海事代理士のつらいこと、大変なこと、苦労
その他の資格取得も必要
海事代理士の資格を生かして働きたい場合、現実的には他の士業系資格も併せ持つ必要があるといわれています。
海事代理士の業務範囲は、小型船舶の登録は行政書士、一般の船舶登記は司法書士、船員労務関連は社会保険労務士など、他の国家資格と重なっている部分がいくつかあります。
また、海事代理士の活躍できる領域は「海事」に限定されてしまうため、海事代理士の資格だけで食べていけるのは、地元の船舶関係の会社などとよほど強いパイプを持つごくわずかの人だけといえるでしょう。
あまり経験のない人がいきなりこの仕事で独立して成功するのは、かなり難しいといわれています。
こうしたことなどから、ダブルライセンスを取得するために、海事代理士以上に難しいとされる士業系資格の勉強もしなくてはならなくなると考えられます。
20代で正社員への就職・転職
知名度があまり高くない
海事代理士は士業といわれる法律系資格の一つですが、知名度は決して高いとはいえません。
一般の人は海事代理士という言葉すら聞いたことがないという人もいますし、活躍できる領域も限られてきます。
ただ単に国家資格を取得して活躍したいという気持ちだけだと、思うように資格を生かせないこともあります。
しかし、海事代理士として働くのであれば海のさまざまな法律について熟知していかなくてはならないため、海事について強い興味を持つことが重要だといえるでしょう。
細々とした業務も多い
海事代理士は、お客さまから依頼を受けてさまざまな書類作成や手続きを行っていきますが、それらは行政機関に提出するものとなるため、ミスをしないように気を付けなくてはなりません。
手続きのなかには煩雑なものもあり、集中力を要します。
案件が立て込んだときには膨大な書類に囲まれて、朝から晩まで忙しく働くこともあるでしょう。
それでも、無事に仕事を終えてお客さまから「ありがとう」という声をいただくと、頑張ってよかったという達成感が味わえるはずです。