リフレクソロジストの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説
「リフレクソロジスト」とは
アメリカ発祥の民間の反射療法を施術し、内臓の自然治癒力や血行、新陳代謝を活発にする。
リフレクソロジストは、19世紀にアメリカで発祥した、リフレクソロジーという民間の反射療法を施術する人のことをいいます。
足の裏や手の平のチャート(反射区)というツボのような部分を刺激することにより、連動して内臓の自然治癒力や血行、新陳代謝を活発にすることを目指します。
この仕事に就くには、複数ある民間資格のいずれかを取得し、リフレクソロジーを提供するサロンやフィットネスクラブなどで勤めるのが一般的となります。
平均年収は250万円~350万円程度とされていますが、独立開業して成功すれば高収入を目指すこともできます。
リラクゼーションのニーズは高まっていますが、多くの民間企業がサロン運営に乗り出すなど、供給過多や競争の激化が見受けられます。
確かな技術を身につけつつ、活躍できる場をしっかりと選ぶことが重要といえるでしょう。
「リフレクソロジスト」の仕事紹介
リフレクソロジストの仕事内容
リフレクソロジーの施術を行う
リフレクソロジストとは、19世紀にアメリカで発祥した、リフレクソロジーという民間の反射療法を施術することがリフレクソロジストの仕事です。
足の裏や手の平のチャート(反射区)というツボのような部分を刺激することにより、連動して内臓の自然治癒力や血行、新陳代謝が活発になるといわれています。
日本では手技の違いから英国式と台湾式という2種類の流派のリフレクソロジーが普及しています。
いずれにしてもサロンや整体院で、まずは体調についてカウンセリングを行い、どの反射区への施術が必要か判断します。
それから体の不調に応じた反射区を主に手の指で刺激し、また指を滑らせることによってリンパの流れを促進します。老廃物の排泄や心身バランスの改善、ストレスの軽減も期待されます。
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リフレクソロジストになるには
団体の資格取得が一般的
リフレクソロジストには国家資格など公的な資格は存在しません。
ただ実際には民間資格を取得する人がほとんどです。
おもな認定団体としては、日本リフレクソロジー協会(RAJA)、日本ヒーリングリラクセーション協会(JHRS)、日本リフレクソロジスト認定機構(JREC)などがあり、資格の名称も「リフレクソロジスト」や「リフレクソロジープロライセンス実技士」と異なります。
それぞれの団体に公認のスクールや通信講座が存在します。
また、未経験者がサロンで勤務開始する際に研修を受けて資格を取得することもあります。
リフレクソロジストの学校・学費
スクールか通信講座か?
リフレクソロジストになるためには、リフレクソロジストが学べるスクールで勉強する方法があります。
先生から直接知識や技術を学べるのでリフレクソロジストを目指す人には適した方法で、さらに仲間ができるというメリットもあります。
なかには就職をあっせんしてくれるスクールもあります。
さまざまな事情で通学が難しい人には、通信講座があります。
近くにスクールがない人や、転職でリフレクソロジストを目指す人にもおすすめで、自分のペースでリフレクソロジーを勉強できます。
リフレクソロジストの資格・試験の難易度
英国式と台湾式がある
リフレクソロジーの資格には、さまざまな種類があります。
日本ではリフレクソロジー「西洋式(英国式)リフレクソロジー」が一般的です。
そのほか、
・日本リフレクソロジスト認定機構(JREC)が認定するリフレクソロジーレギュラーライセンス
・一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定するリフレクソロジスト資格
・日本ヒーリングリラクセーション協会(JHRS)が認定するリフレクソロジープロライセンス実技士
などがあります。
東洋式(台湾式)のリフレクソロジーは、一般社団法人日本整体セラピスト認定協会が認定する東洋式リフレクソロジーコース修了認定証があります。
リフレクソロジストの給料・年収
施術人数で給料が変動
リフレクソロジストの平均年収は250万円から350万円程度と考えられます。
月収に換算しますと20万円から30万円程度です。
独立開業して成功すれば高収入を目指すこともできます。
ただしアルバイトやパートであれば時給800円から1200円程度、月収10万円から20万円程度となります。
業務委託(個人事業主)の場合は、勤務年数によって歩合が上がることもあり、基本的には施術した人数に応じて賃金が支払われます。
実力や経験、勤務形態、勤務地、店舗の規模などによって、収入には大きな個人差が生じる職業であるといえるでしょう。
リフレクソロジストの現状と将来性・今後の見通し
サロンによりレベルのばらつきが
ストレス社会や運動不足を背景に、さまざまな癒しのニーズは高まり、リラクゼーション業界は年々発展しています。
ただ現状としては多くの民間企業がサロン運営に乗り出すなど、供給過多や競争の激化が見受けられます。
勤務先の増加は喜ばしい話ですが、公的な資格は存在しませんから、なかには本来のリフレクソロジーとはかけ離れた施術内容となってしまっているサロンもあります。
就職先を探す際には、どんな施術をしているのかを見極める必要があります。
リフレクソロジストの就職先・活躍の場
リフレクソロジーサロンがメイン
リフレクソロジストは、主にリフレクソロジー専門のサロンで働きます。
大都市では24時間営業のサロンや、サラリーマンやOLの出勤時間帯に合わせて平日や早朝に力を注ぐクイック系サロンもあります。
リフレクソロジストの働く職場はリフレクソロジーサロン以外にも存在します。
