麻薬取締官の採用募集試験の難易度・合格率
麻薬取締官採用までの流れ
麻薬取締官は、厚生労働省の地方支分部局である地方厚生(支)局に設置されている全国の麻薬取締部に勤務します。
麻薬取締官になるまでの道のりとしては、「国家公務員採用一般職試験(大卒程度)」を受けるルートと、「薬剤師資格」を取得して採用試験に臨むルートの2パターンがあります。
採用試験では「官庁訪問」といわれる面接試験が行われ、麻薬取締官としての適性や熱意などが判断され、合否が決定します。
採用された人は全国の麻薬取締部に配属となり、業務上必要な教育や研修を受けて、麻薬取締官としての第一歩を踏み出していきます。
20代で正社員への就職・転職
麻薬取締官採用募集試験の受験資格
麻薬取締官採用募集試験に応募するには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
(1)国家公務員試験一般職試験(大卒程度)の「行政」または「電気・電子・情報」を受験し、第1次試験に合格すること(採用条件は最終合格者となります)
(2)薬剤師、または薬剤師国家試験合格見込の者で、29歳以下であること(薬剤師国家試験見込みの者については、薬剤師免許の取得が採用条件となります)
どちらの場合も、さらに麻薬取締官として職務執行に支障のない健康状態であることが求められます。
ちなみに、国家公務員採用一般職試験の年齢制限は、採用年の4月1日時点で30歳が上限となりますので、30代以上になると麻薬取締官を目指すことは難しくなります。
このほか、麻薬取締官の採用情報の詳細に関しては、麻薬取締部のホームページに掲載されます。
小さな組織であるだけにあまり情報が出回っていませんが、地区ごとの麻薬取締部において、志望者を対象とした採用説明会や職場見学も実施されています。
そちらの情報もホームページに掲載されるため、関心がある場合には積極的に参加することをおすすめします。
麻薬取締官採用募集試験の合格難易度
麻薬取締部は組織自体が大きくなく、さらに麻薬取締官には「定員」が設けられており、その人数はわずか300名弱です。
定員を超えて新たに人員を採用することはありませんので、狭き門となっています。
国家公務員採用一般職試験(大卒程度)から目指す場合、麻薬取締官の定期的な採用活動を行っているのは関東地区のみですが、近畿地区でも採用を実施することが多いです。
また、東海地区でも実施する場合がありますが、それ以外の地区ではめったに募集がありません。
薬剤師資格を有している場合も採用試験への応募が可能ですが、募集がかけられるのは基本的に定年退職者や離職者などで欠員が出た際となるため、定期的に採用活動が行われるとは限りません。
こうしたことから、合格難易度は高めといえます。
20代で正社員への就職・転職
麻薬取締官採用募集試験の合格率
麻薬取締官採用募集試験の正確な倍率は発表されていませんが、150〜200人の応募に対して15名程度の採用となる年が多く、少なくても10倍以上、年によっては50倍を超えることもあるようです。
薬剤師の資格があれば有利にはなりますが、それでも決められた採用人数を超えて採用されることはありませんので、就職は簡単なことではありません。
ちなみに、最近ではインターネットを使った犯罪や、業務でPCを使うことも増えているため、ITリテラシーに優れている人を積極的に採る傾向にあるといわれています。
外国人犯罪者も増えているため、英語をはじめとする語学力もプラスに評価されるようです。
採用についての詳細は下記HPをご確認ください。