ナレーターになるには

ナレーターになるには

ナレーターになるのに資格や免許は用意されていないので、自分の実力で仕事を見つけることになります。

必ずしも学校で学ぶ必要はありませんが、ナレーター育成の養成所や大学などで正しい発声方法やナレーションのスキルを学んだあとに、オーディションを受けたり事務所に自分のナレーションの入ったデモテープを送ったりして就職先を探している人が多いようです。

主な勤務先としては、放送局、声優事務所、コンテンツ制作会社(DVD作成など)、イベント会社などがあります。

ナレーター養成の学校を卒業して、学校に来ている求人情報に応募する人もいます。

ただし、ナレーターは人気の職種ですので、学校を出たからといって簡単に所属先が決まるわけではありません。

基本的には業務委託契約であり、正社員の雇用はほとんどないようです。

ナレーターになるまでのルート

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ナレーターの資格・難易度

ナレーターになるのに資格は必要がありません。

あくまでも実力主義の世界なので、難易度の高い資格や優秀な学歴があることよりも、魅力的な声質の持ち主であるかどうかや、正しいアクセントやイントネーションが身についているかどうか、文章に対する読解力や表現力があるかどうかが問われます。

ただし、もしも海外の番組のナレーションをしたいのであれば、語学力を身につけておくとよいでしょう。

英検やTOEICで優秀な成績を収めていれば、自分の語学力をアピールするためのひとつの武器となります。

ナレーターのための学校と学費(養成所・スクール・専門学校)

ナレーターとして活躍している人は、ナレーター育成の養成所、声優科のある学校、放送系の大学などでナレーターとしてのスキルを身につけて仕事をしています。

通信教育でもナレーターについて学べるところはありますが、ナレーターになるには、こういった学校に通う方が近道になるでしょう。

また、学校に通うのと同時に、普段からテレビ番組やニュース、時事情報を調べてさまざまな知識を身につけておく必要があります。

ナレーターの仕事はテレビやラジオなどの番組によって大きく内容が変わります。

楽しいバラエティのナレーションもあれば、社会問題などを扱ったドキュメントのナレーションもあります。

どのような仕事にも対応できるためには、あらゆる分野に精通していることが大切です。

今までに聞いたことがないような専門用語をいくつもナレーションすることもありますので、学校でも独学でも勉強することは多いといえるでしょう。

ナレーターになるための学校

ナレーターになるために、絶対に通わなくてはならない学校というものはありません。

発声のスキルや表現力、読解力は、映画や書籍などを利用して独学で勉強することも不可能ではないでしょう。

しかし、実際には多くのナレーター志望者が、ナレーターとしての基礎的なスキルを身につけるために、ナレーターを育成するための養成所や専門学校の声優コース、大学の放送学科などに通っています。

こうした学校ではカリキュラムに従って正しい発声方法を学ぶができることに加えて、台本を読み解く力や表現する力などを、プロの指導を通して身につけるられます。

自分では「気持ちよく話せている」「上手くできている」と思っていても、客観的に聞くと「伝わりづらい」ということがしばしばあるので、プロの目線から客観的に評価し、問題点を正してもらえることは非常に重要なことなのです。

