パソコンインストラクターになるには
パソコンインストラクターになるまでの道のり
パソコンインストラクターになるうえで、学歴や資格が問われることはほとんどありません。
おもな就職先・活躍の場はパソコン教室やパソコンスクールで、これらの求人に応募して就職するのが一般的なルートです。
パソコンスクールは全国にたくさんありますが、その規模は多数の教室を開いている大手企業から、個人経営のスクールまでまちまちです。
全国に教室を置く大手パソコンスクールであれば、希望の勤務地を選びやすく、マニュアルなどもしっかりと整っているところが多いでしょう。
また、集団での講義をする教室もあれば、個別指導をしている教室もあります。
指導方法の違いやカリキュラムなどをしっかりと調べた上で、就職先を選びましょう。
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パソコンインストラクターを目指す人におすすめの資格は?
パソコンインストラクターの資格は?
パソコンインストラクターになるために、絶対に必要な資格はありません。
しかし、「パソコンの扱い方を人に教える」という仕事柄、一定レベルのパソコン操作スキルを身につけている必要があります。
WindowsやMacのOSについて熟知している必要がありますし、各種アプリケーションソフトの使用方法を指導するのであれば、そのソフトを使いこなせることが前提条件となります。
したがって、応募の際にIT・パソコン関連の資格取得が条件になっていたり、選考試験でレベルチェックが実施されたりすることもあります。
余裕があれば、先に各種資格を取得しておくと就職しやすくなるでしょう。
Microsoft Office Specialist(MOS)
「Microsoft Office Specialist」は通称「MOS」といわれ、MicrosoftOfficeの指導資格として、Microsoftが公式認定している資格です。
Office系ソフトの指導をするにあたっては、この資格を取得することで有利になることが多いでしょう。
受験資格は特になく、年齢・国籍を問わず誰でも受験できますが、未成年者は、保護者の同意を得る必要があります。
試験は「随時試験」と「全国一斉試験」の2つの受験方法があり、申込方法が異なるだけで、受験料、試験内容、合格認定証はすべて同じです。
随時試験は、全国約1,700の試験会場で実施されています。
試験日は試験会場ごとに設定され、ほぼ毎日試験を開催しているため、比較的簡単に取得できます。
アドビ認定アソシエイト(ACA)
アドビシステムズ社が認定し、同社製品の利用スキルを証明する資格が「アドビ認定アソシエイト(ACA)です。
この試験はPhotoshopやIllustratorなどアドビのアプリケーションごとに独立して行われ、資格は科目ごとに認定されます。
ACAの試験は、全国にある試験会場のコンピュータを使って解答するCBT形式で行われ、合否の結果は試験直後のコンピュータの画面に表示されます。
また、合格者には世界共通の「合格認定証」が発行されます。
パソコンインストラクター資格認定試験
パソコンインストラクターとしての指導力を認定する資格として、「一般財団法人 全日本情報学習振興協会」が認定する「パソコンインストラクター資格認定試験」があります。
試験は年3回、全日本情報学習振興協会の認定会場にて実施され、合格発表は、受験会場又は全日本情報学習振興協会のウェブサイトで発表されます。
この資格は1級と2級に分かれており、どちらも受験資格として以下の内容が設けられています。
・申込み時に満20歳以上
・以下のいずれかを満たすこと
(ア)同協会のパソコン技能検定Ⅱ種試験(パソコン検定文書・表計算試験)2級以上
(イ)パソコン技能検定ビジネス実務試験実践以上の合格者
(ウ)MCAS・MOSスペシャリスト(一般)以上(Office2000以降のWord・Excel両取得)
また、各級とも以下の項目に該当する方も受験できます。
[1級]パソコン指導実務経験3年以上で、かつ指導実務時間が年間100時間以上合計300時間以上の者
[2級]パソコン指導実務経験1年以上で、かつ指導実務時間が年間100時間以上の者
参考:全日本情報学習振興協会 パソコンインストラクター資格認定試験
パソコンインストラクターになるための学校の種類
学歴は問われない
パソコンインストラクターは、特別な学校を出ていたリ、特定の資格を持っていなくてはなれないという職業ではありません。
しかし、パソコンインストラクターとして求められる知識・スキルを事前に身につけておくことにより、就職や転職の際に有利になることがあります。
とくにパソコンインストラクターを目指す人向けの養成講座では、パソコン操作の教え方を基礎から実践的に学べ、すぐに現場に出て活躍できる力が身につきやすいでしょう。
通学制の講座であれば、わからないことをその場で講師に質問できるというメリットもあります。
このほか、自宅に送られてくるテキストやDVD、Webなどを利用して自主学習する通信講座もあります。
学ぶスタイルはもちろん、教材やカリキュラムは学校によって異なるためさまざまな情報を集めて、自分に適したものを探しましょう。
独学でパソコンインストラクターになれる?
