社会福祉主事のつらいこと・大変なこと・苦労
社会福祉主事のつらいこと・大変なこと・苦労
精神的なプレッシャーが大きい
社会福祉主事は高齢や病気、障害等によるさまざまな問題を抱える人の相談援助業務を行いますが、最近では生活保護に関する内容が多くなっています。
生活保護に関わる仕事は、社会福祉主事の業務の中でもとりわけ大変なものとして知られています。
生活保護を受ける人は精神に障害を抱えている人や犯罪歴がある人などもいるため、一般の人に比べて対応が難しいことが多いです。
ときには相手から暴言を吐かれたり、精神的なストレスを受けたりすることもあるなど、精神的なプレッシャーが大きい仕事といえるでしょう。
激務になりがち
公務員というと、「安定している」「落ち着いて働けそう」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、社会福祉主事は近年需要が急増しており、一度にたくさんの相談者を担当しなければならないなど、激務となることも多くあります。
来所相談や定期的な家庭訪問の合間を縫って報告書の作成などの事務作業もこなさなくてはならないため、残業や休日出勤が多く体力的にも大変だと感じる人もいます。
信頼関係を築くのが難しい
社会福祉主事にとって大切なのは、相談者と信頼関係を築くことです。
そのためには、相手がどのような立場にあるのか、何に悩んでいるのかを素早く見極める能力、そして会話を上手に進めていくためのコミュニケーション能力が欠かせません。
しかし社会福祉主事に助けを求める人は、生活に不安や悩みを抱え不安定な状況の人も多く、自分のことをうまく話せなかったり、攻撃的な態度をとったりする人もいます。
そうした人と信頼関係を築いていくのは非常に困難です。
コミュニケーション能力だけでなく、福祉はもちろん社会情勢や一般常識まで備えておく必要がありますし、何よりも自分自身の人間性こそが問われる仕事です。
あらゆる人から信頼されるだけの器の大きな人間を目指さなくてはならないことは、この仕事のやりがいとなりますが、大変なところでもあるといえるでしょう。
社会福祉主事の悩み
社会福祉主事が対応するケースは、100件あれば100件とも内容が異なります。
もちろん、似たようなケースに遭遇することはありますが、対象者が異なれば、置かれている状況や抱えている悩みなども少しずつ異なるため、そのケースにベストな解決策を考えていかなくてはなりません。
そのため、新人のうちはどう対応していけばよいのか、悩むことのほうが多いかもしれません。
しかし、経験は必ず自分の財産となりますし、頑張れば頑張るほどうまく対応できるようになるでしょう。
社会福祉主事を辞める理由で多いものは?
社会福祉主事を辞める理由で多いものは、精神的なストレスと職場環境です。
人と人が深く関わる仕事であるだけに、精神的なストレスやプレッシャーを感じることは多く、これに耐え切れずに辞めていく人が多くなっています。
こうした仕事内容に加え、仕事量が多く残業が常態化しているなど、過酷な職場環境も離職の理由としてあげられます。
精神的・体力的に消耗しがちな仕事であるため、うまく気持ちを切り替えられる人でなければ、長く続けるのは難しいでしょう。