整体院やリラクゼーションセラピーを複合的に提供するサロン、エステティックサロン、またはフィットネスクラブやスポーツジム、温泉施設、ホテルや旅館で活躍する人もいます。
リフレクソロジストの1日
シフト制で働くことが多い
リフレクソロジストが勤めるリフレクソロジーサロンは、10:00頃から20:00頃まで開店しているところが多く、多くのリフレクソロジストはシフト制で働きます。
ここでは早番の日の一日をご紹介します。
9:00 出勤
当日の予約人数やメニューを確認します
9:30 ミーティング
早番のスタッフでミーティングをします。
10:00 施術開始
お客さまと会話を楽しみながら施術していきます。
12:30 休憩
14:00 施術再開
17:30 施術終了
その日施術したお客さまのカルテをまとめるなどの雑務も行います。
18:00 退勤
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リフレクソロジストのやりがい、楽しさ
お客さまの不調を癒す
リフレクソロジストは、心身の不調を癒し体調を整える仕事です。
お客さまから「ありがとう」「疲れがとれた」「体がすっきりした」と言ってもらえることは、リフレクソロジストにとってやりがいを感じる瞬間です。
言葉がなかったとしても、疲れた表情のお客さまが笑顔になってお店を出ていくのを見るのはうれしいものです。
また、リピーターになっていただけることもあり、そうした場合はお客様に信頼されていると自信もつき、大きな喜びを感じるでしょう。
リフレクソロジストのつらいこと、大変なこと
体力的にハードな仕事
忙しい日はたくさんのお客さまを施術するため、体力的にハードな仕事です。
もちろん自分が疲れていても、手を抜くことはできません。
自分の体調をしっかりと管理でき、ハードな仕事をこなせる体力がなければ、リフレクソロジストは難しい仕事です。
また常に人に接している仕事でもあります。
会話からお客さまの不調を聞きだしたり、施術を変えたりしなければならないので、お客さまとの会話を楽しめるなど接客が好きでなければ務まらないでしょう。
リフレクソロジストに向いている人・適性
身体に興味がある人
ヘルスケアにまつわる人体解剖学や独特の民間療法・反射学に興味があり、向上心をもって追究できる人は適性があると言えるでしょう。
またリフレクソロジストはおもに足裏という人体のなかでも比較的固い部分を手の指で刺激し、たくさんの人数を施術することもあります。
体力に自信があり、手先が器用という人はリフレクソロジストに向いているでしょう。
さらに人当たりが良く明るい人、コミュニケーション能力があり会話が楽しい人、話を聞く能力に長けている人、おもてなしや思いやりの精神を絶やさない人も適性があります。
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リフレクソロジスト志望動機・目指すきっかけ
実際にリフレクソロジーを受けて
リフレクソロジストを目指す人は、実際にリフレクソロジーを受けたことのある人がほとんどです。
リフレクソロジーを受けたことで、体調不良が改善されたり、気分がよくなったりしたことで、リフレクソロジーのすばらしさを実感し、自分もリフレクソロジストになりたいと思った人が多いようです。
また、リフレクソロジーは一度資格を身に付ければさまざまなサロンで働くことができるため、手に職を付けたい人や女性に人気があるようです。
リフレクソロジストの雇用形態・働き方
正社員の採用は少ない
リフレクソロジーの求人は少なくありませんが、正社員の採用は少ないのが現状です。
リフレクソロジーのサロンは、個人経営や小さな店舗が多く、正社員を多数抱えることができないためです。
オーナー1人でやっているリフレクソロジーサロンも多く、リフレクソロジストの多くは契約社員やアルバイト・パートとして働いています。
そのため、他の仕事と掛け持ちをしたり、休日にアルバイトをしたりしながらリフレクソロジストをしている人も多いです。
リフレクソロジストの勤務時間・休日・生活
サロンに合わせた休日
リフレクソロジー専門あるいは整体師やセラピストと兼任に関わらず、サロンは土日を中心に営業しています。
また営業時間は店舗の立地条件により異なりますが、10:00から22:00など平日は夜間の時間帯が中心となることが多いでしょう。
そのため正社員やアルバイトなどの勤務形態に関わらず、フルタイムワーカーの場合、シフト制で1日8時間(以上)、週1から2日の平日が休みという人がほとんどで、リフレクソロジストは勤務先の環境に合わせた生活を送ることになるでしょう。
リフレクソロジストの求人・就職状況・需要
雇用形態はさまざま
リフレクソロジーのみ専門に施術するリフレクソロジストもいますが、実際には整体師やセラピストが複合的にリフレクソロジーを施術することも多いようです。
整体師のスクールやセラピストの研修などでリフレクソロジーの技術を習得することもできます。
複合的な技術保持者はリフレクソロジー専門店以外にも勤務先が拡大するでしょう。
いずれにしても正社員の求人は少なく、契約社員、アルバイト、パート、業務委託(個人事業主)がメインで、なかには独立開業する人もいます。
リフレクソロジストの転職状況・未経験採用
研修を受けてからデビュー
リフレクソロジーサロンのなかには、未経験でも応募可の求人があり、年齢もあまり問われることはありません。
ただし、採用されたからと言ってすぐに現場に出られるわけではなく、サロンの雑務をこなしながら研修を行い、しっかりと施術ができるようになってからデビューというところがほとんどです。
勤務先や店舗によって施術の方法が違うため、転職の場合はたとえリフレクソロジスト経験者であっても研修がある場合があります。
デビューできるようになるまでは、数週間から数ヶ月が一般的で、その期間は給料が少ないところが多いため、転職の際は覚悟が必要です。