パソコンに関連する知識やスキルは、自分で勉強をして身につけていくことも可能です。
関連書籍はたくさん出ていますし、Office系のソフトやグラフィックソフトなどを自分で購入し、スキルアップしていくことはさほど難しくはありません。
しかし、独学の場合に気を付けたいのは、パソコンインストラクターは「教える」ことが重要な役割であることです。
いくらパソコン操作の高いスキルを持っていても、指導力がないようではこの仕事で活躍するのは難しいでしょう。
受講者はほぼ初心者ということもあるため、一人ひとりのレベルを見極めながら、いつでもわかりやすく、適切な指導ができる力を身につけることが大事です。
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パソコンインストラクターに向いている人
パソコンインストラクターは、パソコンが好きという以上に、人が好きという人に適している仕事です。
教師と同じく、生徒の成長を手助けすることが役割であり、困っている人を助けるといった一面があるため、人を喜ばせるのが好きな人にこそ向いている仕事です。
パソコンインストラクターのキャリアプラン・キャリアパス
パソコンインストラクターは、正社員はもちろんですが、アルバイト・パートとして働く人も多くいます。
正社員であれば、教室責任者候補として入職し、インストラクターとして受講者の指導にあたりながら、最終的にはマネジメントの道に進んでいくのが一般的です。
講義以外の時間では受講者募集のための企画を考えるほか、営業・宣伝活動やテキストの準備、各種事務作業なども行います。
アルバイト・パートでは、いち講師として受講者の指導にあたります。
この場合、正社員とは異なり1日に1コマのみの指導といったように、限られた時間内で勤務をすることが主となるでしょう。
パソコンインストラクターを目指せる年齢は?
パソコンインストラクターは、まったくの未経験からなることもできる仕事で、年齢もさほど問われることはありません。
大手パソコンスクールでは研修制度が充実しており、入社後に社内研修を受けて、一からインストラクターとしてのスキルを磨けるところがあります。
その後、先輩インストラクターのアシスタント業務からスタートし、独り立ちを目指すのが一般的です。
最初は初心者を対象とした入門レベルの講座を担当し、少しずつ難しいことも覚えていき、対応できる講座を増やしていくことになるでしょう。
パソコンインストラクターは高卒から目指せる?
パソコンスクールによっては、未経験者を積極的に採用し、入社後に社内研修を実施してスキルアップできる体制が整えられています。
応募時点でパソコンに関する知識・スキルがあまりない人や、高卒の場合でもパソコンインストラクターになることは可能です。
第一線に出るまでには少々時間がかかることがありますが、すぐにでも仕事を始めたいという人には魅力的な方法となるでしょう。
パソコンインストラクターは女性でもなれる?
女性でも働きやすい仕事
パソコンインストラクターは、男女の区別なく活躍しています。
この仕事は受講者一人ひとりと向き合って、深く関わっていくという接客の要素もあり、コミュニケーションを大切にして接していくことが求められます。
インストラクターである以上、もちろんパソコンの知識やスキルを身につけておくことは大前提となりますが、人と人の付き合いを大事にできるという点も重視されます。
コミュニケーション能力に長けている人が多いといわれる女性には、まさに向いている職業だといえるでしょう。
女性インストラクターが求められる機会も
パソコン教室は、受講者がスクールに通って教室で受講するタイプのものもあれば、出張レッスンのような形で、インストラクターが受講者の自宅へ訪問するなど多様な形式のものがあります。
とくに出張レッスンで高齢の女性や主婦が受講する場合には、「女性インストラクターのほうが安心」という受講者の声も聞かれ、女性インストラクターが求められる場や機会もたくさんあります。
受講者にとって親しみやすい存在となり、わかりやすく丁寧に教えられれば、性別関係なく高い評価を得られるインストラクターになれるでしょう。
活躍の仕方はさまざま
パソコンインストラクターは、働き方の面でも女性に適しています。
パソコンスクールでは、正社員としてフルタイム勤務をすることはもちろん、パート・アルバイトとして1日に数時間、週に2~3日程度だけ働くといったことも可能です。
そのため、第一線で働きたい女性にも、無理なく家庭と仕事を両立させていきたい女性にも、希望に応じた活躍のチャンスがあります。
さらに、フリーランスとして個人で仕事を請け負うこともできます。
フリーランスになると営業活動をしなくてはならなかったり、スケジュール管理などの面で苦労したりすることもありますが、より自由度の高い働き方を実現させることも可能でしょう。