女性の麻薬取締官のキャリアパス・結婚後の生活

女性の麻薬取締官の現状

全国的に見ても麻薬取締官の数は多くないため、女性はおろか、男性の麻薬取締官すら見たことがないという人も多いはずです。

また、麻薬取締官の捜査活動ではまるで警察官の刑事のように張り込みや尾行を行うため、ドラマや映画などでのイメージ柄、どうしても男性の仕事だと思われがちです。

しかし、麻薬取締官の採用試験において男女で区別されることはありません。

実際、昔から女性の麻薬取締官も第一線で活躍しており、麻薬取締官のうち約1割程度は女性だといわれています。

そもそも女性の受験者がさほど多くないため、採用にいたる人数も限られてきますが、女性だからといって麻薬取締官になるのが特別に難しいわけではありません。

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女性の麻薬取締官の強み・弱み

スムーズな捜査活動につながることも

薬物犯罪を犯すのは、男性だけではありません。

近年は女性の被疑者も増えているため、体が大きくて「いかにも捜査員です」といった風貌の取締官よりも、街に普通にいそうな女性の取締官が活躍できる場面がたくさんあります。

おとり捜査では、わざと私服を着て、髪型もカラーやパーマなどのおしゃれをして行うこともあります。

犯罪者も女性の取締官には油断する傾向があるため、捜査がしやすいといった強みがあります。

そして、取り調べの際に女性の麻薬取締官が相手のほうがコミュニケーションがとりやすく、事が上手く進むこともあるなど、女性に求められる役割は大きくなっています。

ハードな仕事に耐える覚悟が必要

麻薬取締官として働くのであれば、女性でも男性と同様に専門知識などのスキルが求められます。

さらに、長時間の張り込みなどに耐えられるだけの体力も欠かせません。

拳銃の扱い方も学ばなければなりませんし、逮捕術の訓練もあります。

実際の現場でも、訓練を生かした行動をとらなければならない場面が必ず出てきます。

麻薬取締官は、事件が発生すれば日夜を問わず働かなければならず、危険な現場に出向くこともあるため、肉体的にも精神的にも疲労が溜まりがちです。

女性だとしてもハードワークに耐えられるだけの体力はもちろん、この仕事への強い情熱やプロフェッショナルとしての意識を持っていることが何よりも大切だといえます。

麻薬取締官の結婚後の働き方・雇用形態

麻薬取締官は少数精鋭の部隊であり、全国でも300名弱ほどしかいません。

一人ひとりの活躍が重要な仕事であることから、結婚をしても第一線でバリバリとキャリアを築いていく人が多いようです。

雇用形態も基本的にはフルタイムで働くことになり、職務の特性上、パートなどで捜査活動をするのは難しいのが実情です。

ただし、国家公務員として育児や介護などに関する休暇制度は充実していますので、長期的に働き続けやすいしくみは整っています。

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麻薬取締官は子育てしながら働ける?

麻薬取締官は、普段は捜査活動などで外に出ることも多く、働く時間も不規則なものになりがちです。

よって、子育てをしながらでは仕事をするのが難しいと思う人もいるかもしれません。

しかし、妊娠・出産後も麻薬取締官として仕事を続ける女性はいます。

産休・育休は当然、取得することができますし、子どもが小さいうちは夜間の勤務や出張がないように配慮もしてもらえます。

ただし、国家公務員である麻薬取締官は数年程度での異動がありますので、配偶者や家族などの理解も必要になってくるでしょう。

そうした点を乗り越えることができれば、子育てしながら働くことは可能だといえます。

麻薬取締官は女性が一生働ける仕事?

先にも挙げた通り、麻薬取締官は女性の活躍もおおいに期待されている仕事です。

ただし、決して楽な仕事ではなく、犯罪者と向き合うなどプレッシャーがかかる場面にもたくさん遭遇しますので、熱意は欠かせません。

男女関係なく、どれだけ使命感を持って麻薬取締官の仕事に打ち込めるかどうかが、長く働き続けるうえでは不可欠な要素といえるでしょう。

麻薬取締官にしかできない職務がいろいろとあるからこそ、日本のため、人のためになる仕事がしたいのであれば、女性でも大きなやりがいを感じられるはずです。