社会福祉主事に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
社会福祉主事に向いている性格・適性
困っている人を助けたい人
社会福祉主事に向いているのは、「困っている人を自分の力で助けたい」と思えるような、正義感の強いタイプの人です。
相手の困りごとを解決することで社会に貢献したいという気持ちを持てる人であれば、まさに社会福祉主事には向いているといえるでしょう。
相手の立場で物事を考えられる人
社会福祉主事が接する相手は、社会的に弱い立場に置かれている人も多くいます。
そんなとき、相手を見下したり偏見をもって接したりしてはいけません。
まずは客観的に、かつ親身になって話を聞く姿勢が何よりも大切です。
そのため、どんな状況に置かれている人に対しても平等に接せられる人、そして相手の立場に立って物事を考えていける人が、この仕事には向いているといえます。
冷静に判断ができる人
社会福祉主事は、日々さまざまな問題と向き合い、ときには無理難題に出くわすこともあります。
ときにはどうしても解決できなかったり、うまくサポートができなかったりと心理的につらい状況に追い込まれることもあります。
しかし、相手に親身になるあまり、感情に流されすぎることはご法度です。
感情で物事を考えてしまうと、対象者と適切な関係を築くことはできませんし、冷静な判断ができなくなってしまいます。
現状をしっかりと把握しながら、常に冷静におちついて物事を考える姿勢が大切です。
社会福祉主事に必要なスキル・能力
積極性や向上心
対象者が抱える問題は、貧困や障害などさまざまです。
そのあらゆる問題を解決していくためには、社会福祉の広い知識が必要となるため、貪欲な姿勢で自ら積極的に勉強できる人もこの仕事に適しています。
社会福祉主事になってからも、常に勉強を重ね、自ら動くという積極性や向上心が大切です。
コミュニケーション能力
社会福祉主事をはじめ福祉業界の現場で働く場合には、他者と密なコミュニケーションをとることが不可欠となります。
とりわけ社会福祉主事の相談援助業務は、何よりも対象者との面談を通して、相手のニーズや困りごとを把握することが基本となります。
また、仕事では対象者のみならず、医療関係者など関連機関の専門スタッフと連携をとる必要が出てくる場面も多々あります。
コミュニケーション能力があるということは、社会福祉主事としてやっていくために絶対に必要な要素だといえるでしょう。
とくに人の世話をするのが好きであり、細やかな気配りが得意な人であれば、存分に力を発揮することができるはずです。
社会福祉主事に向いていないのはどんな人?
社会福祉主事の仕事では、すぐには解決できず数カ月や数年単位でサポートをしていく問題も少なくありません。
どれだけ無理難題に直面したとしても、投げ出したりあきらめたりせず、根気強く向かっていく姿勢が大切です。
また各関係者との連携・調整や、相談者が援助を受ける際に必要となる申請書を作成するなど、こつこつとした地味な仕事も欠かせません。
どんな仕事もコツコツと積み重ねられる粘り強さがなければ、この仕事を続けるのは難しいでしょう。