保険外交員の年収・給料はいくら? 歩合制やインセンティブで収入は変わる?
年収は保険会社や個人の業績によって異なりますが、努力次第では高い報酬を得ることも可能です。
この記事では、保険外交員の年収や給料について具体的に解説し、初任給やボーナスの仕組み、統計データを通じてその収入について探っていきます。
保険外交員の平均年収・給料の統計データ
保険外交員の平均年収・月収・ボーナス
厚生労働省の統計によると、保険外交員の平均年収は約400万円ほどとなっています。
一方で、歩合制をとっているところが大半のため給料の増減が激しく、契約を撮り続けなければ安定した収入は得られないという一面もあります。
賃金構造基本統計調査
厚生労働省の令和5年度賃金構造基本統計調査によると、保険外交員の平均年収は46.9歳で469万円となっています。
・平均年齢: 46.9歳
・勤続年数: 11.1年
・労働時間/月: 148時間/月
・超過労働: 1時間/月
・月額給与: 337,800円
・年間賞与: 638,800円
・平均年収: 4,692,400円
出典:厚生労働省「令和5年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。
ただし、歩合制であるため人によって収入の額は大きく異なり、平均を出すのは難しい一面もあります。
保険外交員の手取りの平均月収・年収・ボーナスは
保険外交員の平均年収は、約450万円前後と推測されます。
厚生労働省の統計によれば、ボーナスは年間で約2ヶ月分支給されており、月額総支給額は約30万円、年間ボーナスは約60万円と考えられます。
独身の保険外交員の場合、交通費などを除いた手取り額は月に約24〜25万円と見込まれます。
現在、日本の平均年収は約460万円とされており、保険外交員の平均年収は一般的な職業と同程度であると言えるでしょう。
ただし、保険外交員の収入は個人の営業成績や契約数によって大きく異なる場合があります。
上手な営業活動や成果によっては、平均を大きく上回る収入を得ることも可能です。
保険外交員の初任給はどれくらい?
初任給は各保険会社によって異なる制度を設けていますが、一般的に、新人の場合はノルマを達成すれば一定額の給与が保障されるようになっています。
学歴や地域によっても異なりますが、一般的な相場としては手取りで月に約13万円から15万円程度とされています。
また、一部の会社では前職の年収に見合った給与を優遇する制度を導入している場合もあります。
さらに、資格を持っている場合や成績が大幅に上がった場合には、インセンティブとして手当が支給されることもあります。
この手当は、月に1万円から3万円程度の範囲で設定されることが一般的です。
保険外交員の勤務先の年齢別の年収(令和5年度)
保険外交員の年収は、年齢が上がってもあまり変わらない傾向にあります。最も年収が高い世代は、55~59歳の579万円です。
全年代の平均年収は469万円となっています。
※賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。
保険外交員の勤務先の規模別の年収(令和5年度)
保険外交員の年収は、勤務先の企業規模とあまり相関がないようです。
10〜99人規模の事業所に勤める保険外交員の年収は500万円、100〜999人規模は517万円、1,000人以上規模は462万円、10人以上規模平均は469万円となっています。
※賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。
保険外交員の福利厚生の特徴は?
生命保険会社には、日系企業と外資系企業があります。
日系保険会社では、一般的に福利厚生が充実しており、通勤交通費手当や勤続年数に応じた退職金制度などが多くの会社で提供されています。
こうした福利厚生制度をととのえることで、社員の働きやすさや安心感を重視しています。
一方、外資系保険会社では、福利厚生制度があまり存在せず、社会保険のみが提供されている場合が多いです。
しかし、その代わりに給与が高く設定されていることが特徴です。
外資系保険会社は成果主義の文化が強く、営業成績に応じて高い報酬を得ることができる可能性があります。
保険会社ごとに福利厚生や給与制度は異なるため、働くうえで何を重視するかや、長期的なキャリア形成を考えて、適切な企業を選ぶことが重要です。
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保険外交員の給料・年収の特徴
歩合制でインセンティブがある
保険外交員の給与は、契約数や契約した金額などの成績に応じて変動します。
契約者が更新することで手当が付く場合や、契約数だけでなく契約の金額に応じてインセンティブが支給される場合もあります。
保険業界の場合、一般的に外交員のインセンティブは20〜30%ほどといわれています。
ただし、外資系企業の場合は50~70%と非常に高額に設定しているところもあります。
インセンティブは、成果があった月に給料に即反映される場合もありますが、翌月など後から反映される場合もあります。
そのため、保険外交員の給与は月によって変動が激しく、毎月安定した収入を見込むことは難しいです。
また、成績が下がってしまえば収入も減少していくため、場合によっては出費の方が多くなってしまうこともあります。
保険外交員として安定した収入を得るためには、常に契約数や成績を考えなくてはなりません。
努力次第でボーナスも
保険外交員の一部の会社では、成果に応じたボーナスが支給されることがあります。
ボーナスは通常、年に2回支給されることが一般的です。
一般的に、歩合制の給与体系は2年目以降に適用されることが多く、初年度は基本給や固定給によって給与が支払われます。
2年目以降の歩合制では、成果や契約数などが支給額に反映されるため、成績を上げ続けることが重要な目標となります。
確定申告の必要がある
保険外交員の多くは業務委託契約を結んだ個人事業主として活動しています。
会社から支給される給料を「事業所得」として扱い、年末には確定申告を行う必要があります。
確定申告の際には、仕事に関連する交通費や交際費などの経費を計上することができます。
これにより、所得から経費を差し引いた金額に対して税金が課せられるため、経費の計上によって税金が還付されることがあります。
経費の計上や確定申告に注意し、適切に手続きを行うことで税金面でのメリットを受けられるでしょう。
ただし、経費の計上には適切な帳票や記録が必要となり、会計や税務に関する知識が必要であるため、本業以外にも勉強をしなくてはなりません。
保険外交員が収入を上げるためには?
保険外交員が収入を上げるためには、まず多くの契約を獲得することが重要です。
契約数が増えれば、収入もそれだけアップしていきます。
そのため、努力や営業力を高めることで給料を上げることができるでしょう。
また、外資系の生命保険会社への転職も一つの方法です。
外資系の生命保険会社は一般的に給料が高く設定されています。
ただし、外資系企業では営業力やトークスキル、コンサルティング能力などが求められることもあります。
より高い給料を目指す人にとっては、挑戦の機会となるでしょう。
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保険外交員の年収・給料はいくら?のまとめ
保険外交員の給料は、日本人の平均年収と同等です。
しかし、業績に応じて成果報酬やボーナスが支給されることがあります。
保険外交員は営業活動に重点を置いており、契約数や保険料の売上高が給与に直結します。
また、外資系企業ではより成果重視の傾向が高く、実力を生かして高収入を目指したい人にはおすすめです。