麻薬取締官に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

麻薬取締官に向いている性格・適性

正義感や責任感の強さ

麻薬取締官として働くには「違法薬物を許さない」という正義感が必要です。

麻薬取締官が気を抜いてしまえば、どこかで再び犯罪が繰り返されてしまいます。

「絶対に見逃さない」という強い気持ちを持つことで、厳しい捜査活動が実を結ぶのです。

麻薬取締官は、捜査中に一般市民を装って張り込みや尾行を行うこともあるため、さまざまなタイプの人がいるといわれますが、それでも心の奥底ではみな強い正義感と責任感を持っています。

人間に興味があること

薬物犯罪を行うのは必ず「人間」であるため、麻薬取締官の仕事では人と接する時間が非常に多くなります。

いわゆる「裏社会」で生きている暴力団や外国人密売人もいれば、一見薬物とはまったく関係がなさそうな若者や主婦、会社員を取り締まることもあります。

薬物に手を出している人は何かしらの精神的問題を抱えている場合も多く、また乱用者ともなれば身も心もボロボロになってしまっており、いざ目の当たりにするとつらいこともあります。

そのような人とも深く接しなければならないこの仕事では、人間そのものに強い興味がある人であることが望まれます。

粘り強さ、忍耐力があること

犯罪の捜査中は、何日にも渡った張り込みや長時間の尾行を行うこともあります。

また、取り調べでも被疑者が黙り込んでしまうなど、すぐに結果が出ないことは日常茶飯事なので、仕事の成果は麻薬取締官の忍耐力にかかってくるともいえます。

「捜査」というと格好良く感じるかもしれませんが、実際には地味な仕事も多いものです。

決して目立たなくても黙々と頑張り続けることができるかどうかは、麻薬取締官の仕事を続けるうえでも欠かせない部分です。

麻薬取締官になるには? 採用の状況は?

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麻薬取締官に必要なスキル・能力

心身ともにタフであること

麻薬取締官の仕事は、頭脳も体力も両方を酷使する仕事といえます。

容疑者に関する情報を集め、捜査方法を地道に考えることもありますし、実際に現場に出て長時間の尾行を続けることもあります。

そして、身も心もボロボロになった犯罪者と向き合うなどプレッシャーのかかる場面は多々ありますので、心身ともにタフであることが望ましいです。

なお、麻薬取締官は警察官と同様、小型拳銃などの武器を扱うことから、それらに関する訓練も受けなくてはなりません。

日ごろからトレーニングをして、健康な身体を作っておくことも大事です。

法学や語学の知識・スキル

麻薬取締官は、日ごろから薬物に関しての勉強や情報収集を重ねて、専門的な知識を持っておかなくてはなりません。

犯罪と関連する仕事に就くため、法学的な知識も必要になります。

また、最近では外国人による薬物犯罪、インターネットを活用した薬物売買が増えているため、英語などの語学力やITリテラシーがあるに越したことはありません。

これらのスキルを早い段階から身につけておけば、業務でも役立たせることができるでしょう。

物事をわかりやすく伝えるスキル

麻薬取締官は犯罪捜査以外にも、薬物に関する相談業務・啓発活動などに関わっていきます。

そこでは一般市民からの通報を受理することや、薬物乱用者の家族などからの相談を受けたりすることもありますし、学校や関係機関で講演をすることもあります。

薬物に関しての知識がない人や、薬物犯罪の不安を抱えている人などにも、正確な知識をわかりやすく伝えられるスキルを身につけることが大事です。

また、都道府県警察や税関、海上保安庁などの機関と協力しながら働きますので、さまざまな人としっかりとコミュニケーションをとっていくための能力も重要です。

麻薬取締官に向いていないのはどんな人?

麻薬取締官は、国家公務員のなかでも非常に専門性の高い、ある意味では特殊な仕事といえます。

全国でも300名弱しかおらず、少数精鋭で働くことになるため、一人ひとりの責任感や使命感が求められてきます。

また、ときには危険と隣り合わせの現場にも遭遇することから、憧れなど軽い気持ちではとても務まらない仕事だといえるでしょう。

収入や待遇は安定しているといえますが、麻薬取締官の職務は年々増加し、激務になっているともいわれますので、「麻薬取締官としてこういう風に活躍したい!」「こんなことを成し遂げたい!」という強い覚悟と熱意が必要です。