールにのっとって間違いない形で診療情報を管理していく必要があるのです。
診療情報管理士であれば、これらのルールや決め事に関する知識を常にアップデートし、不備がないよう整えておく必要があります。
また、診療情報を管理するためには、疾患や治療に関する知識も必要です。
このような知識を常に最新とし、診療情報管理士が自分のスキルを育てるため、診療情報管理士を対象としたセミナーや学習会も行われています。
これらの会に参加し、知識をアップデートしていくことは診療情報管理士として大切なことなのですが、残念ながら、業務時間として認められる例は現状少ないようです。
そのため、多くの場合は週末など自分のプライベートの時間を利用して参加することになります。
業務時間外の時間を利用して学び続けることはやや負担となることもありますが、長い目で見ればこうした投資が診療情報管理士としての実力を高めてくれ、結果的には勤務先での立場向上に繋がっていくでしょう。