独学で作曲家になれる?
作曲家を独学で目指す人はいる?
独学から作曲家になった人は多い
作曲家は資格のいる仕事ではありません。
大学や専門学校に行かずとも、独学で十分に学べます。
映画「ゴジラ」のテーマ曲を作曲した世界的な作曲家伊福部 昭(いふくべ あきら)はほぼ独学で作曲を学びました。
またアイドルグループのももいろクローバーZの楽曲など、ヒット曲を連発している音楽クリエーターのヒャダインも、独学で作曲を学んだことで知られています。
まずは「耳コピ」から
「耳コピ」という言葉があります。
自分の好きな曲を何百回も聞いて、その中に入っているさまざまな音を聞き分け、自ら奏でることをいいます。
耳コピができる人は、聞き取ったすべて音を楽譜にしたり、PCで打ち込んだりしてみましょう。
ギターやピアノが出来る人は、自分の楽器でまずはメロディーを演奏してみましょう。
自分の好きな曲は、最高の独学教材となります。
今は大抵のヒット曲が楽譜として出版されているので、自分で耳コピした楽譜と正規の楽譜を購入して、見比べるとその違いに気が付くはずです。
こうして努力を続ければ、自分の耳の力や感性が磨かれ、知識も増してきます。
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独学以外の学習方法は?
作曲家を目指す場合、音楽大学や専門学校へ進学するのが一般的です。
しかし、こうした学校は音楽の知識や技術が問われるため、まったくの素人が突然進学するのは難しく、特に音楽大学は何年も浪人して合格を目指す人も少なくありません。
また、作曲のためだけでなく楽器を演奏できるようになるため、さまざまな音楽に触れてみたいという理由から音楽教室や個人レッスンなどに通い練習や勉強をする人も多いです。
独学のメリット
音楽業界は実力主義の世界なので、出身大学など学歴は作曲家の評価の対象にはなりません。
そのため独学で作曲ができれば、高卒からでも音楽業界で活躍することができますし、有名になることも夢ではありません。
実際、独学で音楽の勉強をして作曲家になった人は多くいますし、音楽大学などで勉強したからといって将来活躍できるという保証は得られないのが現状です。
また音大を目指す場合は高倍率をかいくぐるために勉強や対策が必要になりますし、学費も非常にかかりますが、独学だと低予算で勉強をすることができます。
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独学のデメリット
しかし、作曲家として世に出ることは簡単なことではありません。
音楽の知識やスキルは簡単に身につくものではありませんし、基礎的な知識なしに作曲を始めた場合は、行き詰まりや限界を感じてしまうこともあるでしょう。
また、作曲家のなかには作曲だけでは食べていけずに、他の音楽関係の仕事をしながら作曲を続けている人も多くいます。
その場合「独学」よりも「音大卒」という学歴があったほうが、仕事を得られる可能性が高くなります。
音楽を指導したり教室を開いたりするときや、営業をするときにも「音大卒」という学歴があれば、講師や先生としてより説得力が増しますし、活躍の場も増えることでしょう。