青年海外協力隊の看護師の仕事内容

看護師は青年海外協力隊の募集職種のひとつ

JICAの海外協力隊は、発展途上国が抱えるさまざまな課題を解決するために、9つの分野、120以上の職種に分かれて活動を行っています。

そのなかには「保健・医療」分野に分類される「看護師」もあります。

海外協力隊での看護師のおもな仕事内容は、病院や地域の保健センター、小学校、村落地域などで、看護業務の指導や住民への啓発活動を行うことです。

地域によって医療事情は異なりますが、途上国では、日本のように満足な医療環境が整っていないケースは多数あります。

看護師として派遣される隊員は、地域の中核病院で現地のスタッフに対して看護業務の指導を行ったり、住民に対して直接、栄養改善指導や生活習慣病を予防するためのアドバイスを行ったりします。

また現地の医療レベルを高める一環として、看護専門学校で学生の指導にあたることもあります。

なお、看護師としての医療行為ができるかどうかは、派遣される国によって事情が異なるため、事前に確認しておきましょう。

海外協力隊の看護師は、途上国で生きる人たちの健康や命を守り、医療を発展させていくために重要な役割を担います。

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青年海外協力隊の看護師になるには

JICA海外協力隊の看護師として派遣されるには、「看護師」の職種に応募する必要があります。

ただ、看護師は誰でもできる仕事ではありません。

最低限必要になるのが日本の看護師の国家資格を取得することで、さらに一般的には3年以上、要請内容によっては5年以上の実務経験が求められてきます。

看護師に加えて、「保健師」や「助産師」の国家資格を持っていたり、実務経験があったりすると選考で有利になるようです。

看護職の要請はさまざまであり、特定の疾患や部署での専門知識・実務経験、糖尿病療養指導士などプラスアルファの資格を持っていると応募できる要請の幅が広がります。

医療・保健関連の仕事は他にもある

医療・保健関連の要請は多岐にわたっているため、看護師の国家資格を持っている人が、看護師以外の職種で応募するケースもあります。

たとえば、「公衆衛生」「感染症・エイズ対策」「病院運営管理」などの職種でも、海外協力隊ではよく募集が出されています。

看護師の資格や経験を生かしつつ、幅広く医療・保健関連の分野で活躍することが可能です。

また、同じように看護師資格を有する人であっても、これまで日本で力を入れて勉強してきた内容や、実務経験に応じて、得意な領域や力を発揮できる分野は変わってくることでしょう。

まずは各要請内容をよく確認して、自分にとって関心があり、途上国での活動に生かせそうな要請を選ぶことをおすすめします。

海外協力隊の看護師職種では、訪問看護経験、乳幼児や高齢者への対応、保健指導の経験など、さまざまな知識・経験をもつ人材が求められています。