そういった意味でも、ナレーターの学校やスクールに通うことは、大きな財産となるでしょう。

ナレーター養成所

コースと学費

ナレーターを目指すための学校のなかでも最もポピュラーなのは、「ナレーター養成所」です。

テレビ局関連の会社や劇団関連の会社などが運営しているスクールで、身につけたいスキルに応じてコースを選べる学校が多く、コースによって費用や受講期間は異なります。

養成所によっても異なりますが、ナレーターとしての技術を身につけるために、さまざまなコースが用意されているところが多いようです。

たとえば腹式呼吸の仕方、鼻濁音の上手な発生の仕方、アクセントの練習、発音・滑舌の練習、外国語の発音練習などです。

自分が将来どういったナレーターになりたいのかを考えて、コースを選ぶとよいでしょう。

養成所の費用は、週2~3回のレッスンを受ける場合、年間で30万円~50万円程度になる場合が多いようですが、コース内容や学校によって大きな差があります。

入校するためには

ナレーター養成所に入校する際には、特別な資格や学歴は必要ないところがほとんどです。

養成所によっては年齢制限が設けられる場合もありますが、たいていは年齢を問わず、どのような人でも通えます。

しかし、人気の高い養成所になると、応募が殺到してなかなか入校できないこともあるようです。

そのような養成所では、入学試験として面接・オーディションが実施されることが多いため、日頃から独学でナレーションについて勉強しておくことをおすすめします。

テレビやラジオ、映画の予告編などでプロがどのようにナレーションするのかを聞いているだけでも勉強になります。

また、国語の教科書や本などを自分で朗読して、周囲の人にアドバイスを求めるのもよいでしょう。

ナレーターの通信教育

ナレーター養成所を経由せず、独学でナレーションを学んで就職活動する人もいますが、養成所で学べば効率的に技術を身につけるられたり、業界での人脈が形成しやすいといったメリットがあります。

また、ナレーター養成所では、一流の講師から実際に指導してもらえる強みがあるという点でも、できるだけ養成所に通ったほうがよいでしょう。

しかし、どうしても時間や費用、場所などの制約のために通うことが難しい場合には、もっと手軽に通える各種講座や通信教育などでナレーターの勉強することを検討してもよいでしょう。

通信講座であれば、通学制の学校に比べてだいぶ安く学ぶことも可能です。

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ナレーターに向いている人

ナレーターに向いているのはどんな人なのでしょうか?

ナレーターは言葉を使って表現する仕事なので、「文章を読むのが好き」「朗読するのが好き」「人と話すのが好き」であることは非常に重要な要素でしょう。

また、ナレーターとして仕事を行っていくうえで、「暗記力」「発声の技術」「表現力」は重要なポイントとなります。

ナレーターの仕事は原稿を見ながらするとイメージされている人が多いですが、たとえばテレビ番組の場合は、テレビの進行内容に合わせてナレーションを行う必要がありますので、ある程度原稿を暗記しておかないといけません。

聞き取りやすい発声することはもちろん、適切な感情を込める表現力も重要です。

こういった能力はあらかじめ備わっているに越したことはありませんが、仕事をしながらでも、ナレーターの養成所でも十分鍛えられるものです。

ナレーターに向いている人、適性

ナレーターのキャリアプラン・キャリアパス

ナレーターとして働くためには、まずは自分でいくつものオーディションを受ける必要があります。

なかには、養成所の紹介でナレーターとして勤務する人もいますが、多くの人が自ら自分を売り出して最初の仕事を見つけます。

デビューしてすぐに大きな仕事を任されることは少なく、まずはテレビ番組のVTRや民間企業が作るPR動画のナレーションを担当するところから始めます。

ナレーターとして名が知られるようになると、ゴールデンタイムの番組やドキュメンタリー番組など、視聴率の高い人気番組の仕事を任されるようになります。

キャリアを積み重ねていけば、いずれは個人事務所を開くことも可能でしょう。

ナレーターを目指せる年齢は?

ナレーターを目指すのに年齢制限はありません。

ナレーターとして現場で活躍している人には、かつてナレーターとは違う職業に就いていた人もいます。

アナウンサー・声優・俳優・球場などでのうぐいす嬢などです。

テレビ番組のナレーションを担当した俳優が、視聴者の好感を得て、それまではまったくなかったナレーターの仕事が激増したという例も少なくありません。

このように、別の職種での経験が生かせる仕事であるということを踏まえると、30代、40代になってからナレーターを目指すということも十分可能でしょう。

ただし、ナレーターは収入が不安定になることが多い職業です。

一流のナレーターになるまでは生活が苦しくアルバイトを掛け持ちしなければいけないことも多いので、できるだけ体力に自信があるうちに挑戦するとよいでしょう。

ナレーターは高卒から目指せる?

ナレーターになるためには、学歴は必要ありません。

求人情報を見てみても、学歴不問となっていることが多く、実力主義の世界であることがよくわかります。

ですから、高卒でナレーターを目指すことは全く問題ありません。

魅力的な声や語りのスキルさえあれば、オーディションで仕事を勝ち取ることは可能でしょう。

その反面、ナレーターになるためには正しい発声方法や表現力を身につける必要があるので、こうしたスキルの習得のために高校卒業後にナレーター育成のための養成学校に通うことが近道になることもあります。

ナレーターは女性でもなれる?

