青年海外協力隊の志望動機・面接
青年海外協力隊を目指すきっかけで多いものは?
青年海外協力隊に参加する人の多くが、学生時代から「国際協力」や「異文化理解」などに興味をもっています。
外国語が好きで得意だったり、留学経験があったりする人もいますが、全員が必ずしも海外と深く関わってきたわけではありません。
テレビや本などで途上国の活動内容や暮らしに触れ、「自分も途上国の力になりたい」という思いで、青年海外協力隊に応募する人もいます。
一方、すでに社会人経験のある人も、青年海外協力隊に多数参加しています。
その場合、業務で海外と関わるうちに、青年海外協力隊として活動したいと思うようになるケースもあるようです。
社会人であれば、業務で培ってきた実務経験や専門的知識・スキル、資格などを存分に生かせます。
たとえば教員経験のある人が現地でも教育に携わったり、消防士としてキャリアを積んできた人が、現地の災害対策や防災強化活動に携わったりするケースもあります。
20代で正社員への就職・転職
青年海外協力隊の志望動機の考え方
青年海外協力隊は、日本国籍をもつ20歳から45歳までの人に、広く門戸が開かれています。
熱意があれば誰でも参加できる可能性がありますが、だからといって簡単に合格できるわけではありません。
青年海外協力隊の選考では、応募者がこれまでに身につけてきた知識・技能・経験を、途上国でどう生かせるのかが重視されます。
「ただ憧れで応募してみました」といった甘い考えでは、なかなか合格は難しいのが実情です。
自分の過去の経験や関心のある分野を掘り下げたうえで、途上国で何をしていきたいのか、明確に答えられるようにしましょう。
また、高度な専門性が求められない職種や要請に応募する場合には、どれだけ本気で活動する意志があるかが重要視されます。
青年海外協力隊の面接で聞かれること・注意点
面接は二次選考で行われる
青年海外協力隊の選考は、Web応募後に一次選考があり、それに合格した人のみ二次選考に進む流れとなっています。
一次選考は書類における人物審査、健康診査、語学力審査があり、二次選考では人物・技術面接と再度の健康診査が実施されます。
人物・技術面接は、JICA海外協力隊としての適性について、人物、技術の観点で判断されます。
面接のポイント
JICAは、海外協力隊選考の面接で確認する点として、以下の3点を挙げています。
(1)応募動機、意欲、異文化への適応力、JICA海外協力隊としての資質
(2)技術、知識、経験は指導可能なレベルか
(3)語学力は活動、生活に支障がないレベルか
人物面接では、志望動機が明確であるかどうかや、積極的、適応性、協調性、帰国後の社会還元に対する考え方などが判断されます。
また、技術面接では要請されている内容と、本人の知識・技能・経験がマッチするかが判断されます。
なお、青年海外協力隊の応募時点では、希望する職種を3つまで併願できますが、二次選考の面接での受験職種は1職種のみです。
一次選考の合否通知時に二次選考の受験職種が知らされるため、事前に職種に合う志望動機や目標などを明確に答えられるよう準備しておきましょう。
20代で正社員への就職・転職
青年海外協力隊の自己PRのポイント
青年海外協力隊に応募するときには、誰しも多かれ少なかれ、「自分にできるのだろうか」「どんな生活になるのだろうか」といった不安があるものです。
ですが、面接官は「チャレンジする姿勢」を判断し、評価していきます。
たとえ不安があっても、本当に派遣先でやりたいことがあり、その思いを自分らしく伝えることができれば、熱意は十分に伝わるでしょう。
面接ではあまり飾り過ぎず、自然体で臨むのが一番です。
また、自己PRでは自分の知識や経験をアピールすることが重要ですが、その内容が途上国でどう役立つのか、しっかりと関連づけて説明しましょう。
青年海外協力隊の履歴書で気をつけるべきことは?
青年海外協力隊に応募する際には、Webのマイページから所定の応募用紙を提出する必要があります。
応募用紙には、青年海外協力隊の志望動機や目標を書くスペースが設けられています。
また、同時に提出する技術調書では、自分の知識・技能・経験などに基づき、応募職種にどう貢献できると考えるのかを書かなくてはなりません。
ここではっきりと自分の意思をアピールすることが、選考の合否にも関わってきます。
また、応募時には応募用紙や技術調書以外にも適性アンケートや健康診断書の提出報告などが必要になるため、漏れがないように時間をとって仕上げていきましょう。