ナレーターは性別を問わず誰もが目指せる職業です。

この業界では、昔から女性のナレーターも多く活躍してきました。

女性の声は男性の声に比べると高く、優しくて温かい響きを持ちやすいという特徴があります。

そのため、ドキュメンタリー番組やニュース番組では、あえて女性のナレーターを起用することで番組の印象を柔らかくしようとすることがあります。

年齢制限もないので、ナレーターに憧れのある女性は積極的に挑戦してみるとよいのではないでしょうか。

女性のナレーターのキャリアパス・結婚後の生活

ナレーターの求人・募集はどこで探せばいい?

ナレーターは実力主義

ナレーターの世界は、完全な実力主義の世界です。

どこの学校を出ているか、年齢は何歳か、出身地はどこか、どんな資格や免許を取得しているか…そういったことは一切関係ありません。

大切なのは、特徴のある魅力的な声をしていることと、ナレーションの才能があること。

それだけです。

ですから、今はナレーターとは全然関係のない職業についている人でも、やる気次第でこの業界に飛び込んでいくことは可能です。

それでは、具体的にはどのような求人があるのか、どのように探せばよいのかを見てみましょう。

テレビやラジオ番組の求人

ナレーターの募集には、「正社員」「アルバイト・パート」「業務委託」などさまざまな雇用形態があります。

ナレーターとして生活を安定させやすいのは、放送局や番組制作会社に正社員として雇用される形ですが、このような求人募集は非常に少なく、アルバイトやパート、業務委託での募集のほうが圧倒的に多くなっています。

しかし、決してナレーターの需要が少ないというわけではありません。

ナレーターの仕事内容としては、テレビ番組のVTR部分につけるナレーション、テレビやラジオでのCMのナレーション、企業の紹介動画のナレーションなどがあります。

とくに企業の紹介動画のナレーションは、近年ホームページに動画での自社紹介コンテンツを作る企業が急増していることから、一気に案件が増えているようです。

このような求人は、クリエイティブな業界の求人を扱っているサイトなどに掲載されていることが多いので、チェックしてみるとよいでしょう。

案内ナレーションの求人

放送以外の分野では、公共交通機関や博物館、美術館、デパートなどでの案内ナレーションの募集が目立ちます。

こういった情報は、各企業のホームページに出ていることもありますが、声優やナレーターが所属する事務所向けに、直接オーディションの情報が届くことが多いようです。

したがって、できるだけ効率的にナレーションの仕事を見つけたいのであれば、まず事務所に登録することが近道になるといえそうです。

ただし、いずれの場合も単発での仕事となることが多く、テレビ番組のナレーションのようなレギュラーの仕事を手に入れるのは難しくなっています。

ナレーターは、新人のうちから安定した生活をするのは難しいところがあります。

単発の案件を地道にこなしていきながら実力と信用を得ることで、より大きな仕事へ挑戦していく道が開けるでしょう。

司会や読み聞かせの求人

ナレーターそのものの求人が見つからなかった場合、ナレーターに近い仕事を探して、「声」を使った表現力を高めることを考えてもよいかもしれません。

たとえば、各種イベントのMCや司会、読み聞かせなどであれば、「きちんとした発声によって、聴いている人や観ている人に向けてわかりやすく言葉を届けていく」という点で、ナレーターと同じようなスキルが必要とされます。

結婚式や葬式など、冠婚葬祭における司会業は、とくに年間を通して人を募集していることが多いようです。

こうした仕事を探して、ナレーターとしての基礎的なスキルを磨いていくのもよいでしょう。

未経験者が転職でナレーターを目指すには

それでは、未経験者が転職でナレーターを目指す場合はどのようなステップを踏めばよいのでしょうか。

一般的な方法としては、転職を考え始めたらまずはナレーターの養成学校や講座に通い始めてレッスンを受けます。

言葉のアクセントを学んだり鼻濁音を美しく発音するトレーニングをしたり、朗読のテクニックを身につけたりするのが目的です。

自分の実力に自信がある人はこのようなスクールに通わなくてもよいかもしれませんが、地方出身者は日本語の正しいアクセントが身についていないことが多いので、一度専門的な勉強をすることは意義のあることです。

ここで基本的なことを学びながら、自分を売り込むためのボイスサンプルを作ったり面接用の書類を作ったりして、求人情報を探します。

直接オーディションに応募してもよいですし、事務所や番組制作会社に所属させてもらいながら、小さな仕事を少しずつこなしてレベルアップを図るのもよいでしょう。

ただし、この業界は案件ごとに報酬をもらうことが多く、安定した収入を得られるまでには長い時間がかかることも珍しくありません。

転職にあたっては一時的に大幅な収入ダウンがあることも想定しておいたほうが賢明でしょう。

よりよい待遇を手に入れるために

ナレーターの給料は、募集案件によって大きく異なります。

個人で活動する場合、テレビ番組でレギュラーを持てるようになったり大手企業のCMの案件を受けたりすると、その報酬額は一気に高くなります。

一方で、地方ラジオのナレーションやHPの動画のナレーションなどになると、報酬は低くなりがちです。

安定した収入を得るためには、継続して仕事が入ってくるように努力をしなければいけません。

そのために、「年間契約のレギュラーの仕事を持つ」「単発の仕事で成果を出して継続的な案件をもらう」「正社員として登用される」といったことを目標に努力している人もたくさんいます。

また、この業界では人脈が重要です。

業界関係者の間では、日々実力あるナレーターに関する情報交換が行われていることもありますし、口コミで評判が広がって仕事を紹介してもらったり、次の仕事につながったりすることもあります。

高い収入を得ようと思ったら、自分のナレーション技術を高めることはもちろんのこと、人脈を広げたり営業力を身につけていく努力も不可欠といえます。

ナレーターの事務所にはどんなところがある?

ナレーターの事務所・プロダクション

ナレーターは、声優やタレントと同じように、事務所やプロダクションに所属して仕事をする人が多くいます。

もちろん、事務所やプロダクションに所属しなくては働けないわけではありません。

しかし、事務所・プロダクションにはクライアントから日々たくさんの仕事の依頼が舞い込むため、このような事務所やプロダクションに所属しておくことで仕事を効率的に得やすいというメリットがあります。

また、経理の処理やスケジュールの管理などをしてもらえるというのもメリットといえるでしょう。

所属しているナレーターたちは、希望の仕事があれば、基本的に1案件ごとに行われるオーディションを受けます。

それに合格することでナレーションの仕事をすることができます。

事務所・プロダクションの選び方

ひとくちにナレーターの事務所、プロダクションといっても、CMに強かったり、テレビ番組のナレーション中心であったり、声優のように映画やアニメーションの案件も豊富に手掛けていたりと、それぞれ特徴やカラーが異なります。

仕事として自分がとくに力を入れていきたい分野が決まっているのであれば、その方面に明るい事務所・プロダクションを選ぶのに越したことはありません。

もしも好きなナレーターがいるのであれば、そのナレーターが所属している事務所・プロダクションを調べてみるのもよいでしょう。

ただし、事務所やプロダクションに所属するのであれば、当然のことながら仕事を仲介してもらった際にマージンを取られることになります。

事務所によってマージンのパーセンテージが異なるので、業界関係者の話をよく聞いて、それぞれの事務所の待遇をしっかり調べておくことが大切です。

大手は競争も厳しくなりがち

事務所やプロダクションは、中小から大手までさまざまな規模のところがあります。

やはり大手のほうが絶対的な仕事量が多く、多様な種類の仕事に挑戦しやすい環境があるといえます。

しかし、知名度があるため人気が高くなりがちで、所属するためのオーディションに通るのが難しかったり、案件ごとのオーディションも競争が厳しくなりがちなようです。

いずれにしてもナレーターは個人の力量が問われる仕事であるため、しっかりとスキルアップし、競争に勝つ意識は必要だといえるでしょう。

事務所やプロダクションのなかには、自社でスクールを運営するところもあります。

ナレーター育成のためのスクールに通い、卒業後はそのまま事務所へ所属するという道を選択する人もいます。

個人で事務所を開くという選択も

ナレーターとして業界で名が知られてくると、自然と仕事量も増えて収入も安定してきます。

「もっと収入を増やしたい」とか「もっと自由に仕事を選びたい」という思いがある人は、個人で独立して事務所を開くこともできます。

ただし、個人事務所の場合は、経理や事務の仕事も自分でこなさなければいけないので、ナレーションの仕事以外の業務も増えることになります。

また、大手の事務所が業界内のコネクションを駆使してさまざまな仕事を受注することができるのに比べると、個人事務所の場合は人脈や情報収集能力によっては厳しい面もあるでしょう。

個人で事務所を開くことはメリットもデメリットもあるので、確実にキャリアを積んだあとに独立することが大切です。

ナレーターのオーディションの内容は? 心がけることは?

ナレーターのオーディションとは

ナレーターの求人募集を見ると、一次選考の段階では「履歴書」や「デモテープ(ボイスサンプル)」の送付が求められるケースが多いようです。

しかし、ナレーターは「声」あってこその仕事であるため、生の声を聞かなければ合否を判断できないと考えられています。

そのため、ナレーターの採用試験では、選考が進むと「オーディション」という形でナレーションのテストが実施されるのが一般的です。

そこでは役者などと同様に、試験官の前で自分の個性や実力をアピールすることが必要になります。

オーディションには多くのナレーター志望者が殺到することが珍しくありません。

厳しい結果になることも多い反面、たとえ未経験者であっても実力が認められれば大役に抜擢されることもあります。

また、審査をしているスタッフや業界関係者の目に留まることで、志望した番組には不採用だったけど別の仕事を紹介してもらえたということもあります。

ナレーターを目指すのであれば、オーディションを積極的に受けて自らチャンスを掴みとっていく姿勢が大切です。

オーディションの内容

ナレーターのオーディションの内容は、オーディションを主催する企業によって大きく異なります。

たとえば、オーディション会場で原稿をもらって原稿通りにナレーションをすることもありますし、映像に合わせてアドリブでナレーションをつけるような試験になることもあります。

いずれにしても、オーディションでは発声などナレーションに関する基本的なテクニックはもちろんのこと、その場で求められることに対する判断力や応用力が求められることになります。

なお、オーディションは個人で試験を受けるケースもあれば、集団での試験になるケースもあります。

集団オーディションの場合は、同じグループに上手な人がいると焦りや緊張感から普段通りの力が発揮できなくなる場合があるため、自分のペースを貫く冷静さや度胸も必要です。

オーディションで心がけること

イメージ作りは入念に

ナレーターのオーディションは完全な実力主義なので、学歴や職歴などは関係ありません。

また、必ずしも経験者や高い技術を持っている人が有利になるとも限りません。

「声質に特徴があり魅力的」「語り方に独特の味がある」「番組のイメージに合う」など、企業の求めるイメージに合致すれば、経験が浅い人でも抜擢される可能性があるからです。

こうしたことも理解して、まずはオーディションを受ける前に仕事内容を調べて、自分なりにイメージを作り上げたうえで試験に臨むことが大切です。

伝えたい思いを明確に

もうひとつ、オーディションを受ける際に心がけておきたいのは、ナレーターという職業は、自分が発する言葉を通して「伝える」ことが使命だということです。

CMであれば15秒ほどの短い尺のなかで企業側が意図するメッセージを的確に伝えなければいけません。

また、1時間のドキュメンタリー番組であれば言葉一つひとつの中で「喜び」や「悲しみ」などさまざまな感情を表現しながらストーリーを伝えていかなければいけません。

渡された原稿を熟読して自分なりに共感できる部分を探し、心を込めて伝えられるようになるのがプロフェッショナルとしてのナレーターの仕事です。

表面的なテクニックを磨くことだけにとらわれずに、この職業の本質ともいえる「伝える」ことの意義をしっかりと胸に刻んだうえでオーディションに臨みましょう。